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3454号 2023年8月8日

120~170kmの区間、私は確かにリーダーだった

(本日のお話 2382字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は、立教大学大学院の授業、

『ケースで学ぶリーダーシップ』

の4日目のオブザーブ参加でした。

また久しぶりに懇親会にて
17時~17023時近くまで飲み続けましたが、
実に楽しい時間でした。

(お付き合い頂いた皆様、
ありがとうございました!)



さて、本日のお話です。

今日も昨日に引き続き、
上記の授業からの学びについて
皆様にご共有させていただければと思います。

テーマは、授業の内容の通り

「リーダーシップ」

です。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【 120~170kmの区間、私は確かにリーダーだった】

それでは、どうぞ。

■物語は、心が揺さぶられますね。

この4日間の授業は
ケーススタディを深掘りしつつも

Zホールディングスの本間浩輔先生による
(著書『Yahooの1on1』)
自分では想像できないリアルな経験と

そこから編み出される教訓に
大いなる刺激を受け、考えさせられたのでした。

(色々ありすぎて、
なかなか整理ができません、、、)

■さて、多くのことを
考えさせられた中でも

「リーダーシップ」

についてはこの時間で
これまで考えてこない視点で
考える機会を頂いた、と感じています。

特に印象に残ったのは、
こんなお話です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<ウォーレン・ブランクが語るリーダーシップ>

1)リーダーには喜んで従う部下がいる

2)リーダーシップは、相互作用の場である

3)リーダーシップは、一つの出来事である

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

、、、とのこと。

■簡単に解説しますと、まず1つ目の、

1)リーダーには喜んで従う部下がいる

は、

”フォロワーがいるからこそ
リーダーは、リーダーである”

というお話ですね。

そして2つ目は

2)リーダーシップは、相互作用の場である

です。

お互いの信頼関係、
その時に与えられた権限、立場
チームメンバーの力量、コンディション等によって、

ある特定の人でも、
リーダーシップが発揮されるときもあれば
そうではないときもある、という話。

そして、3つ目が、

3)リーダーシップは、一つの出来事である

ということ。

「永久持続的なリーダーシップ」などはなく、

”あるときにフォロワーがおり
リーダーシップを発揮しているときがある”

ということで、
ある時優れたリーダーシップを発揮していても、
違う時になったらリーダーシップを発揮しない、

ということは大いにあるわけです。

■このシンプルな3つの条件。

シンプルですが、
これをお勉強にしないために、

自分自身の体験を振り返り、

「自分がリーダーシップを
発現させていた瞬間とはいつだったのか?」

を考えてみました。

■すると、あるエピソードが
思い浮かびました。

それは、

「みちのく津軽ジャーニーラン」
(7月に参加した263kmマラソン)

でのエピソードです。

もっと詳しくいえば、

『 120~170kmの区間、私はリーダーだった』

というお話です。

※参考バックナンバー:
「股間の痛みとリーダーシップ」海岸線の苦行 ~263kmマラソン体験記(3)~
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/11299/

■簡潔にお伝えすると

7月に参加をしたウルトラマラソンで、
「魔の区間」と呼ばれる場所に
海岸線沿いの120~170km地点がありました。

このときを振り返ると、
以下のような状況でした。

・120km地点からは、延々と続く海岸線。
皆が疲れている状況。

・特に息が上がり、
苦しがっている仲間もいた

・チームの共通の目的は
「一人でも多く完走すること」だった。

そしてそのとき、

・その時、自分(紀藤)は元気だった。

・これまでサポートしてくれた仲間に役立ちたい
と思っていた。

・自分が前に出て、ペースメーカーとして
電柱ゲーム(=400m走って100m歩くルール)を先導していた

・その行為は、
チームの目指す結果(=それぞれが完走する!)
に資するものであった

という条件が重なり、

「声をあげて前に出るという行為を
意図的に行う(=演じる)」

ことになったのでした。
のでした。

■すると、”その状況においては”

”自分がリードし、
周りがフォローする”

という構造になり、
結果的に先述の3つの条件、

1)リーダーには喜んで従う部下がいる(部下ではないですが)

2)リーダーシップは、相互作用の場である

3)リーダーシップは、一つの出来事である

が満たされていように思ったのでした。

レース後に

「あの時の紀藤は頼もしかった」
と共に走った仲間からのフィードバックからも、

『120~170kmの区間、私は確かにリーダーだった』

と思ったのでした。

(ちなみに170km地点からは、
”股間の股擦れ”のダメージにより、
「ごめん、先行ってて・・・」と
私のリーダーシップは終了したのでした。

=3)リーダーシップは、一つの出来事だった

というお話ですね)

■こんな振り返りを通じて、
「リーダーシップ」について
改めて思います。

それは、

「リーダーシップとは、
チームの結果に繋げるための、
ある特定の期間の一つの行為である」

ということ。

「リーダーシップ」というとカッコいいし、
それを発揮することがよい、という
暗黙の前提があるようにも思います。

しかし、それは一つの手段にしかない、と思います。

今この瞬間、結果につながりそう
チームを導き、結果を出す上ことに資する、

そうした条件が整った時
あるいは整わせるために、

意識して、リーダーシップを発現させる、
それがリーダーシップ、

とも言えそうです。

■リーダーシップを
崇高なものと捉えるのではなく、

状況に応じて

「意図的に使うもの」

と考えると、
チームにも貢献できる幅も
もっと広がりそうだな、

とも思います。

リーダーシップを使うときは
人に影響を与えるため、
やっぱり気合を入れる必要もありますし、

ドラゴンボール言えば界王拳、
あるいはスーパーマリオのスターように

自らのエネルギーをぐっと前に押し出すので
やや疲れはするものですが、

そうした「自分のモード」を
もっと操れるようになれるとよいな、

そんなことを思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

本当に腹底から出たものでなければ、
人を心から動かすことはできない。

ゲーテ
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