メールマガジン バックナンバー

2085号 2019年11月5日

人生で初めて「ガチのアイドル」にハマった経験から学んだこと

(本日のお話 2920字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日の祝日は、朝8時半から、
友人かつ先輩で某大手企業にて取締役を務められている方の、
「シークレット勉強会」の開催でした。

大きな組織の中で、何が明暗を開けるのか、
表舞台には出てこない社内政治的な話や、
定年後、還暦後も、一生涯活躍し続けるために必要なことなど、
多くの知恵をいただきました。

やはり、色々と経験してきた方の言葉には、
重みがありますね。

そして夜からは、妻と共に、
生まれて初めての「アイドルのライブ」(!)に行ってきました。



さて、本日の話です。

上記で普通に
「アイドルのライブに行った」と
お伝えしましたが、その背景と、

「なぜアイドルにハマってしまったか?」について、
率直に、勇気を持って、この心境について、
思うところを皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【人生で初めて「ガチのアイドル」にハマった経験から学んだこと】


それでは、どうぞ。


■おそらく今日のメルマガは、
かつてないほど「明暗」をわける内容になるかもしれません。
(きもいー、とか、ひくわー、という意味で(汗))


しかしながら、
いつも「目的」とか「主体性」などと、
真っ直ぐなことばかりでも面白くないとも感じますので、

今日は
「人間ってこういう側面もあるよね」
ということで、本日は恥を偲んで、
私の、ある側面を書き記したいと思います。


■あれは、3ヶ月ほど前でしょうか。

妻が、ある夜こう言いました。

「最近仕事中、聴いている曲があるんだけど。
 『わーすた』っていうアイドルなんだけどね。 
 めちゃ元気出るんだよね」

「へー、そうなんだ。どんな曲?」

そう言って、
YouTubeでその動画を見せてもらいました。


すると、もう、ガチンコのアイドル。

フリフリの衣装に、
ハートが飛び交うプロモーション映像。


「うわー、アイドルだね。。
 これ、真面目に俺が見てたら、
 かなり気持ち悪いおじさんだよね笑」

と笑いながらいい、
妻と話をしていました。

その後、実際にハマる事も知らずに、、、。


■それから、しばしばリビングで、
その曲が流れるようになり、

段々と、普通に耳を傾けて、
歌詞を見たりしていると、
なんとなく心に響くものを感じめました。


あれ、歌上手いな。
踊りも上手いよね。

歌詞も真っ直ぐでいいし、
当然可愛いし、いいなあ、、、。

などと思い始めました。


そのうち、ちょと疲れた帰りに、
「わーすた」の曲を聞いたり、

風呂上がりにアイドルの動画を、
息抜きでYouTubeで見たりして、

どんどんハマっていくのでした。

当初勧めてきたはずの妻は、
そんな私を変わった生き物を見る目を投げかける
主従が逆転する家庭内の様態を醸し出したのでした。



■しかし、

普段そんなに音楽を聞かない自分なのに、
アイドルオタクわかんない、と言っているのに、
なぜかアイドルの曲を聴き、元気が出る。

自らの「ミッションステートメント」を見返す時くらい、
エネルギーが湧く理由を考えてみたのでした。

なぜ自分が魅力的に感じたのかというのは、
おそらく、

『真っ直ぐさが心を浄化してくれる感』

があると思うのでした。

例えば、

・夢への道が一番大事
・自分のままでいよう
・青春の全てを捧ぐ

という、大人が恥ずかしくて言えない、
ピュアすぎる&ど真っ直ぐなメッセージを、
どストレートに全開で歌い、踊る。

これが、私の心をつかんだような気がします。

(だんだん、読んでいる皆様が
 引いている感じがしてきました)


■そしていつからか、
もともと聞いていた妻以上にはハマり、

そして先月は、
代々木公園で無料ライブがあるからと、
仕事帰りに妻とともに見に行き、
「やはりいい!」となり、

そして昨晩、ついに有料ライブとして
妻と共に見に行ったのでした。

「妻と共に、、、」という枕詞を、
若干の緩衝材としておりますが、
完全に常人では理解されない領域に足を踏み入れつつあると、
私自身感じつつおります。


■上記のような、人によっては
ドン引きされるかもしれない告白をしたのには、

もう1人の「人材開発の専門家」としての自分が、
こうも思ったのです。

それは、


『人は多面的な生き物であり、
 いろいろな自分を見せることで、
 人との心の距離が縮まることもある』


、、、と。


■しばしは、
こういった話を聞くことがあります。

例えば、

・仕事上で大変厳しくいつもピリピリしている上司。
 職場のみんなでキャンプに行ったら、
 すごく愛妻家で、子供が大好きなパパだった。

 大変温かい人柄であったことに気づいて、
 親しみを持つようになった、

とか。

あるいは、

・いつもおちゃらけていて、何も考えていない風の人が、
 実は、岩波文庫が好きで、
 ソクラテスやら、デューイやら、カントやら、
 古典的なものに精通している趣味があり、
 幅の広さを感じて尊敬した、

とか。

はたまた、

・真面目そうな雰囲気でいつも近寄りがたいけど、
 すごく感性豊かな写真を撮る人で、
 繊細で美しい心を垣間見た気がして好きになった

とか。


・メルマガを毎日配信している人が、
 アイドルにハマっている

という告白が、
上記の話と並列に並べられ、
そしてプラスに働くかどうかは疑問ですが、

一つ言えることは、

『その人の別の面を見ることで、
 その人がより立体的に見えて、
 違って見えるようになる』

という現象は、
人間関係における一つの方程式だと思うのです。


■人は、実に多面的な生き物で、
ある人が見ている側面は、
ごく一部にしか過ぎないもの。


仕事の顔、趣味の顔、家族の顔、
余暇のリラックスしたときの顔、、、

仕事でも、
Aさんに見せる顔、Bさんに見せる顔、
厳しい顔、優しい顔、

、、、

人にはいろいろな側面があり、
だからこそ、奥深く、人は複雑で、
興味深いものと言えるかもしれません。


そして、その人の多面性を、
興味深いものとして探求し合い、
受け止めることができたら、

きっと私たちは、
もっとたくさんの人に興味が持てるし、
多くの人を認めるようになるのかもしれません。


■人間関係を深めるためのツール『ジョハリの窓』では、
このように「人が知らない自分の一面を明かすこと」を、

”自分の「秘密の窓」を解放する”

といいます。

(ジョハリの窓について、
 知らない方は調べてみてください)


これには勇気がいることで、
ある意味リスクを伴うものです。

私は「実はアイドルにはまっている」という、
「秘密の窓」をオープンにしたわけですが、

それによって、もしかすると読者の皆さまの、
私への見え方も若干変わったかもしれません。


願わくば、メルマガ解除者が
急に増えないことを祈るばかりですが(汗)、

自己開示とは、
思ったよりもプラスに働くものだ、
と私は思っております。


あの厳しい部長が、
実はアイドルが好きだとか、

あの強面の女性トップリーダーが、
ジャニーズ好きだった、とか、

結構面白いよな、と私は思います。


「人間ってこういう部分もあるよね」ということで、
いろんな側面から人生を楽しんでいきたいものだ、
そんなことを思った次第です。

(という、アイドルにハマった話を
 正当化してみる、の巻でした)


皆さまには、誰にも言っていない、
どんな「秘密の窓」がありますか?

そしてそれを明かしたら、
どんな風に周りの人の印象が変わるでしょうか?

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<本日の名言>
近頃の若い者云々という中年以上の発言は、
おおむね青春に対する嫉妬の裏返しの表現である。

梅崎春生
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