メールマガジン バックナンバー

1559号 2018年5月24日

「相手のことをわかったつもり」になると、すれ違い、不和へとつながる

(本日のお話 2066文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。
ならびに夜はATD(Association for Talent Development)の、
人材開発に関するセミナーに参加。


テーマは『効果測定』で、

人事・組織コンサルの方、
企業の人事の方、人材開発で働く営業の方、
などとディスカッションしてまいりました。


結論として一つ思ったことは、

「学びに終わりはなく、『効果測定』はプロセスである」

ということ。

研修をやって、効果測定をやって、
「スコア上がりましたね」で終わっては、
本当に「人を育てる」ということにはならない。

人は何度も内省、フィードバックを通じて、
成長してゆくものだし、それらを再現性高く、
繰り返す仕組みこそが重要である、

と感じた次第です。

深いです。




さて、本日のお話です。

実は、最近、
私自身の中で考えさせられることアクシデントが
起こっております。

その中の一つに、

”コミュニケーションにおけるすれ違い”

という課題が私の中にあり、


「相手の考えていることを、正しく理解することの難しさ」


を痛感しております。

今日はその出来事から思ったこと、
得た気づきについて、感じたことを
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【「相手のことをわかったつもり」になると、すれ違い、不和へとつながる】


それでは、どうぞ。



■最近私(紀藤)の中での、

凹む、痛い出来事がありました。

しかも、ただ起こっているだけでなく、
同じような問題が、いくつか立て続けに起こっています。

きっと、これは

「本当に向き合わないとヤバいぞ、ちゃんと考えなさい」

という、天からのお告げではないかと思うほど。



何があったのか、は
具体的にお伝えできないのが残念ですが、
平たく言えば、


「お願いを快諾してくれていたと思ったら、
 実は不満、不信だらけであった」


というような出来事です。


私の中では、

・快く引き受けてくれたと思っていた。
・そして、相手との関係もいい。
・状況も理解してくれている。
・だから、快諾してくれたのだろう。

、、、

と、自分の中で「解釈」をしていたのでした。



■しかし、その後よくよく聞いてみると、

「あれは、仕方ないからやる」
「建前上、やらざるを得ない」
「あの進め方はありえない」

というような、
私が想像していたこととは、
全く逆の心情であったことを知ったのでした。


しかも、その理由も極めてロジカル。

言われてみたら、
指摘の内容もごもっとも、
という話なのでした。

私から見ても
「その通りすぎて、返す言葉もない」
という状態です。

多いに自責の念、
己の至らなさを口惜しく感じると共に、


「なぜ、言われたらわかるような
 このような”すれ違い”に、
 気がつかなかったのであろうか、、、」


と考え、自省、内省をし、
いくつかの原因を感じたのでした。


そして、皆様はそういうことは
少ないかも知れませんが、私の失敗談として、
一つ、ご共有することも勝ちがあるのでは、

などとも思ったのです。

(お恥ずかしい限りですが、、、)


■さて、何が”意見のすれ違い”を生んだのか?

それを考えたとき、
一番の原因は、


『自分が都合よく”解釈”してしまった』


ということ。

当たり前の話ですが、
コミュニケーションをするときには
毎回毎回、契約書のように明文化し、
スキがないように、書面に落として、
やりとりをするわけではありません。

ですから、会話の中には、
いくつかの

「解釈の幅」

が発生します。


それは、感度が高さければ、
相手の状況を正しく判断できる
冷静さと自律したマインドがあれば、
正しくキャッチができるのでしょう。


しかし、そんなとき、

「こうだったらいいな」

という自分の思い、希望的観測が、
「相手の気持ち・状況を理解する」ことを
押しのけてしまい、そして、今回の私のように

”相手の本当の感情”

を真に理解することに意識を向けないまま

「引き受けた」=「快諾してくれた」

と、自分に都合よく”解釈”してしまった。

そんなことが今回、
起こっていたのだろう、

と思ったのでした。


しかも、恐ろしいことに、
”気づいていない”ということは、
それは、意識をしていないとついやってしまう、

「思考の悪習慣」

ではないだろうか、と
ドキリとさせられたのでした。


■、、、と、懺悔の念も込めて
お伝えてしておりますが、

実際のところ、私たちは本当に、
一人ひとり、頭の中身が全く違います。

仕事のルールも、人間関係のルールも、
まるで違う「地図」を、
それぞれ頭の中に持っているようなもの。


だからこそ、

「相手の考えをわかった」

と思うのは、甚だ勘違いである可能性が
常にあるものであり、

だからこそ「いつ何時も注意深く」、
とまでは言わずとも、

何か「おや?」と感じるときには、

アンテナを高く、相手の状況・感情に
気をつける必要があるのだろう、

そのように思ったのでした。


改めてですが、


【「相手のことをわかったつもり」になると、すれ違い、不和へとつながる】


このことを、自分自身戒めると同時に、
「本当に思っていること」を感度高くなれるよう、
視野を広げていきたい、

と思った次第です。

本当にこの点については、未熟極まりないですが、
少しずつレベルアップしていきたい、と思います。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。


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<本日の名言>

人をとがめず、
わが誠の足らざるを尋ぬべし

西郷隆盛

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