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3137号 2022年9月23日

できるだけ早く始めて、コツコツ続ける

(本日のお話 2548字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は、大学院の研究プロジェクトで、
コーチング実践研修の介入でした。

出来ること、影響を与えられることは
一部かもしれませんが、今できる最大限のことを
行っていきたいと思います。

(不安要素もありますが、やるしかありません。
参加頂いている皆様、ありがとうございます)



さて、本日のお話です。

先日、友人とランチをしているときに、
子育て(=教育)の話になりました。

そのお話の中で、納得するとともに、
自分自身振り返り考えさせられることがありました。

今日はそのお話について
気づきをご共有させていただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは、

【できるだけ早く始めて、コツコツ続ける】

それでは、どうぞ。

■エグゼクティブコーチングをしている
コーチング仲間&友人とランチをした時の話。

ちなみに、友人は3人の子供の母親。

親として、教育者として
実体験あふれるエピソードを豊富に持っています。

紡がれる話一つ一つに説得力があり
含蓄に溢れていました。

そこで語られたことの中に
こんなお話がありました。

曰く、

「教育で思うのが、

”早くに始めて、コツコツ続けること”

が結局、ほとんどだと思った」

とのこと。

一部の天才的な子を除いて、だけどね、

と付け加えつつ。

■確かに、様々な分野

テニスなり、ピアノなり、
スケボーなり、野球なりで
頭角を表している人は

環境の影響、
特に親や家庭、友人の影響で

「早くから始め
日々習慣としてコツコツやり続ける」

ことが能力の発現の必要条件である、
ということ。

プロスポーツ選手みたいに
一握り中の一人握りのような人は
ごく少数ですが、

勉強でいえば、
基本的に「早くからコツコツやる」ことが
一定のレベルには間違いなく達する

というお話でした。

■学術的な背景や理論はわかりません。

ただ、感覚的にはその通りではないか、
と納得したのでした。

だいたい人は、出来ない理由を
「才能のせい」にしますが、
(はい、私を含めてです(汗))

どちらかというと成果を分かつものは
「コツコツやったかどうか」なのでしょう。

そんな教育の話からあえて、

「教育で花開くための要素」

を分解するのであれば、
以下のようになるのかもしれません。

1、日々の継続
2、才能
3、良き指導者

上記3つがが重なった時に
効率的な学習曲線の軌跡を描き、
伸び続けていく、そして成果に繋がるのでは

などと思うのでした。

■ただ、並べてみても
「現実」を感じざるをえません。

それは「才能」の壁です。

遺伝的な特徴として

・身長が高い・低い
・筋肉質・痩せ型
・お酒に強い・弱い

などがあるように、
能力にもやはり特性はあります。

例えば、ブラッドフォードの
『Topgranding』(2005)によると、

”非常に変わりにくい能力”として、

・知能、創造性、概念的能力
部下の鼓舞、エネルギー、情熱など

が挙げられています。
(つまりこれは「才能」かと)

一方、”変わりやすい能力”として

・教育、経験、自己に対する認識
目標設定、コーチング能力 など

を挙げています。
(服部泰弘(2016)『採用学』P138より)

■何が言いたいかというと、

「人には変えづらい能力があるし、
才能の違いもあるから、諦めが必要な点はある」

し、そこには

知能なども入ってきます。
言語化能力が強い人もいれば、
空間認識力が強い人もいるように、
やはり向き不向きはあるのは否めません。

■私もふと振り返ると、

小学校高学年、中学生くらいから、
良くも悪くも、そうした能力の違い、
を自覚し始めました。

周りが優秀だったので
どこかで諦めて努力をしなくなり、

そしてズブズブと高校、大学と
「コツコツ積み重ねない毎日」を
送ったものでした。

■ただ、大人になった今
感じているのが、

今輝いている人は、

”過去から今に至る蓄積”

により

成果を出してきたということに
しばしば気付かされます。

でも、決して天才ではなくても、
コツコツ、日々何かを積み重ねることで
圧倒的に遠くに行っている人もいます。

そしてやはりそれは、

”過去から今に至る蓄積”

こそが大きく影響を与えるうるもので
あるのでは、と思わされます。

■これは個人的なつぶやきですが、

研修などで関わっていて
ある一定の年齢になると、なのか
あるいは元々の特性なのかはわかりませんが、

・コツコツ積み上げることを決める、から
・今の現実を受け入れる

へと変わる時があるのかも、、、
と感じることがあります。

本当に納得している、受け入れている方はよいですが
不安を抱えつつも、自分を納得させようとしている、
という場合もあるのでは、と感じることがあります。

■それが良い、悪いと
言うつもりはありませんし、
言うこともできません。

それぞれが歩んできた道には
それぞれの事情や背景があるので、
その道のりを尊重したいとも思います。

ただし紛れもない現実として

”「過去から今に至る蓄積」が今であり未来を作る”

ということはあると思いますし、

「人生100年時代」なる文脈を受け入れるならば
今からでも蓄積を始めれば、

日々の積立投資ではないですが、
時間が立つにつれて福利が働き、
これから10年後、より望ましい未来に近づくことも
大いにあり得ると思うのです。

■先に始めた人と比べたらやはり遅いですし、
成果も限定的にもなるかと思います。

でも、人生続くかもしれない
長い道のりをどこかでうっすら感じているのであれば

「未来に向けての蓄積を始める」

という選択をすることは
とても大切なアクションなのでは、と思うのです。

月次ですが、
「人生で今が一番若い」という意味では、
1歳半の幼児も、40歳の自分も、立場は同じです。

■個人的な話で恐縮ですが、

振り返り自分を思えば、
10年前からメルマガを書き始め、
振り返りと知識の蓄積を始めました。

それ以前とそれ以後であれば
まるで違う成長曲線を描いていると感じますし、

蓄積したことは、
5年たつと明らかな違いになり、
自分に利益をもたらしてくれていると感じます。

■人生の序盤に積み重ねてこなかった自分を
口惜しく思うこともあるこの頃ですが、

「できるだけ早く始めて、コツコツ続けること」

がやっぱり大事なのだろう、

そんなことを
自分に対して、子供に対しての教育として
向き合い、思った次第でございます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

毎日少しずつ。それがなかなかできねんだなあ。

相田みつを

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