30年ぶりのリハビリ体験から整理する、「整体」と「リハビリ」の使い分け方
(本日のお話 2652字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日も執筆活動と1件のアポイントでした。
また、夕方にリハビリへいき、
その後、久しぶりに13kmのランニングでした。
少しずつ、調子が戻ってきている気がします。
*
さて、本日のお話です。
私事ですが、年明けに、週末の長距離ランニングの練習後、「脚の内くるぶし」を痛めました。
先日整形外科に行ったところ「有痛性外脛骨障害」なる診断をされ、その後の治療として「リハビリ」を勧められた、というのが先週の話でした。
相変わらず、いつも使っているアシックスのランニングシューズは痛くてはけないのですが、少しずつ良くなっている様子を感じます。
……とはいえ、相変わらず不安因子であることは間違いありません。
よって先日その勧めを受けて、小学生の頃の骨折して以来、実に約30年ぶりに「リハビリ」に通うことになったのでした。
今日はそのお話から、私が体験したリハビリの効果として感じること、整体院との違いなどを書いてみたいと思います。
ランニング、その他身体の不調を感じる方の、参考になれば幸いです。
それではどうぞ。
■「リハビリ」と「整体」の違いとはなにか
夕方、仕事が終わってから、予約していた整形外科に行きました。
60人待ち、とのことで受付には人が溢れかえっています。
その奥に、理学療法士の先生が、10数名と、ベッドが同じく10数台が開けたオープンエリアに並んでいます。そこで、患者の方が様々な形でリハビリをしています。
「紀藤さーん」と呼ばれ、私も奥に進みます。
「担当の◯◯です」
と理学療法士の先生が自己紹介をしてくれます。30代くらいの男性の先生でした。
その先生に、最初に症状の説明などをしていきます。
いつからランニングを始めたのか、どれくらい走るのか、どんなペースで始めるのか、他にかかっている病院はないか、などなど。
カルテに書かれた「東京マラソン出場予定」的なものに先生が目をやり、「東京マラソン、でるんですね!しっかり調整していきたいですね」とのこと。
東京マラソンという不思議な力は、人を応援してくれるようです。
「実は今、別で定期的に整体に通っています」というと、先生が「リハビリと整体の違い」について、こんな説明をしてくれました。
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「整体」は、手技などで”直接患部に働きかける”ことが多いかと思います。
今回の「リハビリ」はどちらかというと、”体作り”というイメージです。
体全体のバランスを見て、その症状が起こらないように整えていく。そんな風に考えてもらうと良いかもしれません。
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なるほど、確かに整体では、もちろんストレッチもしますが、マッサージなどでほぐしたり、電気治療が中心です。
ただ、今回のリハビリでは、そうしたことはあまりやらないような様子でした。
■リハビリの前に、全身のチェックをする
そして、実際にリハビリを始める前に、「ではちょっと全身の機能をチェックしていきたいと思いますね」と理学療法士の先生が言いました。
そして、「鏡の前で片足立ち」「つま先立ち」「四つん這いで手足を伸ばす」などをしていきます。
先生がある動きを指示して、同時にそれを阻むような力の入れ方をして「負けないでくださーい」と指示。そうして、前腿、後腿、腹筋、様々な箇所の筋肉をチェックしていきました。
そして、それらを一通り終えて、先生がこういいました。
「紀藤さんは、筋肉のパワーもありますし、柔軟性もある程度あるので、基本は問題ないです」
「しかし、”片足立ちが苦手”ですね。片足で立つ際に、ふくらはぎの筋肉で無理やり支えようとしている感じがあり、ふらついてしまう。
これはおそらく、体幹、具体的には脇腹から背中にかけての部分が弱いです」
どうやら、腹筋の前部分は鍛えられていても、横や後ろの体幹の筋肉を上手く使えていない。それを補うために筋肉のパワーを使っている。
よって、走るたびにふくらはぎの外側に力がかかって、それが回り回って、外脛骨に繋がっている筋肉・腱の過剰な負荷をかけてしまっていたのではないか、という見立てでした。
「また、『足の指』も気になりますね。足の指の筋肉が使えていない。足の親指だけ上げてみてもらえますか?」
そして、足の親指だけ上げようとする。でも、全く出来ない。
「え、どうやってそれやるの?」という感じです。
先生が
「この足の指の筋肉は、足裏の筋肉、つまりアーチをつくる筋肉に繋がっています。
それが弱い影響でこの痛みが出ているかもしれませんね」と言葉を続けました。
■リハビリは「片足立ち」と「足の指トレ」だった
そして、次回までの宿題(=家でのリハビリ)として、教えてもらった「体幹の横と後を使う『片足立ち』」と「足の指トレ」を毎日やることになりました。
