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184号 2013年11月26日

不祥事多発の世の中で、「経営理念」について考えてみる

■おはようございます。紀藤です。

最近、相次ぐ会社の不祥事が報道されています。

そんな影響か、「理念経営」が大切だ、
という話を耳にする機会が多くなったように感じます。

さて突然ですが、皆様、ご質問です。

「あなたの、会社の経営理念は何でしょうか?」

・・・こう言われると
何かあった気がするけど思い出せない、
そんなものではないでしょうか。

今日はそんな「経営理念」について、
少し考えてみたいと思います。


■「経営理念」を調べてみると、
こんな説明が書かれていました。

【経営】・・・
事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し
事業を管理・遂行すること。また、そのための組織体。

【理念】・・・
1 、ある物事についての、こうあるべきだという根本の考え。
2 、哲学で、純粋に理性によって立てられる超経験的な最高の理想的概念。


だそうです。
良くわかりませんね・・・(汗)

ちょっとわかりやすくするために
組み合わせて考えてみると、

<事業目的を達成するために、こうあるべきという根本の考え>

と訳せます。色々な方の解説をお借りして補足すると、
「経営理念」 = 「事業遂行における基本的価値観と目的意識」
であるといえ、もっと平たくいうと、

【私たちは何のためにこの会社に集まっているのか】

について表したものである、と説明できます。

会社を「船」と例えるのであれば、
「何のために航海をしているのか」を、
表したものといってよいでしょう。

とすると、少し乱暴な表現ですが、

「経営理念を知らない」
ということは、
 
【自分たちの船(会社)が何のために存在していて、
 どこへ向かっているのかがわからない】

と言いかえられるのではないか、ということです。


■もちろん、
経営理念を知らないからといって、会社がなくなることはありませんし、
経営理念なんてホームページに書いてあるだけで年に一回社長が言うだけ、
という会社もあるでしょう。

しかし、「経営理念」のそもそもの意味は、
「会社の存在意義を表し、どこへ向かっているのかを表すもの」です。

会社という「船」に乗っている「船員」が社員ならば、
ただ何となくオールをもって漕いでいるよりも、
一緒に同じ方向を向いてオールを漕ぐ方が、
進むのも早いし、意義深い時間を過ごせるのでしょう。


■働く理由は、人によってそれぞれなので、
経営理念を理解しておかなければいけない、とも思いません。
場合によっては、ただの綺麗事ともいえるかもしれません。

とはいえ、なんだかんだ言って
縁あって乗り合わせた「船」のわけですから、

・「経営理念」(=会社のミッション)を理解し、
・「自分が成し遂げたい大切なこと」(=自分のミッション)を理解し、
・両者を、重ね合わせられたら、より日々の仕事に意義を見出すことができるのでないか

と思わずにはいられません。


■「7つの習慣」において
「第二の習慣 目的を持って始める」において、
個人が成功するにあたって、「ミッション(使命)」を考えることが必要とお伝えしています。

そしてこれは、法人にも同様のことがいえます。
会社にも成し遂げるべき夢や目的(ミッション・理念)があり、
そのために存在している、という視点を持ってみると、
新しい見方が出来るかもしれませんね。


■今日のお話は、

・経営理念とは何だろうか。

・会社を「船」とするのであれば、
 経営理念とは「航海をする目的」であり、向かう先を示すもの。

・であるならば、会社に所属する「船員」である私達も
 進む方向、目的地を共通で認識をした方が、より大きい推進力を生むことができる。
 
・個人にも「ミッション」が大切なように、会社にも「ミッション」がある。
 個人と会社のミッションを、強引にでも重ね合わせることで、
 日々の仕事もより充実したものになるのではないか。

というお話でした。


今日も皆様にとってよい一日になりますように。

【本日の名言】 どこに行こうとしているのか
わからないのに決して
遠くまで行けるものではない。

              ゲーテ

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