メールマガジン バックナンバー

240号 2014年2月28日

「グッ」とこらえて、心のマッスル筋肉を手に入れよう 

■おはようございます。紀藤です。

JTBさんと一緒に拡大を図っている
「7つの習慣Outdoor」の説明会が来週になりました。

3月4日(火)15:00~17:00で開催されます。
手前味噌ながら、本当に面白い新しい形の体験型研修です。
ぜひお越し下さいませ。

■さて、改めてしばしば思うのですが、
冷静でいることって、本当に難しいですね…。

色んな人の立場と想いがある中で、
ぶつかってイラっとして、
「勝手な事ばかりいいやがって!」
「何でわかんないんだ!」
とかなることが、
一生懸命になればなるほど、起こってしまいます。
(私も穏やかだと言われますが、
 心の中では感情的になっていることも、実は多いです)


■昔の話ですが、
私が広告代理店に勤めていたとき、
自分がメインで担当しているあるプロジェクトで、
とある会社のホームページやチラシなどを
総合的に作成する仕事がありました。

制作、営業、デザイン担当、文章制作担当、など
多くの人が関わったのですが、
その時、皆が皆、違う意見をいい、
話はまとまらず、混沌としていました。

その時、自分の感情としては

「皆、勝手な事ばかりいいやがって!(怒)」
「まとめるこっちの身にもなってみやがれ、こんちきしょう!(怒)」
というのが、本音。

そして、その感情は、
この状況ならば当然だろう、
くらいに思っていました。

ですので、その気持ちは表情にも、
そして口にも出ました。

そうすると「じゃあいいよ」と
非協力的になる人も現れ、
ますますプロジェクトは進まない・・・

そんな負の連鎖が陥ってしまった、
そんな苦い経験です。


■しかしながら、その後、
当時の私よりも経験のある先輩が、
同様の状況になっていました。

しかしながら、
その先輩は、状況は近くとも、
私とまったく対応が違っていました。

明らかに、
「相手が話を聞いていなかっただろう」
「相手のミスだろう」
と言われる状況でも、決して感情的にはならず、
プロジェクトを終了せねばならない状況を考え、

「こちらのコミュニケーション不足だったかもしれませんね」
と自ら折れて、関わる相手が、
気持ちよく、すぐに今のミッションをこなしてもらうために、
最適な行動をとったわけです。

その先輩いわく、

「今大事なのは、”意見を通すこと”じゃなくて、
  ”この仕事を期日までに終えること”、だった。」

「それに、昔、こういうことよくあったからね。慣れたよ」

とさらりと言いました。


■「7つの習慣」において、真に自立した人間とは、

【刺激と反応の間にスペースを空ける】

ことができる、といいます。

自立している人間(当時の先輩)は、

”「刺激」に対して、一時停止して「反応」”

することができる。

理不尽なことに対しても、
「最適な結果」をまず考えて、
「最適な反応」することができたわけです。

その結果、本来の目的にそった結果を生み出すことができました。

逆に、自立していない人間(当時の私)は、

”「刺激」に対して、即「反応」”

してしまいます。 

イラっとしたら、すぐ反論、抵抗してしまう。

「即反応」なので、
自分の行動が相手にどんな影響を与えるかまで
考えられていません。

だから生み出す結果は期待通りのものにはならない。


■そして興味深い話が、
このような行動を意識して行い続けると、
私の先輩が述べたように

「慣れてくる」

という現象が起きてきます。

”重たいダンベルで腕の筋肉を鍛えると、
負荷が軽くなるように、
刺激に対して一時停止を意識し続ければ、
心の筋肉が鍛えられ、刺激に対して耐性ができる”

このようなことを、
と「7つの習慣」のコヴィー博士も言っています。

人と一緒の時間を過ごせば、
イラっとすることや、または理不尽だ!と思うことは、
しばしば起るもの。

その感情は消すことはできませんが、
そんなときに
「刺激に対して一時停止する」ことを思い出し、

【グッとこらえれば、心の筋肉が鍛えられる。いずれ慣れる】

と考えてみると、
日々の刺激も修行の一環として捉えられるかもしれません。

そして長年繰り返し続ければ、
常に一時停止して、冷静に対応できる、
ボディービルダーのような「ムキムキな心」を
手に入れられるのかもしれません。


■今日のお話は、

・仕事をしていると、刺激が多く訪れる。
 人とぶつかり、感情的になることもある。
 
・昔、仕事をしていた時にイラッとした感情のまま反応して、
 プロジェクトを遅延させたことがあった。
 しかし、そんな反応は当たり前だと思っていた。
 
・対して、同様の状況でも先輩は冷静に対応していた。
 そして、最も大切な「期日」をしっかり守った。
 
・自立をした人間は「刺激と反応の間にスペースを空けることができる」という。
 刺激に対して、一時停止をして、自分にとって最適な行動を選ぶことができる。
 
・そしてこのことを続けると、刺激に対する「心の筋肉」が鍛えられ、
 慣れてくる。動じなくなってくるという。
 
・日々イラッとすること、感情的になることは、どうしても起こりがち。
 しかし「一時停止をし続ければ、いずれ慣れる」と思って対応すれば、
 人間関係もより前向きに考えられるのでは。
 
という内容でした。


今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 堪忍は無事長久の基、
怒りは敵と思へ。

             徳川家康

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