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45号 2013年5月8日

「やる気アップ」のらせん階段

■おはようございます。紀藤です。

休み明け一日目はいかがでしたでしょうか。

お仕事がたくさんあり、目まぐるしくやる気100%でスタートできた方もいれば、
休み明けでなかなか調子がでない、正直、やる気にいまいち火がつかない、
そんな方もいらっしゃるかと思います。

続けていたことも、
少し間をあけてしまうと億劫になってしまったり、
短い休暇でも、一度リズムを崩すと、元に戻すのが難しいもの。

私も少し前から筋トレを始めているのですが、
連休で少し間をあけただけで、1時間近くやる気が出ずに、
モヤモヤしながら、ウロウロしていました。

ある一つのことが、苦も無く、
完全に習慣化されるためには、高いハードルがあるようだ、
と改めて感じた連休明けでした。


■さて、7つの習慣においても、「習慣化」のポイントについて触れられています。

コヴィー博士曰く、
習慣化には 「知識」「スキル」「やる気」の3つの要素が必要である、
とのこと。

しかし、この中の

「やる気」というものが、非常にやっかいな曲者。
(と私は思っています)

どれだけ好きなことでも「やる気」の波はやはりありますし、
かといって、気分によってやったりやらなかったり、
できたりできなかったり、では
当然のことながら、習慣化することはできません。

「やらなければいけない」
「やれば必ずよくなる」
と頭でその習慣の必要性はわかっていても、
なかなか定着させることができない。

かといって「それは心から必要だと思えていないだけだ!」と
「やる気を出すんだ!」と体育会系のノリで片づけるのも、
偶然や気持ちに委ねることになり、無力感を感じる気もします。
(意志が強い方であれば、恐らく可能でしょうが、
 私のような未熟な人間ですと、そうもいきません)


■これを何とかしようと考えたとき、
そのヒントは「スキル」にあるのではないか、と私は考えています。

そもそも、「やる気」がでる理由は、

・変わっていると実感できる
・実行できている自分に自信がわく

など、実行に見合う「報酬」があると気持ちよくなり、
またやりたいという気持ち(=やる気)が生まれる、
という脳科学的なメカニズムが関わっていると言われています。

もちろん一番大きな報酬は、
自分が変わった、という「変化感」であると思いますが、
短期でそれを体感するのはなかなか難しそう。

しかしながら、報酬を得られないと、やる気が続きません。

そうすると、より「短期的な報酬」が必要になります。

ではどうすればよいのでしょうか。


■これは、ある本で書かれていた習慣化のコツなのですが、

例えば、

・自分自身への小さな日々の約束を守る
(→ 自分自身への信頼が高まり、自信につながる = 精神的報酬)
・ある程度出来たら、自分にご褒美をあげる
(→ 3日連続でできたら、缶ビール(第三のビール以外)1本 = 物的報酬)

など、自分自身で小さなゴールを設定し、
「やる気」を生み出す仕組みを作ることが、
脳科学的に見た、習慣化のポイントであるようです。


■「小さな約束を守る」
 ↓
 「出来た自信が生まれる」(小さな精神的報酬)
 ↓
 「少し継続できたら、自分にご褒美をあげる」(小さな物的報酬)
 ↓
 「(報酬を得る喜びがあるので)小さな約束を守る動機ができる」
 ↓
 「出来た自信が生まれる」
 ↓
 ・
 ・
以下、繰り返し。

というように、「コツ」さえ押さえれば、螺旋階段上に、
習慣化のプラスの循環を生み出すことができるかもしれません。

そのためにも、まずは
「継続するための仕組みを作ること」が、
コヴィー博士が提唱する習慣化の3つのポイントの一つ、
すなわち「スキル」であると言えそうです。

私もこの日々のメッセージに、ご意見を頂けることがあるので、
それを活力(報酬ですね)に毎日書くことができています。

改めて皆さまに感謝です。


今日も皆さまにとって良い一日になりますように。

【本日の名言】 肝心な点は、小さなことでも約束をして守るようにすれば、
より大きな約束を守る能力が高まることである。

           スティーブン・R・コヴィー

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