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3545号 2023年11月8日

「言葉を上手に扱い、相手に届ける」ための要素

(本日のお話 2954字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は、ストレングス・ファインダーの
1時間の全体向けのセッションの実施でした。

約100名の方にお伝えさせていただきました。

たいへん短い時間でありましたが、
少しでも参加いただいた方が「強み」について

少しでも興味を持っていただく時間になったのであれば、
と切に願っております。

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!



さて、本日のお話です。

仕事柄、人前でお話をさせて頂く機会が
比較的多いほうだと思うのですが、

毎回思うのが、

「言葉を使うこと奥が深い」

と感じます。

今日はこの”言葉”に関して、
思うところについて書いてみたいと思います。

それでは、早速まいりましょう!

タイトルは

【「言葉を上手に扱い、相手に届ける」ための要素】

それでは、どうぞ。

■最近、

「自分の動画を撮影して見る」

という機会が増えています。

研修関連のツールとして
自分自身が話をしている動画を撮影し、
それをYoutubeなどにアップするのですが、

実は、この作業は、
あまりやりたくありません(汗)

理由は、

「自分のイケてないところが見えてしまうから」

、、、以上。

■さて、

「言葉にして相手に伝える」

というのは、

シンプルなようですが、
実に色々な要素があるようです。



たとえば、

・滑舌
・声の質
・テンポ

など”発声”にまつわること、

・言葉の選び方
・メタファーの扱い方

など”言葉の引き出し”について、
あるいは、

・具体と抽象の往還
・ストーリーテリング

など、”話の構造”にまつわること、
もあります。

また、話し手のパッション
(身振り手振り、表情から感じられる)

というものもあり、
この領域になると感性も関わってくるので
アート的な領域にもなる、とも言えそう。

■そんな風に要素分解をすれば
それぞれ磨いていく事もできます。

「すべらない話」のように、

・どの言葉が、パワーがあるのか
・どんなメタファーがよいのか
・どんなストーリーがよいのか

などを考え、磨いていく。

力がある言葉のチョイスを
0→1を生み出すのは難しいので
誰かの話や書籍の言葉を引用する

とか、

何度も他者に語って
リアクションを見ることで
ブラッシュアップする、など。

■そうして、

「いいプレゼン動画」を
作り上げていくように

滑舌良く
声の質も意識して

パワーがある言葉を選び、
ストーリーとして磨いていく、

、、、このことが
まず話をする上で努力したい点なのでしょう。
(私も、この部分をもっと勉強せねば、です)

■ただ、その点において

大いに努力を積み重ねるのは
重要である一方、

それ”だけ”で相手に伝わるのか?

相手の心に響いて、
相手は動かされるのだろうか?

と、考えると
どうやらそれだけでもない気がする、、、

とも思うのです。

■おそらく、その中で見えない変数は

「その場に流れる、
見えない空気のようなもの」

であり、それらを見定め、
適切に対応する力が求められるのでしょう。

たとえば、

一般的には、
この話の方が、打率が高い。

一般的には、
このくらいの具体例がウケる。

でも、一般的な話を伝えても
それが必ずヒットするとは限らないことも、
やっぱりあるのです。

■不思議なもので、

ちょっとどもりながらでも、
焦りながらでも伝えたほうが、
相手の心を動かすこともあるし、

予定になかった話を持ってくることが
その場に”ダダ刺さり”することもあります。

必ずしも理屈だけでは説明できない
「実践知」としての何かがある、

そんなことも思うのです。

■最近、動画を撮影する中で

YouTubeのプレゼン動画などを
しばしば思い出します。

元々話すのが上手な人が、
そこに更に編集を加えて、
高品質のプレゼンテーションを届けています。

同時に、それらと対比させて、
自分の”話し方・言葉の扱い方”なども見返す機会も増えましたし、
そうしよう、と思うようにもなりました。
(本当はしたくないけど苦笑)

ゆえに、

明瞭にわかりやすく
言葉を磨いていく練習は
しやすくなったし

継続して見返して、改善して
バージョンアップしていくこと

”言葉を届ける基礎体力”

として大事なのでしょう。

■一方、そうした

要素分解をした「言葉の扱い方」”だけ”
(滑舌、言葉の選び方、メタファーなど)

が人を動かすわけでもない、

このことも認識しておきたい
などと思ったのでした。

■ということで、

自分の動画をチェックして、
自分自身に向き合うことを続けながら、

相手を動かす言葉や伝え方を
もっと探求していきたい、と思います。

誰もが扱える言葉だからこそ、
奥が深いな、、、と感じた次第。

(おまけ)

ちなみに、ChatGPTに気になって、以下質問してみました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Q、相手の心を動かす話し方には、発声、声の質、言葉の選び方など、様々な要素があると思います。
「わかりやすい!」「なるほど!」と思ってもらうための要素には、どのようなものがあるのでしょうか?
またそれらを体系的に網羅している学問はありますか?またその学問の歴史についても教えてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(答え) by ChatGPT

相手の心を動かす話し方には、たしかに多くの要素が関わっています。以下にいくつかの主要な要素を挙げ、
それらがどのように相手にわかりやすさや納得感を与えるかを解説します。

**

1,発声と声の質:

・クリアな発音: 言葉がはっきりしていると、聞き手は理解しやすくなります。
・適切な音量と抑揚: 情感を込めた抑揚や強弱が、メッセージに力を与え、聞き手の注意を引きます。
・テンポ: 速すぎず、遅すぎない話し方が理解を促進します。

2,言葉の選び方:

・簡潔さ: 無駄がなく、要点を簡潔に伝えることで、聞き手は主要な情報を逃しません。
・具体性: 具体的な例や話をすることで、視覚的なイメージや理解が容易になります。
・適切な語彙: 聞き手のレベルに合った語彙を使うことで、よりスムーズにコミュニケーションがとれます。

3,非言語的コミュニケーション:

・身体言語: ジェスチャーや表情は、言葉と同様に情報を伝達し、強調します。
・目のコンタクト: 適切な目のコンタクトは信頼感を築き、関係性を強化します。

**

これらの要素を体系的に網羅している学問が「修辞学」です。
修辞学は、言葉を効果的に使って意図した影響を与える技術やアートを研究する学問であり、話し方や文章の書き方に関する技術を含んでいます。

修辞学の歴史は古代ギリシャにまでさかのぼります。
ソクラテス、プラトン、アリストテレスなどの哲学者は、修辞学を論じました。

アリストテレスは「修辞学」という著作を通じて、この分野を体系化しました。
彼は修辞学を三つの説得手段、つまりエートス(話者の信頼性)、パトス(聞き手の感情への訴え)、ロゴス(論理と理性に訴えること)に分け、
これらをバランスよく使うことで説得力のあるコミュニケーションが可能になると主張しました。

中世ヨーロッパを通じて、修辞学は教育の重要な一部として継承され、ルネッサンス期には再び花開きました。
近代においては、修辞学は言語学、心理学、コミュニケーション学など他の学問分野と交差しながら発展を遂げています。
現代では、政治コミュニケーション、広告、法律、教育、メディア分析など、多岐にわたる分野で修辞学の原則が応用されています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なるほど。勉強になりますね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

短くて口に出しやすい言葉でも、心のこもった言葉はある。
そんな言葉はいつまでも心の中に輝き続ける。
マザー・テレサ
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