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1569号 2018年6月3日

今週の一冊 『カエルの楽園』

(本日のお話 2381文字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は、リーダーシップや、
世界のこと、自分について学ぶ、
「サムライ塾」の学びの場に参加。

真剣に大人が学び合う姿をみて、
今の自分の”あり方”を改めて問い直すとともに、
身が引き締まった1日でした。

同時に、しこたま飲み明かし、
久しぶりにタクシー帰り、、、。

加えて、100キロマラソン以来、
全く運動をしていないので、
「肩こり」が尋常じゃありません。。。

仕事のためにも、生産性のためにも、
健康&運動は大事だな、

と思った次第。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は
お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。


今週の一冊は、


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『カエルの楽園』(著:百田尚樹)



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です。


■まずこの本は、

「ぜひ、全日本人に読んでほしい!」

と、心より思った1冊です。



百田直樹さんといえば、
本が好きな人なら、ほとんどの方が
聞いたことがある、ベストセラー作家です。

『永遠の0(ゼロ)』

『海賊と呼ばれた男』

など、近現代史における

とても大切だけれども、
現代の日本人が知らない史実について、

感情を揺さぶる、エンターテイメントとして、
わかりやすく伝えてくれる作品を創り上げています。


そして、今週ご紹介の

『カエルの楽園』

も、そんな一冊。

加えていえば、著者の百田尚樹氏が、
「私の最高傑作」と評する作品なのです、



■私たちは、どうしても、

「今、自分が直面していること」

に意識が向いてしまう生き物です。

それはある意味、当然で、
だからこそ、日常、私たちが考えることと言えば、

・自分の人間関係、
・自分の仕事、
・自分のキャリア、
・家族の問題
・自分の趣味、興味

など「身近なこと」が
自分の中の重要事項になるのでしょう。
別にそれを否定するつもりもありません。


だから、なんとなくイメージしやすい話題、
(組織の腐敗、パワハラ、汚職みたいな連想で)
連日騒がせている、アメフト問題などに
意識が集中しているようにも私は思います。



■しかし、同時に思うのです。

それが、私たちは

「もっと大事なことを、
 考えなければいけないのではなかろうか?」

ということ。



具体的に言えば、
あって当たり前だと思っている、

”自分たちの”国”や”歴史”について、
 その成り立ち、危険性、リスクなどを、
 一般教養のレベルだとしても、
 どれくらい考えたことがあるのだろうか”

と思ったりするのです。



■実際、日本はこれまで、
「他民族に支配されたことがない」という
非常に珍しい、唯一の国ですので、
あまり危機感がないのも当然かも知れません。

しかも、人間というのは、

「自分だけは大丈夫」

とどうしても思ってしまうらしく
「まあ、なんとかなるでしょ」と思ってしまう生き物です。


でも、人類の歴史というのは、
間違いなく「戦争の歴史」。

今なお、覇権の争いがあり、
それに伴い領土を奪い、奪われ、
実際にミサイルを打ち込まれることがあったり、
搾取される国があったり、

厳しく、生々しい現実があることも、
やっぱり事実です。


だから、
戦争反対、賛成、などではなく
どれくらい知っているのか、
考えたことがあるのか、

というのは、大切な、
大人の教養である、と思うのです。

(実際、日本の政治への関心の低さは
 先進国の中でもかなり低く、問題になっているようです)



■とはいえ、

「国のことを考えよう」
「危機感を持ちましょう」

なんて言われても、よくわからない、、、

というのがほとんどの日本人の、
現状ではないかと思います。

おそらくそれは、

・外交問題
・メディアの問題
・国内の政治の問題
・歴史認識

など、いろんなことが混ざり合いすぎていて、
全体を把握するのが難しいから、

だと思います。

だから、

「もっとイメージしよう」

と言われても、どうしても、
遠い世界の話に感じるのは、
ある意味、当然とも思うわけです。


■しかし、今週ご紹介したい、


『カエルの楽園』


この本を読めば、きっと、
ガラリと視点が変わるはず。


この『カエルの楽園』と言う、
ユーモアあるタイトルで描かれるストーリーは、

「今、日本が”国”として
 どんな状態に置かれているのか?」

「今のままだと、これから日本は
 どうなってしまうのか?」


を、カエルの世界の”寓話”として、
描き出している作品です。

登場人物は、明記はされていませんが、

アメリカ、中国、某メディア、某政党、日本国民、、

があてがわれており、
実際の、日本を取り巻く縮図を、
見事に描ききっているのです。


(以下、本の紹介です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【最大の悲劇は、良心的な愚かさによってもたらされる。
 ベストセラー作家が全力で挑んだ、衝撃の問題作】

安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、
豊かで平和な国「ナパージュ」に辿り着く。
そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守って暮らしていた。

だがある日、平穏な国を揺るがす大事件が起こる――。

著者自らが「私の最高傑作」と断言。
大衆社会の本質を衝いた、G・オーウェル以来の寓話的「警世の書」。


※『カエルの楽園』Amazon「内容紹介」より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■ここで書かれている、

「平穏な国を揺るがす大事件」

については、ぜひお読みになってみてください。


”カエルの世界”でおこる、
小学生でも理解できる寓話から、

ありえない現実ではなく、今、
日本がどういう状況で、
どうなる可能性があるのか、

を考えさせてくれる一冊です。


賛否両論あるかもしれませんが、
現代の問題をえぐる、名著です。

ご興味がある方は、ぜひ、ご一読くださいませ。


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<今週の一冊>

『カエルの楽園』(著:百田尚樹)



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