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1716号 2018年10月29日

理想のキャリアを創るための、”「予習」と「復習」のベストバランス”

(本日のお話 1518字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、研修企画。

その合間に九段下にある、

『しょうけい館 戦傷病者史料館』
http://www.shokeikan.go.jp/

にて妻とともに、
戦争での傷病についての、
リアルな展示を拝見しておりました。

一言では語れないですが、
歴史の上にいきるものとして、
もっともっと歴史を学ぶ必要性を強く感じた次第です。

皆さまもぜひ。
価値ある展示が多数です。



さて、本日のお話です。

最近読んだ本の中で、

”理想のキャリアを作るための、
「予習」と「復習」のベスト・バランス”

について、興味深い意見が述べられていました。

非常にシンプルな話ですが、
共感することが多くございましたので、
本日はそのお話について、皆さまにご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【理想のキャリアを創るための、”「予習」と「復習」のベスト・バランス”とは】。


それでは、どうぞ。


■先日読んだ、

『自分のやりたいことを見つける技術』
(著:鷲田 小彌太)

という本の中に、
こんな事が書いてありました。


それは、

「自らのキャリアを切り開くには
 『予習:復習= 3:1』
 くらいのバランスがちょうどよい」

という話でした。

その理由が、著者により、
熱く、濃厚に書かれていた、、、

わけではないのですが(汗)
この言葉を見たとき、私の心に、
「本当にその通りだよな」
という強い共感が生まれたのでした。


■”学び”のためには、
「予習」も、「復習」も
どちらも、とても大切なことです。

「復習」がなければ、
学びは自分の血肉になることはありません。

やりっぱなしではなく、
なんども反復して繰り返すからこそ、
その技術なり、知識なりが、
自分のものになり、そして使えるようになる。

だからこそ、「復習」が大事である。
間違いなく、これは一つの事実です。


■しかし、思うのですが、こと


「”人の可能性”に最も大きな影響を与えているものとは?」


という文脈で考えてみると、それは、

『己の視野(世界の見方)』

こそが、もっとも甚大な影響を
人生に与えているのではなかろうか、と思うのです。

いわば、「俯瞰力」とも言うのでしょうか。


「現在、自分が知っていることだけを当たり前とせず、
 広い世界を見聞きしよう、視座を高めようとする姿勢」。

実はこれこそが、人生において、
もっとも大きな影響を与えるスタンスではなかろうか、

そのように思うのです。


■例えば、私のエピソードですと、
こんなことを思い出します。

10年前ほど前、私は、
「営業」しか知りませんでした。

正直、新聞もほとんど読んでないし、
自己啓発マニアのような本と、
小説を何冊か読んでいるくらい。

歴史や、世界史、地政学、政治、
世界のルールメーカー、、、などということは、
考えもしませんでした。

売上を上げることが、大事。
それこそが仕事であり、己の役割だ。

売れば評価される。給料も上がる。
だから、それにフォーカスをすることが、
一つ、最も大切なことである。

、、、

極端に言ってしまえば、
それが私の当時の「視野の広さ」でした。



しかし、2~3年前、
あるきっかけで、世界の歴史、日本の歴史、
地政学、政治、これからの未来を、
深く考える機会がありました。

要は、「リベラルアーツ」とでも言えるもの。

そしてその過程で、世界を構成する
「未知のもの」に出会い、己の「視野の広さ」が
急激に拡大する機会がありました。

そうすると、”自分の選択”そのものが、
変化するような感覚を覚えるのです。

「営業」だけでなく、
もっと自分に成すべきことがあるのではないか、、、

そう思い至ったのでした。


■そのプロセスとは、言い変えるならば、
自分自身の”未知の事柄”に対する、

『予習』

のようなものだった。

今振り返ると、
そう、感じているのです。

そしてそれが、
自分自身の世界観に大きな影響を与え、結果、
自分の行動を、根本から大きく変えた、

そのように思うのです。



■哲学者ソクラテスは、

『無知の知』

と言いました。

「知らないことがあることを知ること」、

それらの価値がいかほどのものか、
昔からを強く伝えていました。

そして、それは、時代がたった現代でも
全く変わることはない、そのように思います。

自らの視野を広げ、
視座を高めることは、
大変な価値があります。

それは、
知っていることに対する学習(=復習)とは違う、

『未知に対しての学習』

であり、広義の意味では、

『(未知の世界に対する)予習』

とも言えるのだろう、と思います。


■「未知の世界に何かあるはず」と、
青い鳥を探して、現実を逃避するようにフラフラとするのは、
それはまた違うことでしょうが、

・きちんと地に足をつけ、
 今の環境でも成果を出すべく、反省・改善する姿勢(=復習)、

・そして同時に、未知の世界を知り、
 視座を高めていくという姿勢(=予習)、

これを「ベストバランス」で行うことこそが、
自らのキャリアを力強く創り上げる上で、
重要なことではなかろうか、

そのように思います。

そして、その理想的なバランスは、
未知の世界に軸足を置いた、

【「予習」:「復習」=3:1】

である、といえるのかと。

ということで、学び続け、
視野を拡げ続けていきたいものだ、
と思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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<本日の名言>

いつまでも無知でいたければ、
極めて効果がある方法がある。
自分の取るに足らぬ意見と知識に満足してればいい。

エルバート・ハバード
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