メールマガジン バックナンバー

3295号 2023年3月2日

毎日ちょっとずつ触り続ける

(本日のお話 2202字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
夜は会食でした。

また昨日のメルマガで
立教大学大学院の修了報告をしたところ、
何人かの方からコメントを頂き、とても嬉しかったです。
(ありがとうございました!)

また日頃からの勉強仲間であり、
同大学の受験相談でお話をさせていただいた方が
見事合格されたことを知り、これまた嬉しい1日でもありました。

うん、春ですね。



さて、本日のお話です。

とはいいつつ、気づけば、
キャリアコンサルタントの試験まで
あと3日となってしまいました。。。

申し込んでおけば、
やる気が起こるかと思いきや、

残念ながら、
論文で消耗した身体が再生するには
もう少し時間が必要だったようで

あまり燃え上がる気持ちが湧かず、
中途半端に勉強をしてしまっている
今日この頃です(涙)



とはいえ、

地味に学科の過去問を
数回やっておりますが、

気づくことは

「面白いくらいに
学んだこと(書いたことすら)覚えていない」

ことです。

今日は、
そんな勉強の中で感じたことについて、
ゆるりとご共有させていただければと思います。

それでは、まいりましょう!

タイトルは、

【毎日ちょっとずつ触り続ける】

それでは、どうぞ。

■人の記憶力とは
実に頼りないものです。

できれば、一度読んで
そればバシッと記憶できる、

そんな聡明な頭の持ち主に
生まれることができれば
ありがたかったのですが
それを望めるはずもなく。

そして大抵の人は、
きっと私と同じように、

「覚えたつもりでも
次から次へと忘れていく」

なる宿命を持たれているのではないか、

と推察しております。

(私だけだったら悲しすぎますが)

■でも実際、

そうなのだろうな、

と思うエピソードがあります。

大学院の2年生になり、
さあ、これから論文を書き始める
プロジェクトが始まるぞ、というとき

ある聡明な先生が

「論文は、毎日コツコツ進めてください。

ちょっとだけでもいいので
”毎日触れる事”が大事です」

と強調されていました。

その理由として、

「忘れるから」

といっておりました。



当時は、

へえ、そうなんだ、
となんとなくそんなものとして
理解をしておりましたが、

今振り返ると「マジそうだった」と
実感を込めて思います。

自分で書いているはずの論文なのに、

・なぜこのストーリー展開にしたのか
・なぜこの尺度を活用したのか
・なぜこの先行研究を活用したのか

など、どんどん忘れてしまうのです。

そしてこうした現象は
程度の差こそあれ

雲上人の先生も
そういうものだと理解しているのだ、

となんだか共感を覚えた記憶があります。

■そして時は今に戻り、
先日のお話です。

キャリアコンサルタントの学科試験の
過去問題にチャレンジしたときも

記憶が揮発していることに
気が付かされます。

「キャリアの理論」

については、

これまでのメルマガでも
以下のような形でご紹介させていただきました。

例えば、タイトルを遡ってみると

・カウンセリングにおける5つのアプローチとは? ーキャリアにおけるカウンセリングの理論ー
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/11089/

・「統合的人生設計」ってなんだ?! ー仕事と人生を統合するための”ひとつの問い”ー
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/11084/

・「人生の転機」をどう乗り越えるか(前編)ートランジション・アプローチから紐解くー
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/11081/

・「丸いくぎは丸い穴に。」ー人と職業のマッチング理論のお話ー
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/11087/

などですね。

我ながら、
ちゃんと書いている気もしてきます。

■しかし、

4択問題で「キャリアの理論」パートをみると

5問中、3問不正解、

などなっており、
愕然とするわけです。

あり?あのメルマガで書いたのは
一体何だったのか

、、、と。

■自分でも思うのです。

本を読んで、
メルマガにしていると

「書いたことは
記憶できているんだろう」

そう思いますし、
何よりそのように期待します。

しかし、残念ながら

「なんか書いた記憶がある」

くらいで

実際に書いた内容の詳細は
書き起こした瞬間にどこかに忘れ去られています。

例えば、カウンセリングで

A、エリス_論理療法、ベック_認知療法

B、ベック_認知療法、エリス_論理療法

さて、どっちが正しいでしょう?

と言われても、

なんだか文字数も
漢字の密度も同じくらいなので
どっちも同じに見えてきます。

■ゆえに、

一度書いたくらいでは
テストで上記のような質問形式で
問われてもバンバン間違えるし、

そもそも

「書いたことは
おぼろげにしか覚えていない」

と痛感させられるのです。

■こんな風に書いてみると

”書いたものですら忘れる
書かないものはもっと忘れる”

と痛感します。

ゆえにそういうものだとして、
記憶力はいっそないものだとして、
どんどん書き溜めること。

外部記憶装置として
ブログなりノートなりに蓄積し、
必要な時に取り出せるようにする、

こうすることが

脳の記憶とのバランスで
最も効率的なのではなかろうか、

そんなことを思います。

■また、

たとえテストは間違えても、

自分で咀嚼して、
学んだことを自分の言葉で
再度書き直すことは、

1)表面的な言葉ではなく
その意味を自分で理解できる

2)一度書いたものを読み直すことで
記憶は浮かび上がってくる

という効果をもたらしてくれます。

4択問題でガンガン間違えても、
きっと何かしらの意味はあったはず。

過去問での「✕」の連続の負け惜しみ的に
そんなことを書いてみた、

の巻でした。

せっかく学ぶのなら、

ただの暗記ではなく、
使える活きた知識を身に着けたいものだ、

そんなことを
(やっぱり負け惜しみ的に)
思っている次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

果実を食べる者は少なくとも、
趣旨を植えるべきだ。

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー

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