やり方は以下のような方法です。
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<トレーニング:体幹を使う片足立ち>
●ステップ1:腹式呼吸でお腹をふくらませる。
(ただし前だけ膨らませるでなく、お腹の横と後に均等に膨らむように)
●ステップ2:20~30%くらいの膨らみでキープする。
(息を抜いても力が抜けないように維持する)
●ステップ3:そのまま、片足立ちをする。
(身体の中心(臍あたり)が少しずつスライドするように体重を移動し、片足を上げるのがポイント。その際に「膝を曲げない」「足の指が離れない」ことを意識する)
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これを鏡の前で、ゆっくり行う。そうすると、意外と大変なことがわかります。
そのことから「お腹の横と後の筋肉」を普段意識できていないことがわかりました。そして、慢性的に腰痛なのは、そこの筋力不足が原因ではないか、と気づきます。
そして2つ目が、以下のトレーニングでした。
足の指を使うことで、足の裏の筋肉(足部内在筋)が強化され、今回の症状にもアプローチできるだろう、とのことでした。
■「リハビリ」と「整体」をどう使い分けるか
今回の体験をきっかけに、有痛性外脛骨障害について改めて調べてみて、整理してみました。
それは、この障害が「炎症」と「身体の使い方の問題」が重なって起こるという点です。
外脛骨部の痛みそのものは、後脛骨筋腱の付着部周囲に生じる炎症反応として説明されるようです。
しかし、その炎症がなぜ繰り返し起きるのかを辿っていくと、「足部単体の問題というよりも、全身の運動連鎖の中で生じた負担集中の結果」であると理解しました。
その視点で見ると、リハビリと整体の役割の違いが判る気がします。
まず「整体」ですが、筋緊張の緩和や関節可動域の改善などを通して、「現在かかっている負担を一時的に下げる介入」と考えられます。
炎症が強い時期や、張りが強く出ている局面では、回復を助けるうえで非常に有効ですし、実際にそういう実感もあります。
一方で、「リハビリ」は、「なぜ後脛骨筋に過剰な仕事をさせてしまっているのか」「本来、どこが支えるべき役割を果たせていないのか」を、まず診断してもらう。
そして、姿勢制御や片脚支持といった動作レベルから捉え直し、「負担構造そのものを組み替えていくアプローチ」だと理解しました。(あくまでも私の症状の場合です)
今回、私の場合、
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・体幹(特に腹斜筋〜背部)が片脚支持でうまく機能していない
・足部内在筋が使えず、アーチ支持を後脛骨筋に頼りすぎている
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という点が重なり、その代償として外脛骨部にストレスが集中していた可能性が高い、という見立てでした。こう整理すると、
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・整体=「今かかっている負担を下げる」
・リハビリ=「そもそも負担が集中しない身体の使い方を作る」
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という役割分担になります。(繰り返しますが、私の症状の場合です)
どちらが正しい、という話ではなく、炎症期(整体中心)・回復期(整体+リハビリ)・再発予防期(リハビリ中心)という時期に応じて、主役と補助が入れ替わる。
そのよう複合的なアプローチが有効なのだと理解しました。
■まとめ:様々なアプローチを知ることは重要
正直、先日もなかなかバタバタしたこと、また整体に通っていることもあり「リハビリ、キャンセルしようかな…」と一瞬よぎりました。
それでも「リハビリと整体のアプローチはどのように違うのだろうか?きっとそこから得られることもあるのでは」と思い、行くことにしたわけですが、やはりそこには大いに得るものがありました。
話は変わるようですが、「組織課題」でも、人材開発の観点から見るか、組織開発の観点から見るか、で同じような働きかけでもアプローチが異なることもあると感じます。
「上司の支援が大事(1on1が大事)」「職場の関係性が大事」。同じように組織という”身体”に働きかけるわけです。
介入方法のどちらか一つだけが正解というわけもなく、色んな介入とその効果を知ることは、望ましい成果につなげるうえで、大事だと感じている次第。
ランニングも、目標とするタイム(サブ3)を実現するために、今できるあらゆるアクションを試みて、故障などと上手く付き合いつつ、走力を高めていきたいと思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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