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3922号 2024年11月20日

自己紹介で「旅路」を伝えると、温かい人だと思われる

(本日のお話 1543字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

年末に向けて、積読になっていた雑誌やらを整理しています。
ハーバード・ビジネス・レビューもその一つですが、読んでみると面白い記事がいくつかあり、今日もその中からおすすめの論文をご紹介したいと思います。

本日の記事は、2024年6月号に掲載されていた『自己紹介文は実績を強調し、そして温かさを伝えよう』というタイトルの記事について、所感も含めてお伝えしたいと思います。

非常にシンプルなのですが、「自己アピールするなら、これまでの旅路を書いたほうが、温かい人だと思われるよ」というお話です。

自己紹介をする場面は、誰しもに何度も訪れるものですが、その際の一つの工夫として使える論文かと思います。それでは、早速みてまいりましょう!

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<今回の論文>
『It’s the journey, not just the destination: Conveying interpersonal warmth in written introductions』(目的地だけでなく旅路を重視:書面による自己紹介での対人温かさの伝達)
著者:Nault, Kelly A., Ovul Sezer, and Nadav Klein
ジャーナル:Organizational Behavior and Human Decision Processes, 2023年
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■1分でわかる本論文のポイント

・新しく関係を築く上で、相手に良い印象を与えるためには自分の能力を強調することが必要ですが、場合によっては傲慢な印象を与えてしまう可能性もあります。本研究では、これらについて実践的なアプローチを提案しました。

・研究者は、LinkedInから自己紹介文を集め、被験者274人に3つずつ自己紹介文を読んでもらいました。被験者は、「執筆者が自分の成果やここに至るまでの過程をどれだけ詳しく書いているか」と「執筆者の能力と心の温かさ」について評価をしました。

・その結果、「ここに至るまでの過程」に重点を置いた自己紹介のほうが、温かさのスコアが高いことがわかりました。

・また、旅路の情報に困難な経験が含まれているとより温かい印象につながることがわかりました。

・その理由は、旅路を加えることで「謙虚さ」や「信頼性」の印象を相手に与えることになり、それが温かい印象を与えることになる、とのことでした。

・よって、「自己紹介をする際は、結果だけではなく、過程の情報を加えること」で、より好印象を与える可能性が高まります。

とのことでした。

■まとめと感想

さて、本論文は無料の公開がされていなかったので、より詳しい研究データがわかりませんでした。。。ただ、この論文は体感覚と同じだなあと感じます。

確かにスゴい実績や結果があると、すごい人なんだな、とは思いますが、同時に近寄りがたさも感じます。でも、色々な苦労があって、ここに至ったんだと知ると、「すごい人だけど同じ人間なんだなあ」と急に親近感を感じたりもするものです。

ふと思い出すと、起業した7年前に、「ホームページに自己紹介文を、これまでの赤裸々話も含めて書いたほうがいい」と言われたことがあり、まさにこれまでの旅路を書いてまとめました。

(僭越ながら、私音の自己紹介です。誰も聞いちゃいませんが、勝手にこれまでの旅路を書いています↓↓)
https://www.courage-sapuri.jp/profile/details/

なんだか恥ずかしさもあるものですが、読んでいただけた方は、「色々あったんだねえ・・・」と妙に親しげな雰囲気で接していただけるとも感じます。やっぱり、旅路に威力は強力です。

ただ、「旅路を語ると冗長になりがち」であるため、「自己紹介で結果と過程をシンプルに伝える練習」をしておくと実践的に使えそうだな、と思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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