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1543号 2018年5月7日

「努力しても、変わらない」と思うのではなく、「さなぎの前半か、さなぎの後半か」と思うことで、蝶になる 

(本日のお話 2066文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

さて、GWが終わり、
また始動いたしましたね。

これから夏に向けて、
ますます暑くなっていきますが、
楽しく、頑張ってまいりましょう。

*

私はGWは、
前半はインドへの弾丸一人旅。

後半はセミナーと、
体力的にはむしろ消耗しましたが、

精神的、知的には、
ものすごく得るものが多かったです。
(起業もスタートしましたし)


「休み」というのは、

・肉体面(寝る、食べる)に栄養を与える 

だけでなく、

・精神面(リラックス)
・知性面(学び)
・人間関係(家族、友人との時間)

などバランスよく使うと、
充実感が増すものだなあ、

と改めて実感した次第。


『人間が持つ”4つの側面”』
(=肉体、精神、知性、人間関係)


というものがある、と
「7つの習慣」で入っていますが、

そんな観点で休暇を考えてみても、
面白いかもしれませんね。


*

さて、本日のお話です。

先日、私が個人的にコンサルティングを受けている、
先輩の経営者(数名で数億円の利益という会社、、、すごいです)から、
とても印象深い言葉を聞きました。

それが、

・日々自分を変え続けていこう人
・成長し続けていこう人
・より良くなりたいと願う人 など

にとって、
とても”勇気づけられる話”である、
と感じたのでした。

今日は、そのお話について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【「努力しても、変わらない」と思うのではなく、

 「さなぎの前半か、さなぎの後半か」と思うことで、蝶になる】。


それでは、どうぞ。



■研修をやっていて、
または人材育成に関わっていて、
しばしば聞くお悩みの一つ。

それが、


『努力しているんです。
 でも、全然、変わらないんです』


という話。

*

それが、

・仕事の営業活動、であれ、

・ピアノのレッスン、であれ、

・テニスの練習、であれ、

・英語の習得、であれ、

・ダイエット、であれ、

なんであれ、

あらゆる”成果”を求めたい活動について、

努力をしていても、一向にうまくならない、
上達しないし、成果につながらない、

ということ、ありませんか。


これが続くと、

「きっと、自分には才能がないのだ」
 ↓
「諦めよう」

となり、
始めたはずのことを
断念してしまう。

こんなこと、多くの人の身に起こるようです。



■一言で

「成長」

なんていうと、
簡単なようですが、

実際、「人が変わる」というのは、
とても大変なことです。


特に、「変わる」というと

イモムシがおっきくなって、
ビックなイモムシになるのではなく、

誰の目から見ても、

「あいつ変わったな!」

と言われる状態とはきっと、


”「イモムシ」→「ビック・イモムシ」ではなく、

 「イモムシ」→「蝶」になっている状態”


であるのでしょう。


組織であれば、
それを周りからも期待されるだろうし、

自分でも期待すること、あるのでは、とも思うのです。




■ちなみに、この
”「イモムシ」→「蝶」の変化のプロセス”を、

生物学的には、

”変態(へんたい)”

と呼ぶそう。

(もちろん、変な意味ではなく、
 様相が変わる、という意味です。。)


人は”変態”はしないので、
あえて、当てはめていえば、


”「変態」ではなく、『変容』”


と呼べる現象が近いかと思います。


”へんよう【変容】”とは
  
 姿・様子を変えること。姿・様子が変わること。”


を意味しますので、
「成長」などより、よほど強いインパクトを表します。

英語で言えば、

「トランスフォーメーション」

ですね。

(”トランスフォーマー”という映画のイメージです)



■では、生物学的に『変態』、
人で言えば『変容』するためには、
どのようなステップが必要なのでしょうか。


それは、一言で言えば、

「さなぎの状態」

です。


自分のイモムシとしての体を、
ゼロにリセットする。

傍目からには、何も動いていないように見える。

止まって、じっとしているように見える。

むしろ、死んだのか?という状態。


しかし、内側では
確実に化学反応が起こっており、

”来るべき時(蝶になるとき)に向けての変容のプロセス”

が、間違いなく進行をしている。



それが、変化のための

「さなぎの状態」

である、と言えるのでしょう。
 


■そして、このことは
私達、人間の「変化のプロセス」によく似ていると思うのです。


冒頭にお伝えした、
よくあるお悩みの一つ、


『努力しているんです。
 でも、全然、変わらないんです』


という状態も、周りからみたら、
確かに変わっていないかもしれない。


なぜなら、

「さなぎ」

だから。



「さなぎ」として、
周りからは、同じように見える、

むしろ動かなくなっから
”退化”すらしたのではないか、
と思われてしまう。


しかしながら、それはいわば、

来るべき時、羽ばたくときをまって、
粛々と内側で「変容のプロセス」を歩んでいる、

と考えることもできる、

と思うわけです。



■そんなことを踏まえて、

”変わらない”状態

を、今一度考えてみると。


それは、変わっていないのではなく、


『「さなぎの前半」から「さなぎ後半」へ、内側で変化している状態』


と言い表せるのでしょう。



人がなにかに挑戦し続ける限り、
間違いなく、変わっていなくとも、変わっているのです。


だからこそ、
途中で投げ出してしまうことなく、

蝶になりかけの、「さなぎである」と認識し、
「変容のプロセス」を内側で進行させて続けていくこと、

そのことが大変、大事である、

そのように強く思うのです。


月並みですが、やったことは、
確実に返ってきます。

変わらない、とやりきれなくなることも、あるかもしれない。

もうやめようかな、と断念したくなることも、あるかもしれない。


しかしながら、


【「努力しても、変わらない」と思うのではなく、

 「さなぎの前半か、さなぎの後半か」と思うことで、蝶になる】


そう信じて、愚直に、ひたすら、
粛々とやり続けていくこと。


その姿勢こそが、
とても大切なのではないだろうか、

そんなことを思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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<本日の名言>


私たちの人生は、
私たちが費やした努力だけの価値がある。

モーリアック

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