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1544号 2018年5月9日

マインドフルネスの専門家が語る「すべき論」は長持ちしない、という話

(本日のお話 1952文字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、3件のアポイント。

また、空手の仲間であり、
鎌倉市において、禅文化と教育の融合とのことで、
オリンピック後の海外から日本への人財誘致を行っている宍戸さんと面談。

彼は、元々、東京大学 物理学、
東京大学大学院 応用物理学とを学ばれ、
「物理学とスピリテュアリティ」という組み合わせから、現在は、

『禅とマインドフルネス』

を中心に、「ZEN2.0」というムーブメントを起こそうとしている方。
https://zen20.jp/about-us/

空手の戦い方もかなりぶっ飛んでいますが、

「物理とスピリチュアル」という思考をあえて選択しよう、
ということを高校から考えていたということなので、
思考も良い意味でクレイジーな方だな、、、

などと思った次第。

『マインドフルネス』というと、
”人材育成の手法”として注目されていますので、
ご興味ある方は、覗いてみてくださいね。


また夜は妻が参加しているセミナーに、
ゲストとして参加など、でした。

再来週のウルトラマラソン100キロのために、
練習したいのですが、全く走れておりません(汗)



さて、本日のお話です。

昨日、そんな聡明な『禅とスピリチュアル』を
テーマに人材開発・組織開発を行っている宍戸さんと、

「人と組織が育つためにはどうすればよいか」

という話を語っていました。

本日は、その内容について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【マインドフルネスの専門家が語る「すべき論」は長持ちしない、という話 】


それでは、どうぞ。


■人材開発・組織開発には、
「名著」と言われる、重厚な分厚い本があります。


例えば、

『なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践』
ロバート・キーガン
固定リンク: http://amzn.asia/hYfPeTC


『学習する組織――システム思考で未来を創造する』
ピーター M センゲ
固定リンク: http://amzn.asia/co8Oe8S

『U理論[第二版]――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』
C・オットー・シャーマー
固定リンク: http://amzn.asia/5bItwE7

『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』
フレデリック・ラルー
固定リンク: http://amzn.asia/gLpLWIQ

、、、

みたいな本ですね。

特徴としては、

・一冊3000円くらいする

・ガイジンの先生が書いている

・書いている先生は、ハーバード大学教授など、
 名門大学の専門家

・ページ数が500ページくらいある

そして、何より、

『重厚すぎて読みづらい』

ということ(!)です。

(わかりますよね、、、)


■私も上記の本は読みましたが、

おそらく、きちんと学べているのは、
多分内容の5%くらいじゃないかな、、、

と思うくらい。

ちなみに、『禅とマインドフルネス』の宍戸さんは
どちらかというと、そういった専門書も、
ラクラクと読みこなせる様子。



ですので、彼と人材開発の話をしているときに、
先述したような

「重厚かつ濃厚な人材開発の専門書」

から学んだ知恵について、
いろいろ話を聞かせてもらっていたのでした。


■端的にいうと、

”どれだけ偉い専門家が書いている本でも、
 言っていることは、最終的に同じようになる傾向がある”

といっていたのでした。

それは、


『人は感情で判断する生き物であり、
 「すべき論」では動かない』


ことが共通している、

そんな話だったのでした。

(もちろん、それだけ言っているのではなく、
 そういった考えが根底にある、ということ)


■しばしば

・仕事だから○○すべき

・お客様からの要望だから○○すべき

・組織のルールだから○○すべき

・上司から言われたことだから○○すべき

、、、というように、
「すべき」だから、ということで、

自分で自分にハッパをかけたり、
上司が部下に何かをやらせようとしたり、

とすることがあります。


、、、が、結論からすると、

”「自分がしたい」と思わなければ、
 今の時代では、長続きしない”

ということ。

人は、結局、感情の生き物なのです。


■彼に、こんな質問をしてみました。

「研修をやっても、変わらない人いますよね。
 何か工夫しているんですか?」

というと、彼は一言。

「うーん、、、でも、
 ”学びたくない”って思っている人に、
 ”学ばせる”ことはできないですからね」

と。

そして、

「結局、そういう人は、どこかのタイミングで、
 『自分がどうありたいかという深い内省』
 をしなければ、気づかないように思います」

とのことでした。

(だから、「マインドフルネス」が大事なのだそう)


■と、いうことで、
これからの働き方を考える上で、

・今、自分がどういう思いで働いているのか

・上司であれば、メンバーはどのような動機で
 働いているのか

これらのことを考えてみることも、
大切かもしれない、

そんなことを思った次第です。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>


本当に大事なことで、
格好つけたままやれることは一つもない。

ノーマン・メイラー

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