メールマガジン バックナンバー

2442号 2020年10月28日

ペーシングの技術 〜どんな人からも「話しやすい人」と思ってもらう方法(前編)〜

(本日のお話 2185字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は朝から、某飲食業界の
上級管理職の皆様へのシステムコーチングの実施。

またオンライン研修開発の映像撮影3件、
ならびに2件の個別コーチング。

夜からはマーケティング講座の共催でした。
なかなか濃ゆい1日でございました。

とはいえしっかり寝られたので、
かなり朝から元気です。

睡眠は大事。


*


さて、本日のお話です。

先日より「コーチング」をテーマに、
メルマガを皆様にお届けしております。

まだまだいい足りないので
本日も(というか、これからしばらく)、
続けてまいりたいと思います。


今日のテーマは、

『ペーシング』

という技術について。

*

前フリですが、このペーシング。
本当に大事。
でも意外と知られていないのです。

しかし身につけると、

・どんな相手にも合わせるためのポイントが
理解できるようになる

・相手が心地よく、気持ちよく話してくれるようになる

・相手との間に信頼感、安心感が醸成され、
コミュニケーションが圧倒的に円滑になる
ということで
ものすごく役に立つスキル。


「ペーシングを知らない人は、
絶対に知っておいたほうが良い!」

と声を大にしてお伝えしたい、
そんなコーチングの代表的な技術です。


それでは早速参りましょう。


タイトルは、


【ペーシングの技術 〜どんな人からも「話しやすい人」と思ってもらう方法(前編)〜】


それでは、どうぞ。



■皆さまもこれまで、

「この人、話をしていて心地よいな」

「気づいたらあっという間に
1時間経ってしまっていた」

というご経験、あるのではないでしょうか?


そんな心地よい対話の時間。
一体何がそうさせたのか、
考えたことはありますでしょうか?


相手との相性なのか、
相手の人柄なのか、
その時の自分の気分だったのか…


それは1つに特定できないものですが
大きな要素として、

『相手の話の聴き方』

が影響をしていることは
ほぼ間違いないかと思います。


そして、この

「話の聴き方」を構成する
大きな要素が『ペーシング』です。



■このお話をする前に、まず、
私のお話ご紹介させてください。

(未だに忘れられない失敗談です。。。)

*

数年前、コーチングを
習い始めたばかりのときのこと。


コーチの先生と仲間と3人で
”コーチングのロープレ”を
していました。


私はコーチングは学び始めたばかりですが、
曲がりなりにも、長らく営業をやってきました。

そして、コミュニケーションは
割と自信がある(つもり)。

話しやすいって言われてきたし、
なんて自負もあります。


■そんな気持ちもありつつ、

私が”コーチ役”として、
クライアントの話を
聞くことになりました。


事前に心がけます。

「7つの習慣」で学んだ
”第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される”
だよな。うん、知ってる知ってる。


相手に興味関心を持って。
相手に心から耳を傾けて。

この場に、まるで2人しかいないような、
そんなイメージをして、そんな風に聞こう。


■そうして、全身全霊の
「聴く」を込めた、15分間のロープレが終わりました。


オブザーバー役の先生が、
振り返りとして私にまず、聞きます。


先生「コーチ役の紀藤さん、
やってみてどうでしたか?」


私「はい、結構できたのではないかと思います。
相手の話も繰り返しましたし、話の要約もできたと思うし。
相手もテンポよく答えてくれていたと感じました」

と、答えました。



先生「では、クライアント役の山口さん(仮)
受けてみてどうでしたか?」


クライアント役
「そうですね…
敢えて厳しい言い方をすると、
ちょっと”話しづらかった”です。」


!!
私の中に衝撃が走ります。


クライアント役
「かなり急かされている感じがしました。
一生懸命さは伝わってくるのですが
逆にそれがプレッシャーになりました。

早口だったのもあって、
気持ちが焦って、ゆっくり考えられませんでした」


とのこと。



■どきりと胸が大きく打つと同時に、
「!!」と「??」の疑問符が
交互に浮かびます。


あれ、
一生懸命聴いていたつもりなのに。

真剣に聴いていたつもりなのに。

相手も答えていたし、
上手に要約も繰り返しも
相槌もしていたのに。

何かいけなかったのだろうか、、、?

混乱しました。


■コーチングの勉強において
フィードバックはお互いの成長を願い、
率直に伝えるというルール。

「できている」と思っていたのに
「できていない」と急に突きつけられるのは、
やっぱり堪えます。

なかなかショックでした。


■オブザーバー役の先生が
凹んでいる風の私に、その状況を
こんな風に解説してくれました。


先生
「凄く一生懸命さは伝わってきて、
それは紀藤さんの武器ですよね。
良かったと思います。

ただ、スキルとして、特に

<ノンバーバル(非言語)の『ペーシング』>

ができていなかったように見えました」


「まず、山田さんはゆっくり話すタイプです。
また、じっくり考えたい雰囲気もあります。

そんな中で、紀藤さんはデフォルトで、

”会話のペースが早い”

のです。加えて、
”相槌のタイミングが早すぎる”
のもあります。

言い終わるか終わらないかで
「はい、そうですね!」を、
ハキハキ繰り返していました。

”相槌も、「はい、はい」と
はいを、2回、3回繰り返す”

というのがデフォルトの癖のようです。

これも、相手の基本ペースがゆっくりなので、
急かされている感じがするかもしれません。

相手と歩調を合わせて、
時に黙って頷いて聴いてもらったほうが、
居心地がよかったのではないかと思いますが
山田さん、いかがでしょうか?」

、、、とのこと。


クライアント役の山田さんも、
「確かにそんな気がします」と
先生のコメントを聞きながら、
頷いていました。



■ここで学んだことは何か?

一言で言えば、


【自分にとって心地よいことが、
必ずしも相手にとっても心地よいとは限らない】


ということです。


つまり、

「自分のペースでなく
相手にペースで話すこと」

こそが、

・相手との間に信頼感、安心感を作り
・心地よく話しやすい空気を生み出すこと

に繋がる、という気づきでした。

いくら一生懸命でも、
それが熱すぎたり、重すぎたりして
その思いが相手にとってプラスとは限らない、
ということなのです。

コーチングにおいては
「相手が主体」なのですから。。。



■では、どうすればよいのか?

そのためのコーチングの代表的なキーワードが、


『ペーシング』


なのです。


この言葉は、英語の
「Pacing(歩調合わせ)」
を語源とします。


■では、具体的に

どんな風に「歩調」を合わせたら
そして信頼感、安心感を醸成させ、
相手は話しやすくなるのでしょうか?


ポイントは、

【「言語」でのペーシングと
「非言語」でのペーシング】

の2種類です。


少し長くなりましたので、
続きは明日に続けます。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。


=========================
<本日の名言>

「垣根」は相手がつくっているのではなく、
自分がつくっている。

アリストテレス(古代ギリシャの哲学者/BC384-322)

=========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す