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2358号 2020年8月4日

「自分の理想の状態とは何か?」と考えたことはありますか

(本日のお話  1440字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。
また2件の個別コーチング。

合間に近所のキックボクシング
ジムにて汗を流し、夜は
システムコーチングについての
勉強会の開催でした。

最近コーチング、または
システムコーチングをひたすら
積み重ねております。

かつ、先日の「ミッションを探求する
自己探求ワークショップ」を実施して
改めて思っていること、

”自分でゴールを思い描くこと”

の大切さは、実に大事である、
ということでした。

今日はこのお話について、
思うところを皆さまにご共有させて
いただければと思います。

タイトルは、

【「自分の理想の状態とは何か?」と考えたことはありますか】

それでは、どうぞ。

■「理想の状態は、なんですか?」

と不意に問われたとして、

明確に答えられる事ができる人
どれくらいいらっしゃいますでしょうか?

おそらく、ではありますが、
結構、この質問、難しいのではないだろうか、
と私の感覚では思っております。

というより、多くの方にとって

「そもそも自分の理想の状態を
リアルに考えたことがない」

というのが現実だと思います。

■その理由は、こういった類いの、
思考を未来に飛ばすような抽象度が高い質問は

日常の仕事の中でまず投げかけられる
ことはない、ということもありますし、
「理想の状態とは」という
抽象度の高い問いを考えることが
あまり得意でない、

それに答えて何の意味があるの?
という疑問があり考えたことがない

、、、など様々でしょう。

そしてそれは、特段不思議なことではなく、
ごくごく普通なことだと思います。

■とはいえ、

「理想を思い描く」

という行為は、やはり重要です。

その理由はシンプルに

「自分がどうなっていたいのか、
思い描くことがなければ、
それ(理想)が実現されることはない」

からです。

営業で数字が欲しい人は、
いつまでに、何件、どれくらいの金額を売り上げるのだ、
と明確に思い描き、そのために思考を巡らせるから
達成できる可能性が芽生えるのもの。

何も考えずに、なんとなく過ごしていて
目標など達成できるはずもありません。

そしてそれは、時間軸を伸ばして、
私達のキャリアや人生などに当てはめても
方向性としては、基本的に同じことが言えます。
(偶然の要素が多分に入ってきますが)

■つまり

自分の「理想の状態」において

自らが

・どんな人間関係で、
・どんな知識・スキルを持ち、
・どんな仕事をしており、
・どんな評価をされており、
・どんな経済状況や健康で
・どんな気持ちがしているのか

を精緻に描くことで、
初めて”今の自分”との理想のギャップに
自覚的になる。

■そうして、

”あちら側(理想の状態)”と
”こちら側(そうではない今)”の間で生まれる

『創造的緊張(クリエイティブ・テンション)』
( 「こうなりたい!でもそうじゃない今…」という気持ち)

によって、

”未来からの引力”が発生し、
自分は理想の状態に近づいて
いくものである。

、、、そのような話を

MIT(マサチューセッツ工科大学)の
ピーター・センゲ博士と、
ハーバード大学教授のクリス・アージリス氏が
組織学習の理論・手法体系のをまとめた書籍、

『学習する組織』

にて語りました。

(大変良い組織開発の一冊。
組織のリーダーの方はぜひご一読を
おすすめいたします)

■また個人でも同じです。

これからますます自律的にキャリアを
歩くことが求められる上で、

「自分の理想の状態は何か?」

という問いは、自分の人生の方向性を
自らで定めるために、大変重要です。

理想と今のギャップを考えると、
もちろん様々な課題や障害が見えますが、
それを越えようと思う原動力も
やはり「理想を描くから」こそ、
始まるものです。

■世界4000万部のベストセラー
『7つの習慣』でも、

”第2の習慣 終わりを思い描くことから始める”

において、全く同じことが語られます。

行きたいところが見えていなければ
どこへ行くこともできない。

周りからの外圧によって、

あっちへ吹かれ、こっちへ吹かれる
秋の木枯らしのように、

あるいは、フライパンの上で下からの
火に炙られ飛び跳ねる米粒のように、

他者の圧力で、右往左往し続ける
ことにもなりません。

そしてそれは、蓄積して
後々自分の幸福度を減らすことに
なりかねないと私は思っています。

■青臭いようですが、
やっぱり理想は大切です。

ということで、

『「理想を描くこと」は、
自分の理想に近づく原動力である』

と語気を強めて、
お伝えしたいと思います。

■「自分の理想の状態とはなにか?」

皆さまは、こう問われたら
どのような答えが思い浮かびますか?

考えてみると、気付きがあるかもしれませんね。

補足:

ちなみに、ですが「理想の状態」を思い描いて、
何度も達成できない、不遇な状況に置かれると

「理想の状態など、もう描きたくない、、、」

となることが、しばしばあります。

こういう「自分の内なる部屋」に入ることは
実はよくあることで、

もし自身がそういう状態にいるな、
自覚していないけど今傷ついている、
今の自分が迷宮入りをしている、

と思う時は、別に無理に
「理想を描く」必要もありません。
辛くなるだけですから、そのときは

「時が来るのを待つ」

のも選択肢の一つです。

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<本日の名言>

これで十分、と思って現状を認めてしまうのは、
バックミラーだけを見て運転するのと同じことだ。

マイケル・デル(米国の実業家/1965-)

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