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1120号 2017年3月9日

自分の嫌いなところが、自分の最大の武器となる

(今日のお話 2484字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日はお客様への
”4Dx(戦略実行)プロセス”のコンサルティング4日目でした。
https://www.franklincovey.co.jp/books/4dx/index.html

社内にて「実行文化」を作るために、
コーチ役をされる方と共にセッション。

通常の研修とは違い、
ゼロから答えを見つけていき、
そして形にしていくプロセスなので、
結構タフ(大変)なのです。

が同時に、着実に、
粛々と行うことで
確実に成果がでるものであると確信しています。

思うのですが、本当に成果がある活動とは、
花火や祭りのようなイベントではなく、
日々の地味な、でも、淡々とやり遂げる歩みになると
強く思っております。

(私のメルマガも、地味ながらも、
 1100号を超えて、やり続けることで、
 確実に仕事の成果に繋がっているな、と感じます)

A社の皆さま、引き続きよろしくお願いいたします。
心より、応援しています!



さて、本日のお話です。

昨日、仕事の後、
外資系メディアで働いている友人の紹介で、
とあるイベントに参加してきました。

ちなみにイベントの内容は、
”今話題のIT起業家”のお話を聞く場、というもの。

昨日のIT起業家は関口舞さん(25歳)
という方で、「9(ナイン)」という
マッチングアプリを世界中で流行らせた人です。

オバマ夫人、トランプ氏も利用し、
話題となっているサービス。

それを若干25歳の若さで立ち上げた話なのですが、
超絶に刺激を受けてしまいました。


今日はその関口舞さんのお話を引用させていただきつつ、
思うところを皆さまにご共有させていただきたいと思います。


テーマは、


「自分の嫌いなところが、自分の最大の武器となる」。


それでは、どうぞ。

■関口舞さんは、
”女性起業家”としてテレビや雑誌など、
メディアでも取り上げている方。


しかしその物腰は、本当に

「普通の女の子」
(といっては失礼かもしれませんが)

という印象でした。

自信満々で、強気。
なんでもやる!どんとこい!
年上には負けないゾ!みたいな
「ザ・起業家」ではなく、


普通に恋愛して、
飾らず、自分の弱いところも見せて、
ゲームも好きで、一般の感覚を誰よりも持つ、
そんな親しみやすい方のイメージでした。



実際、関口舞さんは、
トークイベントで、こんな過去の話をされていました。


・中学時代の友人からハブにされたことから不登校になった

・2ちゃんねらーとしてのネット住民になった
 (でも立てたスレッドは必ず流行った)

・広告代理店に入るものの、半年で退職。
 (広告代理店でも、先輩に嫌われ、ストレスで体調を崩す)



昔から人一倍、

「人の目が気になる」という性格。

そのため、病んでしまうことも、
しばしばあったそう。


■しかし、関口さんは、
こう続けるのです。


「自分が人の気持ちを、人一倍考えてしまうがゆえに、
 自分が恋愛でも告白する勇気がないがゆえに、
 あるサービスを思いついたんです」


例えば、『One heart』という、
フェイスブックの機能を利用した、
「両思いかどうかわかる」というアプリ。

フェイスブックの友達から、
自分が好きな人を1人だけ選ぶ。

選べるのは1人だけです。
1ヶ月変えられないので、適当には選べない。

相手が”自分”を選んだら、
そして”自分”も”相手”を選んでいたら、

「おめでとうございます!
 あなた達は両思いです!」

とお互いがわかるという、
非常にシンプルなアプリ。

これは、

”「好きな人に告白できない」という自分の勇気のなさ”

から元々は生まれたものである、
と関口舞さんは言いました。



そんなアプリは会員が6万人を超え、
実際のユーザー3万人の仲、
8%が両思いでマッチング。

その中には、LGBTで、
好きな人が同性の友達で、
でお思いを言い出せなかった人が、
お互いつながり合うことができたり、

その”影響の輪”を、
「自分の弱さ」というものを昇華させて結果、
図らずも生み出すことができた、



その後も、相手の「顔」じゃなく、
インスタグラムを使い内面、感性でマッチングができる
アプリ『9(ナイン)』を開発。


世界中でローンチし、結果的に、
冒頭にお伝えしたように、大きな話題となったのでした。


そして、今ではAIの専門家をパートナーに、
投資家の力も借り、

「人と人繋ぐこと」

を助けている

そんな話が昨晩のお話の印象的に残ったことでした。


■私は特に、関口舞さんが、
こんなことを言っていたのが非常に印象に残っています。


「自分は人のことを気にし過ぎたり、
 相手がどう思うかを気にし過ぎたりしてしまいます。

 でも、その性格があったから、

「こんなサービスがあったらみんなこう思うだろうな」

 と想像できるし、企画もできたのだと思います。

 そして、そんな気にし過ぎるところは、
 ”自分の嫌いだと思っていたところ”でした。

 でも、実は今は、そんな

 【「弱み」こそが「自分の武器」】だって、

 最近、思えるようになりました」


そんな内容でした。


■当然ながら、
誰もが得意不得意なことがあります。


そして自分の理想、憧れは、
必ずしも自分が持っている特性とは
違うかもしれない。


でも、自分の持っている資質、性格、癖、
それらのものは、きっと掘り下げることで武器にし得ること、
誰でもできると思うのです。

それは、簡単には見つからないかもしれません。

でも、誰にでも可能性や強みは、絶対にあります。


だからこそ今はまだ分からない人も、
自分の能力・資質をもっと活かせる方法が、
もっともっとあるはずと信じること。

関口舞さんの言われるように、

【自分の嫌いなところが、自分の最大の武器となる】

ことだってあるかもしれません。

そして、それを探し続けることが、
今を楽しく、そしてまわりを幸せにするためにも、
想像以上に大事なのではないか、

そう思うのです。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

【本日の名言】 毎年、数千人の天才が
自分にも他人にも見出されることなく
死んでいく。

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