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2413号 2020年9月28日

「自分にとっての独創的な贅沢」で、リーズナブルに良い習慣を手に入れる

(本日のお話  2354字/読了時間4分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日日曜日は、1件の打ち合わせ。
その他、研修の企画作成など。

研修の企画を、誰かと共にできることは
本当に楽しいし、広がりがあるなあ、
と感じております。

これまで主に1〜2人でやってきていましたが
改めて違う人がかけ合わさる
「相乗効果の力」を感じている次第です。



さて、本日のお話です。

日曜日に、研修プログラムの作成のため
これまで読んでいた「習慣化の本」について、
再度、読み漁っておりました。

だいたい、どの本も書いてあることは
共通していて、

1)ごほうびが大事
(=即時報酬が習慣化につながる)

2)人を巻き込むべし
(=誰かと約束をすると破りづらい)

3)いつ、どこで、何をするのかを明確にする
(=場所とアクションを紐付ける)

などは、

”習慣化のコア中のコアの
押さえるべきポイント”

として挙げられています。
(その他にも諸々あります)

今日はその中でも、

「お、これはいいな」

と皆さまにご紹介したくなった
一節がありましたので、

そこからの学びと気付きについて
皆さまにご共有させていただければと思います。

タイトルは、

【「自分にとっての独創的な贅沢」で、リーズナブルに良い習慣を手に入れる】

それでは、どうぞ。

■”人格は繰り返し行うことの集大成である。
それ故、秀でるためには、一度の行動ではなく習慣が必要である。”

ーアリストテレス

『完訳 7つの習慣』でも紹介されている、
アリストテレスの名言。

耳にされたことがある方も、
いらっしゃるかもしれませんね。

(というかこのメルマガでも
よく引用してますので)

■「良い習慣」を身につけると、

自尊心も高まるし

「習慣」による日々の積み重ねで
健康、人間関係、仕事、諸々の分野で
人生は逓増していきますから、

「良い習慣はあるに越したことはない」

ことについて、
否定する人はいないかと思います。

■さはさりながら、

「悪い習慣」は、
簡単に身につくのに

「良い習慣」は、意識しても
なかなか身につかないのが難儀なところ。

「悪い習慣」、例えば

・お菓子を食べ続ける、
・動画を見耽る、
・先送りにする、
・ゲームにはまり込む、、、

こういったものは、
悲しきかな、すぐに身に付きます。

一方、なぜか
「良い習慣」、例えば

・読書をする
・ランニングをする
・すぐにやる
・感謝の意を示す
・勉強をする、、、

などは、なかなか身につかず、
身についても、1回やめると、
すぐに失われてしまいます。

これは、何故なのか、、、?

■こんな気になる疑問に
答える一つの理由として

『人は、”即時報酬”を求めるから』

であると、言われています。

つまり、

「今すぐ、快楽がほしい」

というヤツです。

リスクがわかっていても、
今の快楽を優先させてしまう。

これは、脳内に刻み込まれた
本能のようなものなので、
なかなか抗うことが難しいのです。

気持ちいいこと、
美味しいこと、
楽しいこと、、、
報酬がすぐ欲しい。

このような、人間の動物としての本能が
大きく働いていることが、
行動経済学からわかっています。

■そして「今スグの快楽」とは、
御存知の通り、

・お菓子を食べ続ける、
・動画を見耽る、
・先送りにする、
・ゲームにはまり込む、、、

など、いわゆる
「悪い習慣」に多く含まれています。

ゆえに、
「これよくないのだけどな…」
と思いつつ、ついやってしまうわけです。

■では、どうすればよいのでしょうか?

「悪い習慣」を遠ざけ、
「良い習慣」を近づけるためには、
どんな戦略があるのでしょうか?

この1つのヒントが、

『良い習慣をしたら、その後に
自分に”ごほうび”を与える』

というものです。

例えば、

・プロジェクトが終わったら
『大好きなイタリアン』を食べに行く、とか、

・四半期、がんばって駆け抜けたら、
『旅行』に行く、とか、

・1週間がんばったら、
『映画』を見に行く、

などは、”ごほうび”として
想像しやすいでしょう。

そしてよく知られている工夫でもあります。

■、、、しかし、

こういう”ごほうび”は
デメリットもあります。

というのは、

「お金がかかる」
「時間がかかる」

のです。

ゆえに、なかなか手軽に
自分の生活に組み込めないのが難点。

■ではでは、更に、
どうずればよいのか?

どんな工夫が考えられるのか?

その中で出来る工夫として、

【自分だけの、「独創的な贅沢」を見つけるべし!】

という話が某習慣化の著書に
紹介されており、これ、いいなあ、
と思ったのでした。

以下、世界18カ国でベストセラーになった

『人生を変える習慣の作り方』
(著:グレッチェン・ルービン)

より引用です。

(ここから)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<あなたにとっての贅沢は何か?>

わたしは良い習慣を強化するために、
健全な贅沢の一覧を作ろうと考えた。

ただし、その作業は簡単ではない。
贅沢として知られていることのほとんどは、
コストが発生する。

わたしは、自分に許す贅沢について
いろいろな人に尋ねてまわった。

すると、独創的な贅沢の仕方が集まった。

美術、料理、旅行に関する本に目を通す。
散歩中に写真を撮る。
昼寝をする、犬や猫と触れ合う、
アウトドアショップをぶらぶらする、
家族との写真を収めたアルバムを観る、
ライブを観に行く、野球を観戦する、
塗り絵をする、遊園地に行く、
新しいマジックの技を覚える…

このように自分にとって負担の少ない贅沢を
いくつか見つけておくことが大切だ。

(中略)

”結局、自分が「贅沢」と呼べば、
それが自分にとっての贅沢となる”のだ。

※引用:『人生を変える習慣の作り方』(著:グレッチェン・ルービン)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ここまで)

とのこと。

お金がかからないご褒美、
イイですね!

■身に付けたい「良い習慣」を強化したい。

そのために、

「コストのかからない、
自分が贅沢と呼べるもの」

を、たくさん集めておく。

そして、その行動をするたびに
ご褒美を自分に与えてあげる。

でも、お財布も傷まない。
素晴らしいと思いませんか?

■良い習慣を身につけるための、
小さなヒントではありますが、

リーズナブルかつ、
豊かな発想で素敵だな、
と思えるヒントだなと感じます。

私も、先日購入したピアノを
仕事でひと頑張りした後に、
「15分だけ触る」(私のごほうび)

のですが、それだけで
「ご褒美感」を感じることができて、
幸福感を覚えます。

こういう小さなヒントが、
習慣を作っていくのだな、と思いますし、

このようなコインを積み重ねることが
自分の「習慣化を習慣化」することに
繋がっていくのだろう、

そんなことを思う次第です。

ということで、

皆さまは、自分にとっての贅沢、
どのようなものがありそうですか?

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

人生は後ろ向きにしか理解できないが、
前向きにしか生きられない!

セーレン・キルケゲール

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