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3491号 2023年9月15日

「自分の配パイでよく頑張ってきた」と思ってみる

(本日のお話 2005字/読了時間2分半)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は終日、個別コーチング。
また夜は10kmのランニング。



さて、本日のお話です。

キャリアに関する研修の一環で
個別コーチングをたくさん実施している今日この頃。

その中でしばしば登場する”お悩み”が

「人と比較をして、
自分の強みを認められない」

なるものがあります。
(個人的に超共感)

そして、他にも同じように
感じる人もいるかもしれない、とも
思ったのでした。

今日はそのお話について思うところを
書いてみたいと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは

【「自分の配パイでよく頑張ってきた」と思ってみる】

それでは、どうぞ。

■「強み」について
研修やコーチングで探求する中で、
しばしばこんな声を頂くことがあります。

「すごい先輩とか同僚を見ると、
自分なんて大したことない、と思う」

とのこと。

「比較して大いに落ち込む」、
という人もいれば、

「比べるのは持病のようなもの。
モヤッとしつつも落ち込むほどではない」
という人

「そもそもそんなに自分に期待をしていない」
という人(本心はともかくとして)

、、、色々いるようです。

■こうした
”比較して凹む”という現象は
割とポピュラーな課題でしょう。

正確特性的なものも
影響している可能性もあります。

ストレングス・ファインダーで言えば

『最上志向』

の資質を持つ人や、

(より良くを目指す。
もっともっと、まだまだ、という向上心を持ち、優秀&最高を目指す。
自分が進むとゴールも高くなる。終わりがないという資質です)

あるいは、

『自我』

(重要人物であると思われたい
世の中に大きな影響を与える存在でありたい。
自分がどう見られているか気になる)

という資質を持つ人だと、

顕著に現れる傾向もあるようにも感じられます。
(個人の見解ですが)

■まあ、資質や特性関係なしに、
大なり小なり

”誰かと比較をする”

というのは、社会的な存在である
多くの人にあるものですが、

しかし、それで
自分のことを認められないとなると
少しもったいないような気もします。

”辛いまではいかないけど、
なんか満足しきれない”

という感じかもしれません。。

■では、この心理状態、

「すごい他者と比較して
己の未熟さに辟易する」

この気持ちに、
どう折り合いをつければよいのか?

そんなときに
個人的に”よく効く”と思う
お勧めの言葉(魔法の呪文)があります。

それが、

『自分の「配パイ」で、よく頑張ってきた』

です。

■なんら理論的な背景があるものではない
持論ですが、なんかホッとするのです。

麻雀をやったことがあると思いますが、
最初に配られた時の「配牌」があります。

あるいは大富豪でも、
ポーカーでもなんでもよいですが
配られた元々の手札があるものです。

人生も同じ。

「配牌の違い」が

望む望まないに関わらず、
すべからくあると思われます。

元々、運動能力がよかったり
元々、外見的に美しかったり格好良かったり、
元々、頭が良い(知能の高さ)などの
遺伝的な特性を始め、

これもなかなか変えづらい
生まれた育った家庭環境もあるもの。

また幼少期から積み上げてきたものが
たくさんある人では同年代では
圧倒的な差だったりします。

■そうした中で

相対的に見てみると
勝てない人にはやっぱり勝てません。

こんなことを比べて残念がってしまう
自分の器の小ささにすらやっぱり辟易しますが、

こうしてしまう思いが発生するのは
止められません。

でも、これまた当たり前の話すぎるのですが
視点を「自分の中の時間軸」にするのです。

そして、

『自分の「配パイ」で、よく頑張ってきた』

と思えると、

元気とやる気が出て
自信が生まれる気がするのです。

■自分の例で恐縮ですが、

私(紀藤)の場合、

小中学は運動ができずに背番号は一番うしろ、
身長はクラスで1~2番目にに低く体も弱く、

高校時代はぜんそくの発作で夜間病院に行き、
別に勉強ができるわけでもない、

まるで自信があるとは言えない
幼少期、青年期を過ごしてきました。

就職は外食の社員として入社するも
メンタルを含め、逃げるようにやめてしまいましたし、

決して能力が突き抜けて高い人材では
なかったように認識しています。

華々しいキャリアでもなく、普通です。

■遺伝的要因、環境的な要因、
運の要因もある中で

今の結果は、全てが本人の責任
という事も言えません。

ある視点から見れば

自分が持たざるものであった、とも言えるし

また別の視点から見れば

自分が持っているものだった、とも言えます。

自分のことを相対の世界でみると、
上を見たらキリがなく、
また下を見てもキリがありません。

■しかし、それがどんな手であれ

「自分の配牌から積み上げたこと」

に注目する。

そしてこれからも積み上げてみることを
ゲームとして楽しんでみる。

単純なことですがそのことこそが

自尊心が高めてくれて、
これからの歩みを前向きに
考えることができるようになるかもしれない、

そんなことを思います。

月並みですが、比べるのは過去の自分、
ということで日々積み重ねていきたいものだ、

そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

ゆうゆうと焦らずに歩む者にとって長すぎる道はない。
辛抱強く準備する者にとって遠すぎる利益はない。

ラ・ブリュイエール
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