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1153号 2017年4月11日

諦めという名の「停止ボタン」に負けない工夫

(今日のお話 2357字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は新入社員「ディスカバリー」の実施立ち会いで、
宇都宮に行ってきました。

そして午後からは東京に戻り、
2ヶ月前からスタートしている戦略実行のコンサルティング。

世の中は新入社員ラッシュです。
フレッシュな若者をみて、身が引き締まる思いです。

本日も、引き続きディスカバリー研修、
立ち会ってまいります。



さて、本日のお話です。

この1ヶ月、ランニングの練習を
頻繁にするようにしています。

それは、来月に実施されるウルトラマラソンの練習のため。
その練習の中で、ふと、気づくことがありました。

今日は、


”諦めという名の「停止ボタン」に負けない工夫”


というタイトルで、
「習慣化」「やりきること」に関するエッセンスについて、
思うところをお伝えさせていただければと思います。

それではどうぞ。

■昨日の週末のお話。

ジムにあるランニングマシンで走っていました。

来月にある野辺山ウルトラマラソン100キロは、
累積標高差2‚000メートルと言う、
長い距離を走りつつも、山を登ったり降りたりするという、
ハードなコースとして有名です。


だから、長時間登りを乗り越えられるだけの体力をつけるために、
先日はそのランニングマシンの機能で、

「傾斜を7度つけて走る」、

ということをやりました。


7度といってもよくわからないかもしれませんが、
イメージで言うとスキーのゲレンデの初級コースくらいでしょうか。

「いや、大したことないじゃん」

と思われる方もいるかもしれませんが、
数キロ走ってみると、結構しんどいのです。

走り始めて1キロすると心臓がバクバク。
5キロ走った時はもう汗だくになって

「あーしんどい、もうやめたいやめたい」

という気持ちで、
いっぱいになっておりました。


結局、本当だったら10キロ走ろうと思っていたところ、
自分に負けてしまい、8キロで終了。


練習にはなったものの、
やりきれなかった”負けた感”を感じつつ、
ランニングマシンを背にしたのでした。


■この瞬間、ふと思うことがありました。

ランニングマシンは、途中でリタイヤしてしまった。

でも、そういえば、
その前の週、そして3週間前は、
大会でもないのに、一人で42キロ走った。

どちらも、同じようにきつかったのに、

フルマラソンは達成できて、
ランニングマシンは達成できなかった(=やりきれなかった)
わけです。


はて、この違いは、何なのだろうか?

何が「”やりきった、やりきれなかった”の違い」
を生み出したのだろうか、

そのことを考えたときに、
気づくことがあったのです。


それが、

『目の前に停止ボタンがあるかどうか』

ということ。


状況はこんな感じでした。


1人フルマラソンは、
川沿いに遠くに走っていったため、
一旦遠くへいったら、交通手段がないため、

”強制的に走って戻ってこなければいけない”

という状況。


一方、ランニングマシンでの、急勾配の練習は、

”目の前に「停止ボタン」があり、
 いつ停止しても誰もお咎めないし、困りもしない”

という状況だったのです。


実は、この、

『目の前に停止ボタンがあるかどうか』

ということは、
私達の「やりきれるか否か」に、
大きな影響与えているのでは、

と思ったのです。


■基本的に、”チャレンジ”というものは、
ちょっと大変なこと、負荷がかかること、面倒臭い事、
をやらなければいけません。


英語の勉強もそう。

ダイエットのためのランニングもそう。

健康のための食事制限もそう。


自分の”日常の延長線上とは違う行動”をするから、
当然、負担感もやっぱり感じるものです。


だから、疲れている時などは、
やめたくなることもあるのです。


そうすると、

「今日は、ちょっと体がしんどいしなぁ」とか
「今週はがんばったから、やんなくてもいいかなぁ」みたいな、

何かしら”言い訳”とか、”誘惑”が
心の隅から沸き起こるのです。


そんなときに、

「キャンセルしてもお咎めなし」
「別に行っても行かなくてもいい」
「つづけなくとも別に困らない」

というような、


”『停止ボタン』が、目の前にある”


としたら。


きっと、毎瞬間毎瞬間、

押したくて押したくて仕方なくなるのではないか、
そして、耐えきれずつい押してしまう、

そして、「停止ボタン」を押した自分に対して、

「あー、今回もやり切れなかった」という
鈍い痛みを抱えてしまう。


そんなことがあるのではなかろうか、

と思ったわけです。


■これらのことを考え、
思うことがありました。


それは、
続けるための秘訣の一つとして、


【「停止ボタン」を目の前から消し去ること】


これが重要ではなかろうか、

そう、思ったのです。


楽しいことだったらいいけれども、

チャレンジフルな活動は、
その負荷の高さ故、辞めたくなることもあるでしょう。

時に「停止ボタン」を押したくなることも、
あるかもしれません。


とすると、
目の前から「停止ボタン」をなくす工夫をする
必要があると思うのです。


例えば、


・身銭を切って抜けられない
 「塾」みたいなものに飛び込む。
 (=ライザップとか英語塾とか)

・仲間を作り、宣言し合う
 (=皆がみてると停止ボタンを押しづらい)

・大会など、期限を決めて、
 そこまでにやらざるを得ない状況を作る


みたいなものでしょう。


「もうお金払っちゃったし」

「皆にやるっていっちゃったし」

「大会、否応無しにも近づいてくるし」

些細なようだけれども、確かに効く、

”「停止ボタン」を押しづらい工夫”

これらを活用することが重要ではなだろうか、
そう思うわけです。


人はつい怠けたくなる、
自分に甘くなってしまう生き物。

でも、甘くなったり怠けたりすると、
それはそれで罪悪感を覚えるもの。


だからこそ、
「目の前の停止ボタン」に負けないための工夫、

【諦めという名の「停止ボタン」に負けない工夫】

を考え、取り入れることが大切なのではなかろうか、

そんなことを思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。""

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