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2576号 2021年3月10日

「社外勉強会」と「業績」は、ぶっちゃけ関係しているのか?の答え ー「越境学習」の研究から紐解くー

(本日のお話 1223字/読了時間1分半)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は午前1件のアポイント。

また午後からはオンラインでの、
コーチングセミナーの実施運営。

夜はキックボクシングジム。



さて、本日のお話です。

大学院の受験勉強で

『越境学習』

(=境界を超えて学ぶ、
つまり会社を超えて学ぶこと)

の効果について学んだのですが、

改めて今の時代、
社外での学びというのが

1人1人にとっても重要なことであると
感じております。

今日はそのお話について、
皆さまに学びと気づきを
ご共有させていただければと思います。

それでは早速参りましょう!

タイトルは、

【「社外勉強会」と「業績」は、ぶっちゃけ関係しているのか?の答え
ー「越境学習」の研究から紐解くー 】

それでは、どうぞ。

■皆さまは、

「社外の勉強会」

にこれまで、ご参加されたことは
ありますでしょうか。

例えば、

・読書会
・コーチングスクール
・経営塾
・英語塾
・リベラルアーツを学ぶ会
・マーケティング/ファイナンススクール
・大学院
・有志の勉強会
・今話題のClubhouse(もそうなのかな?)

などでしょうか。

目を向けてみると
実に様々な会が開催されています。

■テクノロジーの進化と、
昨今のコロナ禍の影響も合わさって

オンラインツールが
急激に世の中に浸透したことから、

”社外での学びが
以前よりも身近になった”

と感じます。

同時に、100年時代という言葉、

終身雇用を信じなくなっている
雇用環境なども含めて、

社外での学びは、
私の感覚的ではありますが、

ここ2~3年で急激に
注目度が高まっているよう。

■そんな「社外での学び」は

”会社という境界を越えて学ぶ”
という意味で、専門的には

『越境学習』

と呼ばれ、学習の一つの研究分野として
注目されています。

■この「越境学習」。

職場の人と関わる、ではなく、
社外に出ていき外部の人と関わることであるため、

人によっては

「外で水を売っているよりも、
社内でできることがあるのではないか?」

「社外の勉強会など参加して
業務に支障はないのか?」

「好きなことばっかりやってがんばっちゃってるけど、
実際の仕事は疎かになっていないのかね?」

という声もあるようです。

(個人的には、最近は流石に減ったと思いますが、
社外勉強会には、「負の社会的スティグマ」なるものが存在している、
とも言われています)

■では、実際のところ、

『越境学習』

がもたらす効果とは
どのようなものなのか?

プラスなのか、
はたまたマイナスなのか?

このことについて、
興味深いデータがあります。

2012年に、623名の日本企業で働く
22歳以上を対象にとったデータです。
(参考:中原淳,『経営学習論 ー人材育成を科学するー』,東京大学出版会)

■まず、

「Q,社外勉強会に直近3年間で参加したことがあるか?」

という質問をN=623名にしました。

「社外勉強会に参加したことがある」と答えた割合は、
以下の通りです。

・一般社員 34.0%

・管理職 36.5%

・部長・役員 41.2%

このデータから事実を読み取れることは

”役職が上がるほど、社外の勉強会に
参加したことがある人が増える”

という傾向です。

なるほど、まあ、役職上がると
外とのつながりも増えるしね、、、
という感じもしますね。

■そして、興味深いのはここから。

「社外勉強会への参加/非参加による個人業績の違い」

です。

…結論からすると、

『社外勉強会に参加をしている人のほうが、
社外勉強会に参加をしていない人よりも、
個人業績が高い(!)』

ことがわかりました。

個人業績の測定の仕方としては
「わたし自身は職場で高い業績をあげている」
という自己評定を行い、分析しました。

結果、統計的優位に、
個人業績と社外勉強会の関連が見て取れたのです。

■加えて、もう一つのデータ。

「社外勉強会に参加する人」の動機は、

・自分の知識や技術の専門性を高めたいから
・新しいアイデアや直送を生み出したいから
・自分の仕事を見つめ直したいから

などの「キャリア・成長志向」を持つ人が
多いことがわかりました。

そして、そうした、
「キャリア・成長志向を持つ人」の傾向として、

『組織コミットメントが高い』
(=組織への同一化・没入化のこと)

ことが、これもデータでわかりました。

組織コミットメント、すなわち、

「組織に対しても
自分の役割を超えて貢献をしよう」

という、いわゆる良き市民としての組織人が
統計的優位に高いことがわかったのです。

■つまり、何がいいたいかと言うと、

【社外勉強会への参加は

1)個人業績の高さに影響する
2)組織コミットメントの高さに影響する

ので、組織にとってプラスに働く】

ということ。

もちろん、上記データは一部で
まだまだ研究が必要な領域かと思いますが、

傾向として知っておくだけでも、
実に興味深い話ではないかと思います。

■特定の人間しか付き合っていないと、
どうしても考え方が固定化してしまいます。

それは仕事だと特にそう。

・いつもの上司・同僚・部下
・いつもの職場
・いつもの仕事の仕方

、、、それをひたすら
繰り返していたとすると、

世の中は多くの考え方や
イノベーティブな手法が溢れているのに、

自分の世界が見えている範囲だけに
なってしまい、考えが硬直化します。

■自分の視点を変えてくれるもの、
すなわち、

「ものの見方、考え方(パラダイム)」

を変えてくれるものとは、

『未知の世界』であり
『外との交わり』

なのです。

外の世界に出ること。
それは自らに新しい考え方をインストールし
自分にイノベーションをもたらすことです。

それは一時的に、
自らに”ゆらぎ”が起こりますが、

そうした方が自分の未来にも
能力の向上にも、拡がりが出てくる、
と思います。
ということで、こういった時代だからこそ
「外の世界」に積極的に交わっていきたいもの。

そのように思う次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

創造性を得るには、確実性を手放す勇気が必要である。

エーリヒ・フロム(ドイツの精神分析学者/1900-1980)

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