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3110号 2022年8月27日

過保護は良くないミニトマト ー成長に本当に必要なものとはー

(本日のお話 1618字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は大阪への出張にて、
営業のリーダーの方を対象にしたコーチング研修の実施。
臨場感があり、楽しい時間でございました。

ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!



さて、本日のお話です。

土曜日ということで、
本日やゆるーいお話でございます。

私事ですが、この週末、
愛知県岡崎市の実家に帰ってきております。

定年し卓球にハマる父、
パン作りにいそしむ母、姉と
近況について色々話す中で、

最近私が取り組んでいる(?)
「ミニトマト栽培」の話になりました。

どうやら、姉もミニトマトを育て
そして大量に収穫したことがある、とのこと。

これまで3個の青臭いミニトマトしか
収穫できていない私(紀藤)にとっては
大先輩にあたります。

そんな一連のミニトマト関連の話から、
人の成長にも通ずる原則的な話に思い馳せた週末の朝。

今日はそのお話について学びと気づきを
皆様にご共有させていただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは、

【過保護は良くないミニトマト ー成長に本当に必要なものとはー】

それでは、どうぞ。

■「ミニトマト」と
冒頭から連呼して恐縮です。

少し前から、私の周りで
”家庭菜園”をしている人が増えており、

「何がそんなに面白いのかなあ、、?」

と疑問に思っていました。

ただ、物は試し、ということで
6月頭にプランターを買い、

ベランダにてミニトマトや
落花生や、バジルや、
ローズマリーなどを栽培し始めました。

■、、、しかし、
これがなかなか面白いのです。

それは研修では味わえない
日常からの気付きというギフトを
我家にもたらしてくれました。

こんなお話でした↓↓

ベランダ菜園はじめました ~植物が与えてくれた2つの効果~【カレッジサプリ】
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4202390/

ミニトマトの生存戦略から学ぶこと【カレッジサプリ】
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4263330/

そして、夏真っ盛り。
ミニトマトは葉を生い茂らせています。

■そんな中、母と姉が(=メンバーとこのメルマガを読んでいる)

「そういえば、あのメルマガの
ミニトマトどうなったん?」

と、今朝、ふと聞かれました。

「ああ、うちのミニトマト、
全然実がならないんよね、、、」

と答えます。

私のベランダ菜園のミニトマトは、
一度3つの実をつけてからというもの、
一向に実をならせる兆候が見えず、

葉っぱばかりが茂って、
そして幹ばかりニョキニョキ伸びて、
歪な盆栽のような様態となっていました。

経験がないのですが、
あまり栽培がうまくいっていない雰囲気を
醸し出しています。

■本を買って調べればよいですが、
そこはちょっと面倒くさかったので、

「あれ、栄養がたりないのかな?」

と直感的に思って、

肥料を足したり、
毎日水を上げたりして、
丁寧に育てているようにしました。
(感覚ですが)

しかし、私のアツい想いに相反して
新しい芽が出ては枯れを繰り返すばかり。

■一方、愛知県の実家で
姉が育てていたミニトマトは、

曰く、たくさんの実をつけて、
大いに収穫できた、とのこと。

「え、どうやったの?」

ときくと、

「放置した」

、、、と一言。

軒先に植えて、水もあげずに、
放ったらかしていた(!)らしいです。
しかし、「めっちゃ収穫できた」とのこと。

■こう見てみると皮肉な結果が見えます。

・手厚く育てたベランダのミニトマト(私)
・放置した実家のミニトマト(姉)

ではその結果に大いに違いが出た、
となったのでした。

もちろん、他の要因が色々あるので
一つに絞ることは皮相な解釈ではありますが、
学びとしては考えさせられることがままありそうです。

■ちなみに、この話について
インターネットで理由を調べると、
こんな話が見つかりました。

曰く、

・ミニトマトは、肥料をあげすぎると、
花をつけなくなる

・特に土中の”リン”が多いと、
葉っぱが巻き気味になる兆候がでる

、、、とのこと。

すなわち、必ずしも栄養を与えて、
手厚く育てることがいいとは限らない、

言い換えるのであれば

”過保護に育てても、
望ましい結果につながるとは限らない”

という、原則的なメッセージを感じたのでした。

■逆を言えば、むしろ、虎が千尋の谷に
我が子を突き落とすかのごとく、

”ミニトマトもその生命力を信じ、
種の保存をせざるを得ない環境に置き、
あとは見守る(=放置する)”

ほうが時として望ましい結果(=実をつける)に
繋がることもあるのでは、、、

そんなことを感じさせられたのでした。

■「こう育ってほしい」という想いは、

育て主(親、上司、先輩など)
皆、何かしらあるものです。

ただし、そのために
手取り足取り武器(肥料など)を渡しても
そのように育つとは限りません。

むしろ必要なのは

「そうせざるをえない環境」

なのかもしれません。

「自分の子孫を残さねば、、、!」という枯渇感。

その能力を発現させるために

『伸ばさざるをえない環境を用意する』
ことのほうが、育成者としては重要なことなのかもしれない、

そんなことを思わされたのでした。

■職場においても、

”育成上手のマネジャーは
「ストレッチさせる仕事経験の場」を付与する”

といいます。

やはり「能力を伸ばさざるをえない環境」を用意することが
成長の源になるのだな、、、、

そんなことを思い至った次第でございます。

ということで、
ミニトマトへの過保護を控え、
自分の力で這い上がる支援をしたいと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

変化とは、コンフォートゾーンから
抜け出すことで生まれるもの。

ロイ・T・ベネット
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