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3425号 2023年7月10日

「人格的な強み」を見つけるVIAアセスメントのご紹介(無料診断URL付き)

(本日のお話 2722字/読了時間4分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日、強みアセスメント
「VIA」を活用した勉強会への参加でした。

また夜は10kmのランニング。

超ウルトラマラソン(263km)の完走経験がある友人と
走りながら攻略ポイントを教えてもらいました。

結局、「気合」のようです(汗)

曰く、

”51時間の制限時間の中で
2時間ちょっとしか眠れなかった”

といっており、恐ろしさを感じている次第。。。

覚悟を決めて頑張ります。



さて、本日のお話です。

今日も引き続き「強み」について
お伝えさせていただきます。

テーマは、

”人格的な強みを見つけるアセスメント『VIA』”

について。

「強み」に関する世界の研究や論文では、
『VIA』が登場するのはとても多く、
実際に活用ができるものと思います。

ということで、早速まいりましょう!

タイトルは

【 「人格的な強み」を見つけるVIAアセスメントのご紹介(無料診断URL付き) 】

それでは、どうぞ。

■『VIA(Value in Action)』

なるアセスメントがあります。

これは、

「ヒューマン・ストレングス」
(=人格的な強み)

を明らかにするものとして、
ピーターソンとセリグマン(2004)によって
開発をされました。

■元々、心理学の歴史では

個人の特性や心身の状態に関する研究は
疾病モデルに基づいた治療が中心でした。

ゆえにアセスメントも、

精神疾患の分類基準を定める、
DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)
などが用いられてきました。

しかし、

2000年代初頭にセリグマンが
「ポジティブ心理学」を提唱し、
新しいパラダイムが持ち込まれます。

”疾病モデル(足りないところに注目する)ではなく
ポジティブな側面(強みやできること)に注目しよう”

そうして、人の強みに
目を向けることの重要性を述べました。

そして、

「人格的な強み(キャラクター・ストレングス)」

を明らかにしよう、というプロジェクトの中で
生まれてきたのがこの

『VIA(Value in Action)』、

というアセスメントツールです。

セリグマンとピーターソンの2名の研究者、
そして、合計55名の著名な科学者により
開発されたとされています。

■では、この『VIA』、
どのように出来上がったのでしょうか?

その「強み」の見つけ方は

・中国、南アジア、西洋の哲学者や
精神的指導者のさまざまな著作を調べる

・それぞれの著書から
人の「善となる価値観(美徳)」とされていることを
リストアップする

・その共通点を分析する

そのようなステップで行ったところ、
それらの価値観は「6つの美徳」として、
集約されたのでした。

ちなみに、その6つとは、

・「知恵と知識」
・「勇気」
・「人間性」
・「正義」
・「節度」
・「超越性」

となります。

■そして更に、

この「6つの美徳」の領域において
具体的な特性として何があるか?を検討しました。

観点としては、

・良い人生に繋がる充実をもたらす

・それ自体が精神的、道徳的に価値を持つ

・発揮することが他の人を傷つけない

などの10の基準を設けて、
6つの美徳を満たす「24の特性(強み)」に
細かく分けていきました。

その「6つの美徳(中核的概念)」と
それに紐づく「24の特性(強み)」をまとめたのが
「VIAの24の強み」となります。

以下、ご紹介いたします。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<VIAの6つの美徳(中核的概念)と、24の特性(強み)>

【知恵と知識(Wisdom)の美徳】

・創造性(Creativity)
・好奇心(Curiosity)
・知的柔軟性(Judgement / Critical Thinking)
・向学心(Love of Learning)
・大局観(Perspective)

【勇気(Courage)の美徳】

・勇敢さ(Bravery)
・忍耐力(Perseverance)
・誠実さ(Honesty)
・熱意(Zest)

【人間性(Humanity)の美徳】

・愛情(Love)
・親切心(Kindness)
・社会的知性(Social Intelligence)

【正義(Justice)の美徳】

・チームワーク(Teamwork)
・公平さ(Fairness)
・リーダーシップ(Leadership)

【節度(Temperance)の美徳】

・寛容さ(Forgiveness)
・慎み深さ(Humility)
・思慮深さ(Prudence)
・自律心(Self-Regulation)

【超越性(Transcendence)の美徳】

・審美眼(Appreciation of Beauty & Excellence)
・感謝(Gratitude)
・希望(Hope)
・ユーモア(Humor)
・スピリチュアリティ(Spirituality)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

とのこと。

詳しい項目の説明は、
ここでは割愛いたしますが、

どれもなるほどな、、、と
思わされるものです。

かつ、年齢や世代、文化を越えた
「強み」として受け取れるものなので、

子供でも大人でも、
人を選ばずにできる感覚があります。

■また「VIAのアセスメント」の特徴は、

一部、心理尺度という点では、
妥当性など検討課題があるという話も
あがっていますが、

”世界190カ国500万人以上に人に利用され、
科学的に信頼できる心理テストとして
信頼性と妥当性がある”

と総じてされています。

また、VIAについては
興味深いデータとして

・54の国や日米比較のデータから
文化的、民族的、宗教的、経済的な差異にもかかわらず、
自己評価で高いものと低いものの特性が共通している
(Shimai et al., 2006)

・他者に対する特性(感謝、希望、愛情など)が高いと、
人生満足度と高い相関を示す

・人は高く自己評価している特性に合致した
仕事を選ぶ傾向がある

・人生における様々な危機を経験し、
それを乗り越えた人たちは特定の特性が高い

などがわかっているそうです。

■加えて、
他の「強み」のアセスメント等との違いで言えば

『VIA』は古今東西の「美徳」を調べて集約した
「人格的強み(キャラクター・ストレングス)」です。

ゆえに、スキルや才能、身体能力などの強みとは
当然ながら違います。

また「ストレングス・ファインダー」は
200万人へのインタビューから「強み」を見つけています。

強みの抽出の仕方が違っているため(元となるリソースが違う)
「強み」として結晶化されるものもかわってきます。

これは個人的感覚ですが

資本主義の現代に生きる人への
「強みの調査」であるため
比較的、成果に役立つ強みによっているのかもしれない、

と推察しています。

(共通点もありますが、
異なっているところもあります)

■、、、と

『VIA』について
つらつらとご説明をさせていただきました。

ちなみに、このアセスメント、
以下サイトから「無料」でできます。

240問で合計30分程度のテストとなっています。

※「VIA・徳性調査票(VIA-IS)」
http://www.VIAcharacter.org/Survey/Account/Register

(最初は英語ですが、言語選択で「日本語」を選択いただくと、
日本語で受検可能です)



「強み」を生活や仕事で活用すると、

・人生の満足度や
仕事の充実感が向上する

・抑うつ状態が下がる

・幸福度が上がる

などなどがわかっています。

職場でも、家庭でも、個人でも、
またキャリアでも活用ができます。

ですので、
もしご興味を持たれた方はやってみていただくと、

自分自身の強みについて、
新しい発見があるかな、と思います。

ストレングス・ファインダーを受けている方も
併せてやっていただくと、面白いですよ。

よろしければ、ぜひ!

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<VIA 受検用URLはこちら>

「VIA・徳性調査票(VIA-IS)」
http://www.VIAcharacter.org/Survey/Account/Register

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