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2704号 2021年7月17日

「自分は何も知らない」という成長痛

(本日のお話 1997字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

本日土曜日は終日、
某大学のゲスト講師をお招きしての、

「リベラルアーツを探求するワークショップ」

の実施でした。

実施を経て、反省と内省をしつつ
感じることがありましたので、

今日はその気付きについて、
皆さまにご共有をさせていただければと思います。

それでは早速参りましょう!

タイトルは、

【「自分は何も知らない」という成長痛】

それでは、どうぞ。

■本日のワークショップ。

「リベラルアーツ探求ワークショップ」

ということで、これまでも
4~5回ほど行ってまいりました。

なので、プログラムとしては
ある程度形はできています。

ちなみに、前半が
私(紀藤)のパート。

リベラルアーツの概要をお伝えしたり
歴史や経済などの入り口的な話を
簡単にお伝えします。

そして後半がメインで、
ゲスト講師を招いてのセッションです。

ゲスト講師の方は、
お世話になっていた英語の先生で、

ドラッカー・スクールこと
クレアモント大学のMBAを卒業され、

現 桃山学院大学経営学部
ビジネスデザイン学科 特任教授 他

を務められている藤田勝利さん。

(おすすめ本『新版 ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント』
藤田 勝利(著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B091TGT9PP/ref=cm_sw_r_tw_dp_0TGG5HSS5WEFE3FS9MM5)

■こんなワークを今回も
実施をさせていただいたのですが、

「リベラルアーツ」の
ワークセッションをやると、

回を重ねるごとに安定するとか
自信を得るというよりも、

むしろ気持ちが揺れ動くことに
気が付きました。

それは、

「こんなに無知な自分が
語ってよいのだろうか」

という思いです。

すべての発言に

「自戒を込めて…ですが」
「自分を含めて言い聞かせていますが、、」

が枕詞にこれほどつくこと、
そうそうないだろう、

と思ってしまうほど。

■その理由は、シンプル。

お伝えした通り、
回を重ねれば重ねるほど、

【自分が何も知らないことを痛感する】

からに他なりません。

おそらく、以前よりも
知識もものの見方・考え方は
広がっているはず。

バリエーションも増えて。
確実に成長していると思われます。

なのに、痛みはましていく。

成長したがゆえ、

「自分はこんな事も知らず
堂々とあんなことを語っていたのか・・・」

と気づいてしまい、

タオルケットを頭から
かぶりたくなるような気持ちに駆られます。

格好良く言えば、

『無知の知』

と言うやつでしょう。

今回の、

「リベラルアーツを探求する
ワークショップ」

と向き合いながら、
そんな思いを感じたのでした。

■ちなみにこの現象、

【「自分は何も知らない」という成長痛】

最近、よく起こっています。

もちろん、やるからには
奥底にその思いがあっても、

最大限できることは伝えるよう
できることは全てやります。
気持ちを込めます。

しかし一方、例えば大学院にて

人材開発・組織開発を学ぶ中で、
これまで知らなかった様々な知識、

リーダーシップの話、
チームビルディングの話、
組織の話、
データ分析の話

…などと出会う度に、

「自分はいかに部分しか
見えていなかったのか」

を思い知る自分もいる。

まさに、

【「自分は何も知らない」という成長痛】

というのにふさわしいです。

■しかし、これは言葉通り、

実は健全な”成長痛”であるのです。

成長があるから、痛みがある。

むしろ本当に恐れるべきことは

「今の環境で十分やっている」

「自分には学ぶことがない」

と思ってしまうことでしょう。

しかし考えてみれば、
プロフェッショナルとして、

自分が立っている場所を、
深く深くほろうとしたら

”「今の自分」で完璧であるはずもない”

のです。

(少なくとも私は)
そう、思います。

プロフェッショナルになればなるほど、
まだまだ学ぶことはあるはず。

■そう考えてみると、

「自分が何も知らないと気付く」

というプロセスは、
短期的には痛みを伴います。

居心地も悪くてモヤモヤします。

でも、それこそが、
自分が以前よりも成長しているという、
何よりの証拠になっているのでは…

そんなことを思ったのでした。

■今回のワークショップの
参加者からも、

「自分が学んでいないかわかった」
「知らないことだらけであると気づいた」
「学び続けることの大切を知った」

などのコメントがありましたが、
今の気持ちとは、

”モヤモヤ”
”焦りや不安”

であろうと思います。

ただし、その違和感、
ギャップがあるからこそ、
成長するのもまた事実。

何も知らないことを認め、その上で、

今よりも少しでも学び、
視野を広げられるように、

学び続けていくことが、
重要なことなのであろう、

と思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

変化はつらい。だが、ビジネスの世界では避けがたいことだ。
あなたに残されているのは、名残惜しいだろうが、
過去に別れを告げることだけだ。

ジャック・ウェルチ(米国の実業家/1935-)

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