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911号 2016年8月12日

嬉しいより、幸せ

(今日のお話 1445文字/読了時間1分半)
■ こんばんは。紀藤です。

本日はお盆休み期間だと思い、
油断をして色々仕事をしていたら、
こんな時間になってしまいました。

やはり、メルマガは朝書かないと、
書くタイミングを失ってしまうのだと、
改めて実感です。



さて、今はオリンピックの真っ只中ですね。

私も隙間を見つけながら、
幾つかのオリンピック競技を見ていますが、
やはり磨き抜かれた選手たちのパフォーマンスは、
筆舌に尽くしがたいものがあります。

今日は、その中でも特に印象に残った、
体操の内村選手の金メダル連覇のコメント、

「嬉しいより、幸せ」

という話から感じた、
自らに向き合い、妥協せず、
努力し続けることの大切さについて、
思うところをご共有させていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。

■ 内村選手の個人総合の金メダルへの軌跡。

テレビでご覧になられた方も、
多かったのではないでしょうか。

最後の最後まで、
大きな点差が開いたところを、
完璧とも呼べる演技で1位になった瞬間には、
さすが鳥肌が立ちました。

(まだ見られていない方は、
 ぜひインターネットなどで探して見てみて下さい。
 あそこまでの体操の戦いは、初めてみました)


そして、その時に
内村選手が言っていたコメントが、
とても印象的でした。

それは、こんな言葉でした。


「(金メダルの実感は)

 いやあ、もうなんでしょうね、疲れ切りました。

 出し切りました。

 もう何も出ないとこまで出しきってとれたんで、

 もう嬉しいより、幸せですね。

 これだけの演技でこの一番良い色のメダルがとれたので、

 本当に一番の幸せものです」


■ ”嬉しいより、幸せ”。


この言葉を聞いた時に、私は

「出し尽くしたからこそ、言える言葉なのだろうな」

と、思わずにはいられませんでした。


多分、自分が、

出し切れなかった
良い演技もできなかった、
イマイチだと感じていた、

そんな心境で、
たまたま相手のミスや、
運の良さだけで勝ちを拾ったとしても、

それは結果的に

「嬉しい」ことではあったとしても、
「幸せ」と言えるほどのレベルではない、

そんなものではないでしょうか。

自分が本気でやってきて、
そして、その全てを余すことなく表現できた。

そして、その延長線上に、
「成果」という果実があって初めて、
人は心から満足できるのではないだろうか、

そんなことを感じたのです。


■ そして、素晴らしい演技をし続け、
直前まで大きな差をつけ1位でいた、
ウクライナのベルニャエフ選手。

内村選手に最後の最後で逆転された直後、
相当悔しい気持ちはあったことは、
想像に難くありません。

それでも彼は、笑顔で
内村選手の金メダルを称え、
そして、こんなコメントを残しました。


「航平さんを一生懸命追っているが、簡単じゃない。

 この伝説の人間と一緒に競い合えている事が嬉しい。

 世界で一番クールな人間だよ」
と。


本当に自分の力を出すことに
集中していたからこそ、
こんなコメントができるのではないか、

そのように思います。


■ 自分が出来ることに集中すること。

誰かのことを評価したり、
批評する前に、自分が何が出来るかに、
徹底的に、ただただ向き合うこと。

それができるからこそ、
見える美しい世界があるのだろう、


オリンピックの選手の方々から、
そんな大切なことを、学んだ次第です。


「嬉しいより、幸せ」。


何かを達成したときに、
そんなことが言えるほど、
全身全霊で打ち込む姿勢を持ちたいものだ、

そのように思う次第です。


改めて、内村選手、
感動をありがとうございました!

【本日の名言】 真剣だと知恵が出る。
中途半端だと愚痴が出る。
いい加減だと言い訳ばかり。

作者不詳

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