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4175号 2025年7月31日

自分だけの「強み」を見つける王道3ステップ <STEP3.輝かせる>

(本日のお話 1445字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は沖縄から東京への移動。
また1件のアポイントと10kmのランニングでした。



さて、本日のお話です。
本日も「強み」についてのお話をお伝えしたいと思います。

強みの見つけ方/活かし方の「気づく→磨く→輝かせる」というステップの最後の段階です。
それでは、早速まいりましょう!

■STEP3:輝かせる

最後のステップが、STEP3:輝かせる(強みを育成する/Develop、強みを文脈化する/Contextualize)です。強みを見つけ、日常で使うだけでなく、「成果につなげる」という視点も目指したものとなります。

具体的には

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・強みを多様な文脈で、より効果的に、持続的に使えるようにする
・状況に応じた柔軟性(文脈化)と、未使用の強みの活用(育成)をする
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ことを意味します。

■方法1:「強みをコラボ」させる

1つ目が、「強みは単発ではなく、複数を同時に使う」ことがポイントです。

「強みのダイナミクス」ともいいますが、「大局観」✕「向学心」という強みを組み合わせることで、”学ぶことを通じて、複雑な情報を多角的に整理し、本質を見抜く力が高まる”という成果を得られたりします。

あるいは、「親切心」✕「愛情」という強みを組み合わせることで、”小さな気配りや支援によって、様々な人と深い関係を築く事ができる”という結果につながるなど。

また、チューリッヒ大学の研究によると、人は自分の強みを複数(4~7個)重ねて使った時に、天職と感じることがわかっています。仕事でも、自分が持っている複数の強みを使えると、天職と感じる(仕事の満足度や幸福度も高まる)と言えるようです。

■方法2:「シーン別の強み」を発揮する

人は、一つではなく複数の強みを保持しています。仕事でもタスクとガッツリ向き合うときと、メンバーをマネジメントするときは、使う強みが変わってきます。あるいは、仕事でバリバリ成果を目指すときと、家族で子どもやパートナーと関係を築くときも、使う強みは異なるでしょう。

場面ごとに、自分が得たい成果をイメージして、それを得るための「強みを”シーン別”で使い分ける(=文脈化する)」ことがポイントです。

同じくチューリッヒ大学による強みの研究でも、仕事では「忍耐力」、教育では「向学心」、対人関係では「愛情」などを使うパターンが多いなどがわかっているようです。文脈に応じて、必要な強みを使い分けるのが大事なのですね。

■方法3:「こうなったらいいな」と思える自分を描く

また、なんのために強みを使うか?ですが、それは「自分のありたい姿に近づくために強みを使う」というのがポイントです。

仕事でもっと成果を出せるようになりたい、より豊かな友人関係を築きたい、新しいことにチャレンジして自分の幅を広げたい…。

こうしたことは、自分の中にぼんやりとあっても、なかなかそれを取り出して見つめるということはしないものです。「ありたい姿」とか「なりたい自分」とか、そうした言葉を聞くだけで、いや、自分そういうのいいっす、という人もいるかもしれません。

とはいいつつ、オーストラリアのサンシャイン・コースト大学の研究によると「最高の自分像(ありたいと思う自分を描く)エクササイズ」について、31の研究を集めて検証した結果、こうしたエクササイズによって、楽観性が高まり、幸福度も高まることが示されました。

強みを使うことそのものも幸福度を高めますが、ありたい自分に近づくための方略としても使えると、より幅が広がりそうですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。

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