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3478号 2023年9月1日

キムチチゲを食べながら、アサーティブなコミュニケーションをした話

(本日のお話 2653字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件の個別コーチング。
ならびに1件のアポイント。



さて、本日のお話です。

昨晩、食事をしながら
家族と話をしておりました。

その際に、

「フィードバックや
アサーションって大事なのだな」

と改めて思った
ある場面がありました。

こうした話は、理論よりも
実際にやっテナンボのものです。

今日は、そんな家庭内の会話から
学んだ個人的な経験と気づきを
ご共有させていただきたいと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【キムチチゲを食べながら、アサーティブなコミュニケーションをした話】

それでは、どうぞ。

■私どもの会社、カレッジは、
現在、6年目になります。

クライアント企業の
人材開発・組織開発をお手伝いしていますが

コンサルティングのように
密に関わらせていただいているので、
現在は自営業という形で、4名ほどの少人数で行っています。

その中の主要メンバーには、
我が妻も含まれています。

■”自営業あるある”ですが、

家庭の役割と
仕事の役割が入れ子になっているため、

家庭の食卓では
仕事の話もよく出てきます。

しかし、なかなか難しいのが

強く言い過ぎると、
関係が悪化するし、

かといって、

しっかり要望しないと
モヤモヤが溜まってしまうし、
会社にとっても建設的は結果にはならない。
(そしてそれは家計にも影響する)

かつ身内だと

お互いの距離が近すぎて
感情的になってしまう、

こうした難しさを携えながら
お互いの対話を建設的にするのは、
それなりのハードルがある、

と感じております。

■さて、そんな中、昨晩の話。

キムチチゲ(晩御飯です)を
妻と食べながら、仕事の話になりました。

そこでの対話が、
何気ない話ではあったのですが、
個人的に(そしておそらく妻にとっても)
インパクトをもたらすものでした。

以下、その会話について
ざっくりですが書いてみます。



場面は、私が先日の
研修の振り返りや今後のプランについて
話をしているときのこと。

妻「なんだか
『語気が強くなったよう』なんだけど、なぜ?」

紀藤「最近、リーダーシップのアセスメントで
周りの人から”他者の喜び優先”で色々と気を使いすぎでは、
本音を言っていないのでは?とフィードバックをもらった。

確かにそうかも、と思って、
自分がこう思う、こうしたいと思うことは
もっとはっきり言ったほうが、実は自分も気持ちいいし、
そうしていこうと最近思っていたのだよね

それ以外に他意はありません」

妻「なるほど、そうなんだ。」

(中略)

私「ちなみに、仕事で
やりがいは感じたりする?」

妻「先日、AI(組織開発の手法)を一緒にやったとき
話をシたと思うけど、創作物を作っているとき、
”印刷物系のモノ”を作っているときはそうかな」

私「なんとなく”印刷物のモノ”と強く言ったところに
それ以外の仕事はやりたくない、、、みたいなニュアンスを感じて
『自分がザワザワしてしまった』のだけど、そこのとこ、どう?」

妻「そういうニュアンスは多少あったよね。
もちろん、一般的に社会人としてはそれじゃいけないし、
自分の幼い部分だな、と思うところはあるのだけど。。。

『私もそういう本音をいっていいのかな、言えない』
というのはあったんだよね。否定されそうで。」

私「あ、そう思ってるんだ。
そう思ってくれてるなら、よかった」

妻「あ、いいんだ笑」

私「仕事をする上で、えみさん(妻)は、
自分がやりたいことだけやる、それでいい、と思っているとしたら
それが『自分はなんかモヤモヤしてた』んだよね。

でも、そこに対して課題のように感じている
と聞けてなんだかモヤモヤが晴れた」

妻「自分も、自分のダメなところを口に出すのは憚られていたけど
本音を言うのは大事だと思った」

(後略)

■以上、一部でしたが、

そのような話をキムチチゲを食べながら
話をしていたのでした。

そして、その後、
その対話を振り返りつつ、

「やっぱり、
アサーションって大事だね」

と二人で納得しておりました。

これは、私(紀藤)も妻も、
心理学的なことにも興味があり、
(妻も現在、通信制の大学に通っており
心理学を勉強中)

研修プログラムの中でも
「アサーション」「フィードバック」などが登場すること、

よってお互いの共通認識として
様々な関わり方がインストールされているため、
できる会話でもあります。

■それがいいか悪いかは
特に夫婦という関係ではおいておくとして

ありがたいことに共通理解があると、
意図的に、建設的な会話に近づけることもできる、

とも思うわけです。

例えば、先程の会話の例、

・今、『語気が強くなったよう』なんだけど、なぜ?
(=コーチングにおける観察、フィードバック)

・なんとなく”印刷物のモノ”と強く言ったところに(Situation&Behavior:状況と行動)
それ以外の仕事はやりたくない、、、みたいなニュアンスを感じて
『自分がザワザワしてしまった』のだけど(Imapact:結果)、
そこのとこ、どう?(問いで返す)
(=SBIに基づいたフィードバックのスキル)

・『私もそういう本音をいっていいのかな、言えない』というのはあった
(=感情部分の振り返り&自己開示)

というところ。

解説するならば、

・コーチングにおける観察のスキル

・Iメッセージ(私は◯◯と思う)と伝える
アサーティブコミュニケーション

・SBI情報に基づいたフィードバック

などをお互いに使っています。

そして、使ってみて
「やっぱアサーティブ大事じゃん」
と経験し、納得した、という話です。

(特に、Iメッセージでも

「なんだか自分、ザワザワしたんだけど」
「今の表現、自分の中でモヤモヤしたんだけど」

という表現は、

相手を傷つけるような強い表現ではない一方、
自分の未消化の怒りの芽や不満などを
相手に伝えられる、有用な表現だね!

と盛り上がっておりました)

■お互いが知っていること、

そしてこれを、実践で本当にやってみると
やっぱり効果があるんだ、、、!

とお互いに実感をして
これからもこういうコミュニケーションをしていこう、
と合意をとれたことは一つ、
有用なことだなとも感じたのでした。

ということで、

ある晩の会話から、
アサーティブコミュニケーションや
フィードバックの重要性を学んだ、

の巻でした。

ちなみに、この類のお話を友人にすると
ほぼほぼ毎回、

「自分が奥さんだったら絶対ムリ。

よく奥さん付き合ってくれるよね。
奥さんがエライ」

と言われるのでした。

確かに、食卓の場で
「仕事のやりがいは?」とか
一般的にはイヤだよなあ、と思ったりもします(苦笑)

ありがたいことです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

結婚に必要なものはコミュニケーション。
そして一人になれる場所があること。

ベティ・デイヴィス
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