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3499号 2023年9月23日

これは漢字か平仮名か…?「ことば」について考えてみる

(本日のお話 2354字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件の個別コーチング。
その他研修の企画、準備など。



さて、本日のお話です。

先日、研修資料を改変する際に、
今まであまり意識をしていなかったのですが、
ふと「表記ゆれ」が気になりました。

たとえば

「例えば」か「たとえば」か、どっちか?
「中には」か「なかには」か、どっちか?
「共に」か「ともに」か、どっちか?

そんな

”漢字か、ひらがなかという違い”

について。

(まるで小中学校時代の
国語の問題のようですが、、、)

とはいいつつ、やはり我々は
普段から言葉もつかっていますし

自分もメルマガを散々書いておきながら、
こうした正しい使い方なるものに
あまり意識を向けてこなかったよな、

と振り返り思うのでした。

そして、気になって色々調べてみると
自分が知らなかった「ことば」についての
詳しい情報があることを知り、驚くのでした。

ということで今日は、
そんな「ことば」を通じた学びについて
皆様に共有させていただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは、

【 これは漢字か平仮名か…?「ことば」について考えてみる 】

それでは、どうぞ。

■先日、

「キャリア」についてカッチリした書籍を
読んでいたところ、

”ひらがな”が
やたらと多いことが気になりました。

たとえば

・とくに
・ともに
・とどまる
・なかには
・さまざまな
・もつ
・など

などなど。。。

ん、自分だったら
ここ”漢字”で書くのになあ?

なんでわざわざ、
こんなにも”ひらがな”を使うのだろう?

そんな素朴な疑問が湧きます。

確かに”ひらがな”だと
柔らかい印象は受けるものの、

文字の数が多くなることから、
「ひらがなが多いと読みづらい」とも感じます。

(ゆえに私の場合

・特に
・共に
・留まる
・中には
・様々な
・持つ
・等

など、「漢字が多めがマイルール」として
これまで言葉を使ってきました)

■ただ、実際どうなのだろう?

正解はあるのだろうか、、、
そう気になって調べてみると、

あるある、実に多く
それらの答えらしきものが
掲載されています。

たとえば、Yahoo知恵袋では、

「Q、”たとえば”と、”例えば”、
どちらが正しいのでしょうか?」

とか、あるいは

「Q、”共に”と、”ともに”
どのように使い分けるのでしょうか?」

など。

確かに言われてみればそうだよな、
と思う疑問と、その答えらしきものがあるのですが、

「そういえば全然考えてこなかった、、、」

と愕然としたのでした。

■あるサイトでは、

「ひらがなが適当な場合、
漢字が適当な場合」

では以下のようなことが書かれていました。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<「ひらがな」が適当な場合>

◯用語集や慣用から勘案して
ひらがな表記を薦める語

・あまりに
・あらためて
・いたって
・いっそう など他多数

◯常用漢字表 平成22年の改定で採録された漢字だが
漢字書きが十分に定着するまでひらがなを薦める語

・いったん
・すべて
・わずか

◯表外音訓:常用漢字表にない音訓の語

・いずれ(何れ)
・すぐに(直ぐに)
・じかに(直に)
・ついに(遂に)
・まだ(未だ)



<「ひらがなと漢字が同程度」に使われる語>

・とくに(特に)
・たとえば(例えば)

※参考:『実践テクニカルライティングセミナー』
マニュアル作成の進め方とわかりやすいマニュアルのポイント
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

■なるほど、、、。

意外とごっちゃに使っているのですが
一つ一つひらがなのほうが良い例を

・常用漢字表に採録されて
時間が経っていないため

・慣用的に考えて
ひらがなのほうがよいため

など示されているのは

やはりこうした言葉を
丁寧に扱っている人たちが考えているのだな、

と考えさせられます。

■その他の言葉でも

それぞれ気をつける注意点が
書かれています。

個人的に印象に残った例
(お恥ずかしながらよくわかっていなかった例)
としては、

◯「とどまる」はひらがな

→「留まる」だと”とまる””とどまる”
どちらの意味で使っているか混乱する可能性がある

とか

◯「共に」と「ともに」は使い分ける

→「共に」=一緒に、「ともに」=同時に
意味が違うので使いわけが必要である

とか

◯「持つ」と「もつ」は使い分ける

→「持つ」=(物理的に)手に持つ、所有する、身に備える
「もつ」=機能をもつ、感情を持つ、状態が維持される
物理的な”持つ”以外は、ひらがながふさわしい

などでした。

一つ一つ見る中で

「いかに自分が何となく言葉を
使っていたのか」

と思い知らされたようにも
思ったのでした。

■一つ一つの言葉は、

それらがもつ意味が
そもそも違っていたり、

あるいは、意味は同じでも
公用としてはひらがなであるという
「言葉の歴史」があるようです。

一方

・「ひらがな」は、優しい印象を持つ、
・「漢字」が多いと、真面目で頑固な印象を与える、
・「カタカナ」は、ポップさや軽さを感じさせる、

という見た目などの印象もあります。

ゆえに本人のパーソナリティや
表現したいものによって使い分けをするほうがよい、

とする話もあります。

いずれにせよ、

「漢字かひらがなか」だけでも
実に広い言葉の世界が広がっていることが
垣間見えましたのでした。

■上記のような言葉の意味を
全部はムリだとしても、

その「言葉」の使い方を
きちんと押さえて扱うことができたら、

もっと自分の心象風景を、
言葉という記号を的確に操って
表現できるようになる気もします。

また、使う言葉への意識も
高まっていくのかもしれない、

とも思うのでした。

■ということで、こうやって
ウロウロしていたら、

「まだ”表記ゆれ”で消耗してるの?」

と疲れた私の心を反映させるようなサイトに行き着き
だよね、ちょっとずつ勉強しよう、、、

と思った次第でございました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

些細なことに不正直な者は、
大事に際しても同じことをする。

「新約聖書」ルカによる福音書
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