「ウサギに泳ぎを教えてはならない」という寓話から学ぶこと
(本日のお話 2606字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
ならびに、夜からは、
英語塾への参加でした。
毎回参加するたびに己の未熟さを感じますが、
ゆえに、もっと学ぼうと思えるので、
とてもよいペースメーカーになっております。
*
さて、本日のお話です。
昨日、新たに四半期の目標を立て、
特に大項目として3つ掲げました。
その一つが、
『研修受講者の成果獲得にコミットする』
というような内容のもの。
その目標に向けて、既にやってきた研修の内容を、
ブラッシュアップしております。
その中で、
・心を揺さぶる言葉
・具体的かつ明瞭な事例
・記憶に残るエピソード
などを探すべく本を読み漁る日々。
日々人とお会いするペースを落として、
逆に、「研修の研究・開発」に、
出来るだけ、時間を使っております。
そのプロセスで、
「面白いな」「心に残る話」だな、
と思うものに出会っておりますので、
本日はその中のひとつを、
皆さまにご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「ウサギに泳ぎを教えてはならない」という寓話から学ぶこと】。
それでは、どうぞ。
■『強みを活かせ』
(著:ドナルド・クリフトン)
という本があります。
この本は、”強み分析”で有名なテスト。
「ストレングス・ファインダー」を作った、
ドナルド・クリフトン氏が、
”強みを活かす”
ということについて語っている本です。
「強みにフォーカスする意義」に関する、
様々な知見が書かれている本です。
■その中で書かれていた寓話で
『「ウサギに泳ぎを教える」ことの愚かさ』
について、こんな寓話が紹介されていました。
内容は、以下の通り。
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<あるウサギのお話>
野原が広がっています。
その野原に、アヒル、魚、ワシ、フクロウ、リス、
そしてウサギなどが集まって、学校を作ろうということになりました。
そして、先輩たちの知恵を借りて、
「自分たちが1人前になるためのカリキュラム」
を考えました。
内容は、
「競走」/「水泳」/「木登り」/「跳躍」/「飛行」
でした。
*
開校初日、ウサギが「競走」のクラスにやってきました。
そのクラスでは、ウサギがスターでした。
丘のてっぺんまで一目散に駆け上がる。駆け下りる。
その何と気持ち良いことか。
そして、つぶやきました。
「信じられないよ。学校で自分がいちばん得意なことができるなんて」
ウサギは学校が好きになりました。
*
次のクラスは「水泳」でした。
ウサギは言いました。
「ちょっと待って。僕(ウサギ)は泳ぎが嫌いなんだ」
先生は、こう答えました。
「いいか。今は嫌いでも、5年もたったら
自分にとっていい経験だったことがわかるから」
しかしウサギは、一向に上手になりません。
泳ぎができない、楽しくない。
だんだん学校が嫌いになります。
*
そして、「学校に行きたくない」ということで
学校のカウンセラーに相談することになります。
カウンセラーは言いました。
「ウサギさん、よくわかった。
水泳が嫌いだから、学校も嫌いなんだね。
私がキチンと答えを出してあげよう。
君は「競走」の能力は問題ない。
だから、君がなぜ走る練習をするのか私には理解できないね。
君が練習しなくちゃいけないのは「水泳」なんだ。
だから、「競走」の練習をしなくてすむように、調整してあげるからね。
そうすれば「水泳」のワクが2つになるから」
、、、これを聞いて、ウサギは吐き気がしてきました。
※参考:『強みを活かす』より一部引用
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■この話から、何を学ぶのか。
もちろん、社会においても、
「できないこと」を全く無視していい、
という話ではありません。
なんとなく皆さまも、
感じられていると思いますが、
着目したいのは、
『ウサギが得意なのは「走る」こと。
泳ぎを期待してはならない』
というのが「基本」である、
ということなのです。
■私達は、なまじ、
同じ「人間」という外見をしています。
”ウサギ”と”魚”のように、
明らかに違う見た目というわけではない。
だから、なおさら、
「俺が出来るからお前も出来るはず」
みたいに期待しがちかもしれません。
でも、よくよくその人一人ひとりを着目してみると、
個々人の個性が放つ、
・特有の性格、
・考え方、
・能力
・経験
・モチベーションの源
などが、実は全く違うことがわかります。
それはあたかも、
「ウサギ」が走るのに適した、
優れたバネと力強い後ろ足があるように、
「魚」が泳ぐのに適した、
流線的な体と、背びれ、尾ひれがあるように、
”違った能力を発揮するための個性”
が、我々人間にもあるものなのです。
ただ、よーく意識してみないと、
その違いがわからないだけ。
でも、確かにそこには、
「一人ひとりの”強み”の違い」
がある。
それは間違いない、と思うのです。
■そして、「ウサギ」が走ることに喜びを感じるように、
我々も”自分が好きで得意なこと”に、
時間とエネルギーを使っている時、
喜びを感じるものです。
だからこそ、とても大切なのが、
・「自分の強み」を知ること
でありますし、同時に
リーダー/マネージャーなどであれば
・「メンバーの強み」も知り、それを認め、活かそうとすること
が大変重要になってくるのです。
事実、ギャラップのデータによると、
「マネージャーが部下の「強み」にフォーカスするとき」と
「マネージャーが部下の「弱み」にフォーカスするとき」では、
そのエンゲージメント(=会社に対する感情的なコミット)は、
”22%向上する”とのこと。
そして、エンゲージしていない人の割合は、
「強み」にフォーカスするとほぼ0に近づく、
というデータもあるほど。
他にも挙げればキリがありませんが、
それくらい重要である、ということなのです。
■私が今最も注目している、そして、
世に拡げたいと思っている考え方の一つに、
『ストレングス・ファインダー』
という、強み分析をするための、
世界的なツールがあります。
現在世界1900万人以上が受講しており、
米調査会社のギャラップ社が、
200万人のデータを元に分析したところ、
人の強みは『34の資質』に分類されることがわかりました。
その順位を、177問の質問に回答することで
自分の「強みの順位」を明らかにすることができる。
それが、
『ストレングス・ファインダー』
というものです。
私達は、ウサギや魚など、
形が明らかに違うものではなく、
かつ、自分のことは自分でわかりづらいもの。
ゆえに、上記の話に共感される方は、
「自分の強みを理解するヒント」
として、一度受けてみてもよいかもしれません。
(インターネットで、
「ストレングス・ファインダー」と入力すると、
受講の方法がでています)
また、12/22(土)に、
『ストレングス・ファインダー・ワークショップ(基本編)』
も、実施いたします。
まだ若干名残席がありますので、
ご興味がある方は、是非お越しくださいね。
※詳細はコチラ↓↓
https://goo.gl/forms/lh7bicgQJ4OOxKdN2
、、、ということで、
【「ウサギに泳ぎを教えてはならない」という言葉から学ぶこと】
は、一つ、
『自分と他人の「強み」を認識し、活用する重要性を知ること』
このことにつきます。
そうすると、本当に、
「働きがい」「生きがい」「生産性」が、
まるで変わってくるのです。
(データでも、証明されています)
また明日はこの話に関連して、
『「弱み」に対処する方法』
をお伝えできればと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
全ての人には、個性の美しさがある。
ラルフ・エルド・エマーソン
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