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2702号 2021年7月15日

未来のために「自らを陳腐化させる」

(本日のお話 1771字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

過去自分が行った仕事を
見返してみて、

「うわー、これは
改善の余地だらけだ(汗)」

と目を覆いたくなること、
実はしばしばあります。

今日はそのことについて、
振り返り、考えてみました。

そこからの学びと気づきについて
皆さまにご共有させていただきたいと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは、

【 未来のために「自らを陳腐化させる」 】

それでは、どうぞ。

■昨日夕方、
大学院の課題に取り組んでいました。

課題の内容は、

”ケースを呼んで、
お題についてまとめる”

という王道的な課題。

ただ、私は大学院に入学するまで

「ケースを読む」とか
「ケースをまとめる」など

やったことがなかったので

4月入学当初は

「とりあえず何か書いとけ、オラ」

的なノリで非常にざっくり
提出しておりました。

(オラとは言いませんけど)

■そんな中、先日

自分が提出した過去の課題を
ふと見返してみると、

まあ、ひどいわけです(汗)

一方、

「3ヶ月前のものに対して、
なぜそう思ったのだろうか?」

を考えてみました。

すると、それはきっと、

”自分の視点の
レベルが上がったから”

であった、と感じたのです。

■「3ヶ月」といっても、
濃厚な時間を過ごすと1年重みがあります。

特に、この3ヶ月では、
大学院の優秀な仲間たちと
一緒に考える機会が多々ありました。

課題に対しても、
他の人達が提出したものを
見ることができるのです。

その時に、

・どのようなフレームを使って
・どのようなまとめ方で
・どんな説明をしているのか

などを、目にする機会がありました。

■すると、

自分のレべルも、
よくわかります。

論理的に分析する
簡潔にまとめる

など、

他の誰かの作品(?)と比較すれば、
顕著に自分のレベルがわかってしまいます。

そして私の場合は、

「いかに自分がしょぼいか」

を悲観しているわけではなく
純粋に知らしめられる機会になりました。

■これはなぜかというと、

「広い世界に出会い、
視点が変わったから」

です。

言い換えると、

『自分の基準が上がったから』

とも言えます。

だから、

「過去の自分がしょぼい」

と感じたわけです。

■そして、実際の仕事でも
同じことがあります。

研修についても

「うわー、これ改善の余地、
ありまくりだな(汗)」

と、過去の研修のスライドや
ストーリーラインを見て、

イタタタタという思いも含め、
感じることがあります。

これも、
「何故そう思えるか」というと、

『自分の基準が上がったから』

だと思うわけです。

■こんな風に書くと
落ち込んでいるようですが、

実際は、

「自らのキャリアにとって
実に喜ばしい兆候である」

と嬉しく感じております。

以前、私が師事する経営者が

【自らを陳腐化させ続けよ】

と言っていたのが思い出されます。

「陳腐化」とは

”商品や技術について、
目新しさがなくなったり
時代遅れの印象がついたりして
価値が減ることを意味する表現”
(weblioより)

と説明されます。

■「自らを陳腐化させる」

とはすなわち、

過去の自分を
振り返ったときに、

「自分、まだまだだったな」
と思えるかどうか、

です。

むしろ、過去の仕事をみて、

「いやー、素晴らしい」
「何も変えることはないな!」

と全てに対して
思ってしまったとしたら
むしろ危険なのかもしれません。

なぜならば、

「自分の基準が
過去と変わっていないから」

ことになるからです。

■時代が前に進んでいけば、

価値があったものも
当たり前のものになります。

レアだったものも、
レアでなくなっていきます。

(家電、情報、仕事の進め方等)

同じやり方を踏襲し続けて、
生き残っていけるかというと、
短期的にはやっていけるでしょう。

しかし、

同じやり方を繰り返すのは
技術も進歩し続ける中でじわりじわりと
後退していることを意味する、

と私は思います。

■そう考えた時

過去の自分を見返して、

【自らを陳腐化させている】

と思えることは

”自分の成長を測るための
一つの指標”

であると感じます。

1年前の自分、更には
3ヶ月前の自分に対して

「まだまだだったなあ」

と思えるとしたら、

それはきっと、

自分をバージョンアップさせている
良き証拠になるのだろう、

と思います。

自分の未来のために、
自らを陳腐化させてまいりましょう。

いくつになっても成長は止まりません。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

貧者は昨日のために今日働き、
富者は明日のために今日働く。

二宮尊徳(農政家・思想家/1787-1856)

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