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2090号 2019年11月10日

今週の一冊『1分間リーダーシップ ―能力とヤル気に即した4つの実践指導法』

(本日のお話 2255字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、
『リーダーシップを探求する』というテーマを皮切りに
全6回の企業研修の実施でした。

これから半年間の研修が始まりますが、
とても楽しみです。

参加者の方と、関係を深めつつ、
向き合っていくプロセスは大変ですが、
とても意義ある時間だな、と感じる次第。

そのためにも、自分自身、
もっともっと力量を高めて行きたいと思います。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日はオススメの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

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『1分間リーダーシップ ―能力とヤル気に即した4つの実践指導法』

K.ブランチャード (著), 小林 薫 (翻訳)


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です。


■1985年に日本語で出版されたこの本。

メンバーを育成する際に、

”それぞれのメンバーの能力に合わせて、
 そのように指導をすると、メンバーの可能性が発現するのか”

ということについて、

その原理原則を示した、
リーダーシップ本の名著です。

もう、発刊から25年経ちますが、
その内容は未だ色褪せることなく、
知恵を授けてくれます。


■この本で書かれていることを、
平たく言えば、


『状況に応じたリーダーシップスタイルを身につけましょう』
(=「シチュエ―ショナル・リーダーシップ」といいます)


という話です。

もう少し具体的にお伝えすると


1,「まだ能力もやる気もないメンバー」
 (能力:低 やる気:高)には、
 
→『指示型』(細かく指示する、コントロールする、監督する)

2,「能力はそこそこあるが、やる気が下がっているメンバー」
 (能力:中 やる気:低)には、

→『コーチ型』(指示する、援助する)

3,「能力はバッチリあるが、やる気にはムラがあるメンバー」
 (能力:高 やる気:中)には、

→『支援型』(褒める、聞く、促す)

4,「能力はバッチリあり、やる気もバッチリなメンバー」
 (能力:高 やる気:高)には、

→『委任型』(日常業務の処理を委任する)


というように、

”メンバーの発達段階に合わせて、
 リーダーシップスタイルを変えましょう”

と提案をしています。


■加えていうと、
1人のメンバーについて、
ざくっと、まだ3年目でまだまだだから、

「この人は”指示型”かな」

など一律ではなく

まだまだの業務は「指示型」、
自分で出来た業務は「委任型」、
ちょっと不安な業務は「コーチ型」、

というように、

”メンバーの業務ごとの状況”

に合わせて、柔軟に、
リーダーシップスタイルを変えていく。

これがメンバーの能力を開発し、
彼/彼女らが持つ潜在能力を開放するために、
とても重要なことである、

と著者のケン・ブランチャード氏は言います。


、、、と、言うは易し行うは難しで
実際にやってみると結構大変。

しかし、おそらくそれは、
メンバーの能力を高めようと、
日々尽力しているリーダーであれば、
なんとなく感じられる”原則”ではないでしょうか。


■しかし、実際できているかというと、

「まあ、そうだよね」

と思いつつ、結局、
自分のほうがエライし、立場もあるので、

”「自分軸」のやり方に合わせさせる”

ほうが楽だったりして、
結局、自分のリーダーシップスタイルに、
固執してしまうことも、どうしても多いもの。」


人と人が関わることだし、
どうしても好きになれない人や、
考え方が合わない人もいるものでしょう。

ゆえに簡単ではないのです。


■しかし、綺麗事のようですが、
結局は、そのリーダーの根底にある、

『「相手を尊重しよう」する価値観』

を何とか持とうとし、
そのために、時に

”これまでの自分のやり方を脱ぎ捨て、
 新たな自分を開発する”

という気概がなければ、
この本で伝えているような、
内容を、実践することも難しいのかもしれません。

ですが、極めて本質的かつ、
学びの深い内容が、端的に書かれています。


わずか150ページちょっとなのに、
さすが25年の月日が流れても、
支持されるだけある、名著です。


■あとがきに、翻訳者が、
このような話を補足していたことが
この本が目指すものを伝えているように思います。

(以下、引用です)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この『一分間リーダーシップ』の本は

1、人間を十年一日のごとくに見ることをせず
 (変化し成長する潜在力を持つものとしての人間感)

2,人間全てを同じ金太郎飴として観せず
 (その多様性と個性への尊重と洞察)

3,さりとて、あれかこれかという悪しき二元的発想にも組みせず
 (多元価値的存在としての人間への洞察)

4,人間を気取りもなく、しかし気後れもなく眺め
 (その客観性と現実主義)

古今東西のリーダーシップに関する知恵と、
現代行動科学の成果を結合させる、

”楽正早安”の書
(=楽に楽しく正しく早く安心して読める)

として、きっと皆さんに受け止めていただけると信ずる次第である。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そしてこれが、
この本に書かれていることの土台にある
リーダーシップのテクニックを超えた「人間観」であり、
根本なのだと思います。


ぜひ、メンバーを持つリーダーで、
何かこの記事に気づくことがあられた方、
ぜひ手にとって読んでみて下さい。

多くの気付きがあるはずです。

(お子さんに対して、パートナーに対しても、
 大変有用な考え方と思います)

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<今週の一冊>

『1分間リーダーシップ ―能力とヤル気に即した4つの実践指導法』
K.ブランチャード (著), 小林 薫 (翻訳)



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