メールマガジン バックナンバー

3313号 2023年3月20日

ピアノの発表会への道のりで学んだこと ~人はいつからでも成長できる

(本日のお話 1990字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は、

キャリアコンサルタントの実技試験と
また夕方からはピアノの発表会でした。

(ちなみに子供が参加ではなく、
私が参加、でございます)

キャリアコンサルタントの試験も
緊張感がもちろんありましたが、

それ以上にピアノの発表会は
かなり集中力と緊張を要するものでした。

それは下手なりに
なんだかんだ一年間練習してきた曲を

「3分1本勝負」&「人前で弾く」

という状況が
そうさせるのだと思います。

ただ、そうした体験がゆえ
色々と考えさせられることもあり、
またそれまでのプロセスを振り返って思うこともありました。

、、、ということで、
本日はそんな個人的な話からではありますが

「ピアノの発表会プロジェクト」

からの気づきを書き記したいと思います。

タイトルは

【ピアノの発表会への道のりで学んだこと ~人はいつからでも成長できる】

それでは、どうぞ。

これまでもメルマガに何度か
書かせていただきましたが、
2年前に、ピアノを習い始めました。

私は、小学生の頃
ピアノを数年間習っていました。
ゆえに基礎的なところはある程度できます。
(「エリーゼのため」は弾いた)

ただし、幼少期からやっていた人とは
技術的にも,音感を含めて、
比べられるレベルではありません。

ピアノの伴奏も
かつてやったことはありません。

そんな中ですが
大人になって習いはじめて、
一つの目標として、
ピアノの発表会に出ることにしました。

■そして、
昨日のピアノの発表会。

曲目はショパンの
『革命』という曲にチャレンジしました。

正直、激ムズの曲であり、
私のレベルは足りていないチョイスです。

そして、迎えた本番。。。

結論からすると

「革命的なほどに間違えまくった」

という発表会でした(汗)

ある意味、曲を体現した、
となります(とほほ)

■子供と共に観に来ていた妻は

「どうだった?」

と聞くと、コメントとして

「まあ、押し切ったね!」

でした。

後ほど録画してもらった動画は
子供(2歳)が「ピアノ!」と叫んでいる声と、

聴いていて、
安定感がなくドキドキさせられる演奏が
収録されており、

やっぱりYoutubeみたいに
上手く弾けるひととは違うよなあ、、、

と自分で認めざるを得ませんでした。

■ちなみに、先生も終わった後に

「度胸ありますね!」

と言ってくれましたが
その裏の意味としては、
止まりそうなくらいのミスでも
無視して弾き続けられる胆力(?)

に対して、”強み”を見出して頂いたようです。
(なんか複雑ですが、、、苦笑)

■もちろん、

「もっときれいに弾きたかった」、
「間違えなく弾きたかった」

という気持ちはあります。

しかし、悔しさもある一方、
一定の満足感もあるのです。

多分、その理由が、

・自分なりに挑戦した事実

・自分の成長を感じた感覚

これが、確かにあったからだと思うのです。

たかだか大人の趣味、
そう言ったらそれまでですが、
それでも私にとっては
そうした実感を覚える貴重な体験でした。

■少し話が脱線するようですが
実は、私のような

”一つの曲を完成させる”ために
必要なピアノの練習は

「地味な反復作業」

でしかありません。

才能ある人
幼少期からやっている人は別かもしれませんが
大人になって始める人は、
多分私と同じような状況だと思います。

そんな中では。
才能も音感もリズム感も
あまり必要ではありません。

ただ

”繰り返し練習する”

ことができれば、うまくなるのです。

■不思議なもので

同じフレーズを
何度も何度も繰り返すと、
少しずつ体が覚えていきます。

1日ではダメでも、
10日練習すると、1小節は
ちょっと音楽っぽくなります。

100日やると、曲の輪郭が
見えてくる気がします。

最初は弾けなかったところも、
繰り返して弾き、
先生にフィードバックをもらい改善していくと、
僅かずつですが上達していくのです。

そして、たった3分足らずの曲を
1日30分×1年=約200時間ほど
練習したことになります。

■「経験学習」という学びの理論があります。

それは”人は経験から学ぶ”とし、
以下の4つのサイクルを意味します。

「経験」→「省察」→「教訓化」→「実践」

というサイクルです。

ピアノの練習も同じでした。

・毎日30分、実践する(=経験を積み重ねる)

・月一回のレッスンで
先生からフィードバックをもらう。
そして、現状を振り返る(=省察)

・先生からのアドバイスや問いを含めて
上手に弾くための教訓を得る(=教訓化)

・学んだことを改めて実践&練習する(=実践)

■ピアノの練習に当てはめるのは
ちょっと強引かもしれませんが

まさにこのサイクルを
回しているようにも思いました。

そして、
この「経験学習」は、
誰しもがそのレベルにおいて回せるものであり、
その中で確実に成長の実感を感じることもできます。

■正直なところ、
Youtubeでバリバリ上手に
弾きまくっている方の動画を見ると、

「ああ、自分も
幼少期からピアノを練習して
こんなに上手だったらな、、、」

と思わないこともありません。

■ただ、

どんなレベルであれ
ピアノの発表会の道のりである
何かを学び、上達するプロセスは

”「学ぶことの本質」を
体験させてくれるもの”

であり、同時に

『人はいつからでも成長できる』

と信じさせてくれるものでもあった、
と私は感じます。

それは、大学院の学びと、
同じくらい貴重な学びの経験でした。

■改めて、

音楽的には、
美しいとは全くいえない内容であり、

自分の未熟さも
痛感した発表でしたが、

それでもなお、
こうした体験を味わせてくれた
このピアノの発表会のプロセスは

「やってよかった」

と噛み締めています。

■これからも

繰り返し、ちょっとずつ
成長していきたいと思いますし。

できれば聴いてくれる人にも
何かを残せるようにいつかなりたいものだ、

そんなことを思った経験でした。

今後もコツコツ、
地道に積み重ねていきたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

千日の稽古を鍛とし、
万日の稽古を練とす。

宮本武蔵
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