メールマガジン バックナンバー

2088号 2019年11月8日

「相手の心を動かす」ために必要不可欠な、コミュニケーションの要とは何か

(本日のお話 2156字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
並びに夜はストレングス・ファインダーの、
コーチ仲間でもある友人と食事でした。

自宅に帰ってからは、英語の勉強。

生活の中に、英単語覚えたり、瞬間英作文をしたり、文法を覚えたり、
という英語学習がねじ込まれてきましたので、
慣れるまでに少し時間がかかりそうです。

、、、が、
1月末のカナダのワークショップに向けて
一気にレベルアップするべく、
粛々と進めていきたいと思います。



さて、本日のお話です。

私は仕事柄、普段いろいろな方とお会いし、
そしてお話しする機会をいただいています。

その中では営業をしたり、
講師として皆様にお話をしたり、
「言葉」を使って仕事をしています。

そんな中で昨日、お客様と話をしながら、
「言葉を話すときに、注意すべきこと」
について、当たり前だけども大切なことだよな、
とふと思ったことがありましたので、

本日はその気づきについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【「相手の心を動かす」ために必要不可欠な、コミュニケーションの要とは何か】


それでは、どうぞ。



■人前で喋る仕事をしていると、

「口が勝手に回り始める」

感覚を覚えることがあります。

例えば、
「7つの習慣」の説明をしようとすると、

”「7つの習慣」では、人格主義を語っており、
 その人の誠実さや、謙虚さ、努力、勇気などが、
 長期的、継続的な成功に必要なことなのです”

みたいに、まるで、
再生ボタンを押したら、自動的に音声が流れるレコーダーごとく、
すらすらと話せる内容もあります。


■おそらくですが、
きっと皆様の中にも、

・飲み会の席でうまく話合わせるパターン

・相手からの相談に対して
 「あーなるほどね、そういうこともあるかもね」
 などとペースを合わせるいつものフレーズ

・商品や仕事の説明をするときに、
 ペラペラっと話せる常套文句

、、、のような
「話せるパターン」と言うものがあり、
何も考えずとも上手く会話ができる、
という人もいるのではないでしょうか。

これはある意味、
1つのスキルとも言えそうです。


■しかしながら、時に
この「話せるパターン」が仇になること、
あるよなあ、と思うのです。

それは、

・「すらすらと話している」のに、
 目の前の相手がなんだか納得していない

とか、

・「鉄板のいい話」なのに、
 相手の心をつかめていない、心が響いていない

というシーンを幾度となく見てきたからでしょう。


■では、どうすれば相手に伝わるかと言うと、
青臭い精神論のようですが、


【”自分が本当に思ったこと”を、
 ”言葉に魂をのせる気持ち”で語ること】


ここに尽きると思うのです。


■きっと皆さまも、

言っていることが薄っぺらい、とか、
言ってる事はまともなんだけども、心に響かない、

というご経験、あるのではないでしょうか。

なぜ「薄っぺらく」聞こえるかと言うと、

どこから借りてきた言葉だったり、
ただ言葉を並べているだけだったり、

『心の奥底から湧き上がってきた自分の思いを、
「言葉」と言うツールに乗せて届けるという気持ちが足りていない』

からであろうと思います。

それは、またまた考え方の話になりますが、

「言葉」に対する尊敬、
「言葉」に対する慎重さ、
「言葉」「に対して丁寧に扱う気持ち、、、

それらがなく、

「言っとけばいい」

みたいな乱暴な気持ちがあるから、
ペラペラとリズムは良いけれども、
何も伝わらない「ただの音」に成り下がると感じるのでしょう。


自分の意思、気持ち、考えを、
相手に届けようという思いを持ち、
「言葉に魂を乗せる」という感覚を持たねば、
言葉は、思いを載せるツールという機能は、果たさないのです。


■実際、このメルマガでも、そうです。

2000号も書いていると、

それっぽいことを言葉にし、
それっぽいストーリーにして、
それっぽいメルマガに仕上げる事は、
実はさほど難しくはありません。

でも、それは読者の皆さまに、
おそらくバレるのです。

本当に自分が思っている事、
それが文字だったとしても、
魂がこもった言葉(文字)にしていかないと、

そのメルマガは読んでいて、
無機質で、無味乾燥のパサパサのパンのような、
つまらないものに成り下がってしまいます。

実際、そんなメルマガも、
いくつも書いてきているし
(読んでいただいている皆さま、すみません)
多くの失敗も重ねながら感じております。


■「自分の言ったことが相手に伝わらない」。

この現象がなぜ起こるかと言うと、

1,本当に思ったことを語っていないから

2,思っていることを、「言葉」に載せる気持ちで
  語っていないから


このことが原因だと私は思います。


もちろん、当然ながら
「言葉というツール」を上手に使うためのスキルを
(=ロジカルに伝える、適切なボキャブラリを増やす、など)
磨く必要はありますが、それは後半の話。

物事を伝えるアプリケーションです。


「コミュニケーションの要」とは、
たとえ不器用でも、その言葉を丁寧に扱い、
絞り出した思いの結晶として伝えること。

そうすれば、
何かしら相手に伝わるものだと私は思っていますし
そう信じたいと思います。


■「言葉」は、人が持つ
時空を超えた智慧です。

これを適切に使うことで、

違う人同士の心の架け橋を築くこともできるし、
信頼を築き、お互いの違いを理解し合うこともできるし、
自らの知識や考えを深めることもできます。

だからこそ、

【”自分が本当に思ったこと”を、
 ”言葉に魂をのせる気持ち”で語ること】

が大事だし、できるだけそうあれるように、
自覚的でいることが重要だろうとを思う次第です。


皆様は、自分がが本当に思ったことを、
”言葉に魂をのせる気持ち”で語ること、
どれくらいできていますか?


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<本日の名言>
本当の腹底から出たものでなければ、
人を心から動かすことはできない。

ゲーテ(ドイツの劇作家/1749-1832)
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