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1092号 2017年2月9日

ワーク・ライフバランスではない。「◯◯◯バランス」だ。

(今日のお話 1704字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。

また、夜は昨年、
外交問題、日本の歴史などについて
一緒に学んだ「サムライ塾」なる私塾の仲間と、
これからの”学び”について打ち合わせ。

コンサルや大手企業で、
かなり忙殺されている友人も多くいる中、
21時より終電近くまで、仕事以外の”学び”について、
熱く語っておりました。

でも、こういった”仕事外の活動”が
自らの力量を高め、自分の視野を広くし、
回り回って仕事にも活力や、良い影響を与えていると感じます。



さて、そんな話を受けつつ、本日のお話。

私が土曜日に通っている英語塾があります。

そこは、有名な大手どころじゃなく、
本当に少数精鋭で、しかも英語というよりも、

「国際的な一般教養について学ぶ」

ことが、むしろメインになっている塾。


その塾の中で、もう今では、
すっかり一般の用語となった

「ワーク・ライフバランス」

について、とある興味深い”考察”を聞きました。


本日は、


「ワーク・ライフバランスではない。”◯◯◯バランス”だ。」


というタイトルで、
皆さまに「働くこと・生きることのつながり」について、
思うところをお伝えできればと思います。

それでは、どうぞ。

■先述の英語塾の塾長が、
あるドイツの友人の方から
こんなことを言われたそうです。


「日本人は、”ワーク・ライフバランス”というらしいですね。

 でも、正直、なんでそういうのか、よくわからないです。

 なんで”ワーク”が主役みたいになっているんですか?」
と。

「ワーク」が先。
そして、その後「ライフ」がくる。
そしてそれらの「バランス」をとろう。

この順番に違和感がある、

そんな意見でした。


■そして、そのドイツの友人は言ったそうです。


「私たちは、”ワーク・ライフバランス”ではなく、

 『ライフ・バランス』だと考えます。

 ライフ(人生)の中に、仕事がある。

 主役は、ライフ(人生)なんですよ。」
と。


この話を聞き、「まさしくその通り」
と強く思いました。

当たり前の話ですが、
一番大きなくくりは

「自分の人生」

です。

(まあ、そう言われれば、そうですよね)

その”自分の人生”という「大枠」の中に、

”仕事”というピースがあり

”家庭”というピースがあり、

”趣味”というピースがあり、

”健康”というピースがあり、

”友人”というピースがある。

その他の大切なことも、
「人生という大枠」の中の”ピース”にしかすぎません。


そして、それらは独立して
存在しているのではなく、

「趣味」が「仕事」に影響を与えたり
「友人」が「家庭」に影響を与えたり、
「健康」が「趣味」に影響を与えたり、

相互に影響しあっているもの。


それを、

”別々のもの”

として捉えようとしていると、
それは当然、無理が生じてくるはず。


■もちろん、特に「働く」ということは、

”日本国民の義務”

として憲法にも書かれているくらい、
大切なことです。

一番時間を使う人生の活動かもしれません。

しかし、「ワーク」を先に持ってきすぎて、

「友人」をなくし、孤独を感じ、幸せを感じられなくなったり、

「家庭」を顧みず、不安定な生活になったり、

「健康」を害し、仕事ができなくなったりしては、

それこそ、本末転倒ではないか、

当たり前なのですが、
改めてそう思うわけです。



しばしば、

「一流の人は、仕事以外の人脈を持つ」

「一流の人は、自分の趣味を持つ」

「一流の人は、家庭を大事にする」

そんな話が、よく雑誌でも、
本でも紹介されているのを目にします。


思うのですが、
「仕事」だけを、一点突破しても、
それは”足し算”にしかならない気がします。

こと私に関して言えば、

”ある一つの環境にずっといて、
いつも同じ人としか話さなくて、
一部の自分の限定された仕事のことしか知らなくて、
特に自分の周りの世界に興味を持たない人”

などは、さして魅力を感じません。

別に立派な組織にいなくても、
色んな視野を持ち、経験をし、
一人で色んなことをこなしたり、
多種多様な人とのつながりがあったり、
そんな人に、魅力を感じるのです。



広い意味で「仕事力」を高めるためには、
「自分という”人間”の面白み」を高めることが、
ものすごく重要だと思います。

だから、

”幅広い(深い)趣味”
”幅広い友人”
”幅広い教養”

みたいなものが、大切になってくるのだろう、

そう感じる次第です。


ドイツ人の方が言うように、


【ワーク・ライフバランスではなく、「ライフ・バランス」である】


のです。


今の時代は、そう考えることで、
継続的に成長・発展する時代。

改めて、「自分の生き方自体」を、
見つめることが大切になってくるのかもしれませんね。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

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