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1603号 2018年7月7日

「女性活躍推進を語らう会」を通じて、”根深き問題の解決方法”を考えた話

(本日のお話 2253字/読了時間2分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日金曜日は、2件のアポイント。
並びに、午後からは

『人事交流会 ~女性活躍推進について考える~』

について、人事に関わる皆様で、
ディスカッションを通じて、
知見を学び合いました。

(ご参加頂いた皆様、改めてありがとうございました!)



少数精鋭で実施をしましたが、
参加者の多くが女性で、

・育休復帰直後の人事の方
・ご結婚されて、まさしく自身の問題になられている方

もいれば、

・同じ職場の方が、育休のため休まれている人事の方
 (かつ、育休中の方のお仕事を引き継いだ男性管理職)

もいれば、

・過去、「女性のキャリアアップはない」という考えに阻まれ、
 育児との両立をするために独立された女性経営者

など、実に多様な方が集まられました。


私も一緒に参加しながら、
生々しいリアルな話に気づきと驚きを覚えつつ、

言われて始めてから、時間が経っているのに、
なかなか悩みが晴れないこのテーマの根深さに、
深く考えさせられた時間でした。



本日はそんな「女性活躍推進」をテーマにした、
ディスカッションを通じて学んだこと、

そして考えさせられたことについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【「女性活躍推進を語らう会」を通じて思い至った、
  根深き問題の解決方法とは】。


それでは、どうぞ。


■気づけば、どこそこで聞くようになった、

『女性活躍推進』

というキーワード。



いつから、始まったんだっけな?

と思い調べてみると、

そういえば、
2016年4月から「女性活躍推進法」が、
施行され始めたのですね。

ネットで探すと、この手のお話は、
わんさかと登場します。

※参考:【3分でわかる「女性活躍推進法」】
http://president.jp/articles/-/19486


、、、ですが、
なかなか難しいようです。


■実際、昨日のディスカッションでも、
色々なテーマで話が広がりました。

例えば、

・リモートワークの制度問題
 (=営業部門は出来てるけど、管理部門はできていない)
 (=会社に来なくなって、コミュニケーションが減った)

・勤怠管理の方法の問題
 (=勤怠をどのように管理をしたらいいか)
 (=パソコンにカメラを付けて時間で管理する?など)

・育休中の状況共有の仕組み
 (=社内SNSなどの展開、育休中の方が置いていかれない仕組みづくり)

・職場復帰後の体制変更への適応
 (=第一子、二子と続いた場合、3年仕事から離れている。
   仕事の進め方が、がらり変わっている)

・介護、病気の方への対応
 (=男性シングルの子育て、自身の病気との兼ね合い、など)

・管理職の考え方の違いによる部署間の利用率の差
 (=出社すべき、という管理職の価値観と、
   リモートワークOKとする管理職の価値観の違い)

・LGBTのテーマとの兼ね合い
 (=女性だけ特別扱いはおかしくないか、という印象問題)
 
、、、

などなど、

”あっちを立てればこっちが立たず。
 必ず反発が起こる”

”「仕組み」をケースごとにつくると、
 600も700もルールができて対応しきれない”

という状況で、もう、
にっちもさっちもかないよね、、、

と皆で頭を抱えていたのでした。


まるで、

「絶対に完成しないルービック・キューブ」

に取り組んでいるよう。

こっちを揃えると、
別のラインが揃わなくなる、

そんなイメージです。



■そんなディスカッションを通じて、


”では、どうずれば、
 女性活躍推進の取り組みが「前へ進む」のだろうか?”


と最後に皆で考えた時、
「ある意見」が出て、そして皆、
満場一致の空気になったのが、大変印象的だったのです。


その「意見」とは、



【結局、一人ひとりが当事者意識を持って、
 問題に気づいた人が、解決していくしかない】、



そんなお話なのでした。




そして、その話を聞いて、
改めて思ったのです。

当然ながら、

・一人ひとりの置かれている立場
・一人ひとりの価値観
・組織の人の組み合わせ
・仕事の内容の違い

などは、それこそ無限大の組み合わせになります。


かつ、人はパッと見は似ていても、
違う生き物です。

だから、完璧に合う形なんて、
なかなか見つけられない。


そんな中、
「魔法の杖」のような仕組みを期待して、


「これが嫌だ、あれがいやだ」

と代替案もなく不満を言うのみ、
だったり、

「人事の皆さん(女性活躍推進担当)の皆さん、
 何とかしてくださいよ」

と我が事として捉えず、
現場を細かく知りようがない別の人に
”丸投げ”する、


というのは、何も生み出さない。

私は、そのように思うのです。


■少し前に読んだ


『ティール組織 ーマネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』
(著:フレデリック・ラルー)
http://amzn.asia/a7x2mJU


という本では、

”進化型の組織”(=変化の激しい時代における生命型組織)

の特徴として、

・自主経営(自分たちで意思決定・実行する)

が特徴である、と書かれていました。


すなわち、

「私の役割はここまで」

ではなく、むしろ、役割を柔軟に、
チーム間の人員調整も自主的に行い、
また、知識の交換などをして、
新しい仕事も皆が柔軟に覚え、

「皆が全体の一部」

として会社組織を成り立たせている、
そんな話でした。




この『ティール組織』なる話は、
一つの例でしかありませんが、

「ここまでが私の仕事、後はあなた」
「我、関せず」

よりも、

「気がついた人が、問題の解決者たれ」


という組織風土のほうが、
ずっと素晴らしいと思うし、
大切にしていきたいものだ、

と私は思います。


■「女性活躍推進を語らう会」を通じて思い至った、
根深き問題の解決方法とは、結局、


【当事者意識を持ち、
 問題に気づいた人が、解決していく】、


ここに全ての答えはある、
そのように思います。

そして、難しくともそこに挑戦していく、
挑戦していこうとする気持ちを、
持ち続けていきたいものだ、

そのように思った次第です。


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

本日も、皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>

世界を動かさんと欲するものは、
まずみずから動くべし

ソクラテス

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