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1676号 2018年9月18日

あるブラックと呼ばれた会社の、「365日24時間働け」という言葉の意味

(本日のお話 2356字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日、月曜日祝日は、

『バチェラージャパン』

というAmazonプライムで放映されている、
”婚活番組”に見ハマってしまいました。

普段はテレビなど見ないのですが、

”1人のバチェラー(35歳/東大卒/イケメン/IT企業社長)を、
 25人の女性が奪い合うという企画”

で、ものすごく面白い!とどこそこで聞いていました。

実際、ちょっとだけ見るつもりが、
実に面白く、気づけば数時間たっておりました(汗)

集団心理、女性同士の生々しさなど、
学ぶことも多い番組でした。

(ご興味がある方は、心して見てください。本当に。。。)


そして、午後からは「バチェラー」の引力を振り切り、
妻と共に、シェアオフィスにて、夜までお仕事でした。


■さて、本日のお話です。

起業をしてから、もうすぐ5ヶ月。

色々な変化があったのですが、
一番大きいな、と思った変化は、


”「休み」と「平日」という区別がなくなった”


ということだと感じています。

休みでも平日でも、
「働く」という感覚も特段にないし、
結構好きなことをやらせていただいているので

「働くこと」=「遊ぶこと」

に近づいている感覚がしています。



そんな中、ふと思い出すことがありました。

それは、私が十数年前、新卒で入った飲食店の会社の話。

当時、カリスマ社長と呼ばれていた方が話されていた言葉の意味が、
今になって、(時代錯誤の考えと言われそうですが)
何故か腹落ちするな、と思ったのでした。

本日はそのお話をお伝えさせていただくと共に、
思うところを皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【あるブラックと呼ばれた会社の、「365日24時間働け」という言葉の意味】


それでは、どうぞ。


■一時期、かなり話題になり、
世間からも叩かれてしまった飲食チェーン。

10数年前、私はある飲食店に新入社員で入りました。


当時、カリスマ社長と呼ばれていた方は、
「365日24時間死ぬまで働け」
と言っていた記憶があります。

その時は、「ブラック」という言葉も、
「働き方改革」という言葉もありませんでしたから、

「そういうものだ」

と思い、受け入れていましたが、
確かに、日々しんどいなあ、、、と思っていました。

でも同時に、「社会ってそんなものなのだろう」と
自分を言い聞かせている自分もいたのでした。

(今は、本当に、あの会社で働けたことを、
 色々な意味で、ものすごく感謝をしています。)



■新卒ですから、純粋です。

その時、「365日24時間死ぬまで働く」の言葉の意味は、
無条件に受け入れていました。

ですが、その理由も納得できるものだな、
と私は感じていました。

まず言われていたことは、

・「人は働くことでのみ、成長する」

・そして「人の生まれてきた理由は、成長し、よりよい人間になることである」

・だから、「365日24時間、常に働くべし」という話でした。


これは、一般的には賛否両論ある考えでしょうから、
否定も肯定もできません。



そしてもう一つ。

「365日24時間死ぬまで働け」の意味も語っていたこと。

それが、今振り返ってみると、
そうかもしれない、と(あくまでも個人的に)
共感する話だったのでした。


それは、「生産性」についてのこんな話でした。

(以下、当時の社長の話を、記憶を頼りに書きます)

~~~~~

「人間、一旦『OFF』にしてしまうと、
 スイッチを『ON』にするのに、どうしても時間がかかる。

 例えば、土日で『OFF』にする。

 すると、月・火は、OFF状態で、ぼーっとしている。
 だんだん、水・木あたりで、ONになり、集中し始める。
 でも、金になると、週末の事を考え、OFFになる。

 そして土日を迎える。

 こういう働き方をしている人、実は結構多いと思うんです。

 だから、体は休めるのは大事だけど、
 何事かを成し遂げようとするのであれば、

 『365日24時間働く』

 心づもりが重要であると思う」

~~~~~
、、、

そのような話でした。


■当日は、そんなものか、としか思いませんでした。

しかし、時間がたった今、
世の中の流れは、逆の方向に向かっている時代にも関わらず、
なぜだかこの言葉はすごく腹に落ちる気がするのです。



もちろん、「休み」は大切です。

それで得られることも多いし、
バランスをとってこそ、人としての幸福を感じられます。

これもまた事実でしょう。


しかし、この話、


【人は、一旦スイッチを『OFF』にしてしまうと、
 『ON』にするのに、どうしても時間がかかる】


ということも、また一つ真なり、
と思うのです。


別の世界に、完全に行ってしまうと、
元の”集中状態”に戻すのに、かなりのエネルギーが必要になのです。

特に、3連休とか、長期休暇などがあると、
その傾向は特に強くなるのでしょう。


しかし、「何かを成し遂げよう」とするのであれば。

その”何か”について、

「圧倒的な質」×「圧倒的な量」

での投資をしてこそ、
初めて臨界点を超え、差別化できたものになるだろう、

そのように感じるのです。

だから、そういった文脈で、
「常に働いている(つもり)」という状態は
プロとして大切な心構えでは、と思ったのです。



■私の話になりますが、
ふと振り返れば、この3連休、

9/15(土) ワークショップの「主催」
9/16(日) ワークショップへの「参加」
9/17(祝) ワークショップのための「準備」

で全部、仕事絡みでしたが、
それはそれで楽しかったのです。

そして、来週も3連休ですが
ふと手帳を見ると、

9/22(土) ワークショップの「主催」
9/23(日) ワークショップへの「参加」
9/24(祝) ワークショップへの「参加」

とまたもや仕事絡みでしたが、
これも、またとても楽しみなのです。

この間、私の中では、
(省エネモードで) 「スイッチがON」が続いていおり、


「365日24時間働く」


感覚があります。


そうすると、微弱ながら考え続けて回路は回しているため
「OFF」になってはいません。

だから、スタートダッシュが早い感覚がしています。


■「365日24時間働く」。

今、そんなこと言うと、
なんだか炎上してしまいそうですが、
やっぱり、

【人は、一旦スイッチを『OFF』にしてしまうと、
 『ON』にするのに、時間がかかる】


ことは一つの事実だと思います。


だからこそ、


『頭の回路はOFFにせず、考え続ける』(=365日24時間働く)


という感覚を”上手に(ここがポイント)持つことができたら、

実はその方がストレスも少なく、
生産性も高くなり得るのかもしれない、

そんなことを感じた次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。


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<本日の名言>

歩みだけが重要である。
歩みこそ、持続するものであって、
目的地ではないからである。

サン=デグジュベリ

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