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3252号 2023年1月17日

ホランドの「六角形パーソナリティ・タイプの理論」(後編)

(本日のお話 1854字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は外部顧問として関わらせて頂いている
人事の皆様へのコーチングでした。

夕方はランニング15キロ、
その後大学院メンバーとの打ち合わせでした。



さて、本日のお話です。

昨日は、キャリア理論における

「六角形パーソナリティ・タイプの理論(前編)」
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4397878/

をお伝えさせていただきました。

今日は後編として、
続けさせていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【ホランドの「六角形パーソナリティ・タイプの理論」(後編)】

それでは、どうぞ。

■「タイプ分け(類型化)」というのは、
わかりやすくて、面白いですよね。

・血液型占い、
・動物占い、
・しいたけ占い(?)

という占い的なものもあれば
(生年月日でタイプ分け)

・MBTI
・ストレングス・ファインダー
・VIA

など自分のパーソナリティや
強みなどを元にタイプ分けするものもあります。

(占いはタイプわけなのか
不明でございますが、、、)

■”自分という存在”は

複雑で、掴みどころがないので、
わかりづらいものです。

でも、自分のことを
皆知りたいし、知ることで
選択がしやすくなるのも事実。

その中で
ある側面から”類型化”して

「あなたは○○タイプですね」

と判断できるのは、

自分という存在の解像度を高めるために
役立つ方法ではあります。

もちろん、それは
ごく一部の判断となりますが。

■その中で、先日ご紹介した

『六角形パーソナリティ・タイプの理論』

という6つの類型。

これは、

「パーソナリティと職業の
交互作用のモデル」

とされているのが特徴です。

どういうことかというと、

「パーソナリティ」と
「環境(職業)」の両面を踏まえた類型化

が特徴なのです。

■開発したジョン・ホランド曰く、

1)多くの人々の”パーソナリティ”は
「6類型」にわけられる

2)我々が生活する”環境”も、
「6類型」にわけられる

といい、以下の6つの類型を示しました。

・Realistic:現実的
・Investigation:研究的
・Artistic:芸術的
・Social:社会的
・Eterprising:企業的
・Convertional:慣習的

繰り返しますが、

”「パーソナリティ」と
「環境(職業)」の両面を踏まえた類型化”

が特徴です。

■さて、では具体的に

上記の6つの類型ですが、
どのような内容なのでしょうか。

以下、簡単に解説いたします。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【六角形パーソナリティ・タイプの理論(=RIASEC)】

<「R」:現実的(Realistic)>
{特徴}
・物、道具、機械などを扱うことを好み、
秩序的、組織的な操作を伴う活動を好む。
(例:技術者、機械オペレーター)

<「I」:研究的(Investigation)>
{特徴}
・数学、物理、生物学などに興味があり、
好奇心が強く学究的
(例:研究者、学者)

<「A」:芸術的(Artistic)>
{特徴}
・言語、音楽、美術などの能力があり、
創造的で独創的、発想が豊か
(例:ミュージシャン、デザイナー)

<「S」:社会的(Social)>
{特徴}
・友好的で対人関係を大切にし、
コミュニケーション能力に優れている
(例:教員、販売員)

<「E」:企業的(Eterprising)>
{特徴}
・外交的で精力的、リーダーシップや説得力がある
(例:放送ディレクター、会社経営者)

<「C」:慣習的(Convertional)>
{特徴}
・情報やデータを秩序立てて整理することができ、
綿密で責任感がある
(例:事務員、会計士)

※木村周, 下村英雄. (2022). 『キャリアコンサルティング理論と実際 専門家としてのアイデンティティを求めて』. 一般社団法人雇用問題研究会 P68
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

とのこと。

(ちなみに、この診断は

「ホランド 診断 簡易」

で調べると、簡易なテストがネットで可能です)

■上記の結果から、

自分のパーソナリティと環境が
重なる部分が見えるとのこと。

ちなみに、私は

・社会的(Social)
・芸術的(Artistic)

が半分半分くらいでした。

■こうしてみると、

”自分という存在=「雄ネジ」が
当てはまりそうな環境=「雌ネジ」は
どこにあるのか”

を探すための一助になりそうです。
(「ペグ理論」と言います)

■ちなみに、これらは

”18-30歳の間に
個人を特徴づけるタイプは決まる”

という理念にこの考えは立っており、
その後は一般的に変更させるのは
困難である、

と述べています。

このテストは
大学生を対象に考えられたものでした。

ただ、

”日本の研究でも、
中年期の職業人のキャリア・カウンセリングの実践、
転籍・出向の研究の応用などを通して、
若年者だけでなく、中高年者の職業行動の理解に有効”

という感触も得ているそうです。

■ということで、

ご興味がある方は
ぜひやってみていただけると
発見があるかもしれませんね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の明言>

全世界を知って
おのれ自身を知らぬものがいる。

ラ・フォンテーヌ

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