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849号 2016年6月11日

「負けグセ」に打ち克つ


(今日のお話 1508字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。

金曜日は2件のアポイント。
また会社のミーティングなど。

また夜は、市民大会などで
多数の優勝経験も持つ友人Oさんの指導の下、
有明テニスの森にて数名でテニス。

3時間、コートを走り回り続けました。
(下手くそなので 汗)

とはいえ、
久しぶりにがっつりテニスをして、
かなり満足した週末の夜でした。



さて、本日のお話です。

先日のヒューマンキャピタルという
人事イベントで聞いた、ある一つ講演テーマが、

「やる気ある組織文化を作る」

という話でした。

その中で、ラグビー日本代表が
なぜ勝てるようになったのか、
(=やる気ある組織文化になったのか)

についてのお話が興味深いものでしたので、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。

テーマは、

「負けグセに打ち克つ」。

それでは、どうぞ。


■連戦連敗。

実力もないし、体も小さい。

俺たちは、どうせ勝てない。

日本代表のメンタルコーチを務めた
兵庫県立大学准教授の荒木さん。

彼女は、はじめに代表チームと接した時に、
そんな雰囲気を感じたそうです。

気付かぬうちに、彼等自身に

「負け癖」がついていて、
それが彼等自身の能力を解放することを、
邪魔していた、

そう見えたそうです。


■そんな時に、
メンタルコーチの荒木さんは、

”まず「負け癖」に打ち克つこと”

このことに注力したそうです。

それは、小さなことの積み重ねでしたが、
そして負け癖を克服するための一つに
こんな目標を掲げたそうです。

それは、

『国の代表としての誇りを取り戻す。
 そして「世界で戦うこと」を認識する』

ということでした。


■では何をやったのか。

その中の1つが、

”「君が代」の意味を確認する”

そして、更に、

”実際に「さざれ石(君が代の歌詞に登場する)」を見に行った”

という、一見、
チームが強くなることとは関係ない行動でした。

わざわざ3時間かけて、
岐阜県の「さざれ石」のモチーフとなった石を
見に行き、語り合った、そんなことをしたそうです。


■しかし、そんなプロセスを経ると、

”なぜ自分たちが戦っているのか”
”自分たちは、何をすべきなのか”

という本質に目を向ける事になり、
自分自身の内側に矢印を向けることになります。

それは普段の技術や肉体の練習と違う、
「心の練習」です。

それを経て、

「自分たちは国の代表である」
「皆の期待を背負って戦っている」

そのような意識に変わっていき、
ひいては、自らに対する意識、

【自意識が変わる】

という変化が、少しずつ、そして確実に
選手たちに中で起こっていきました。

そして奇跡とも言われる、
南アフリカを破るような、
日本に生まれ変わることができた、

そんなお話でした。


■もちろん、これは、
日本ラグビー代表の勝利の一つの条件でしかなく、
ごく一部の話です。

しかし、この話を聞いて、
元々の日本ラグビーチームが持っていた「負け癖」の存在、
そしてそれを克服するプロセスというのは、
私たちにも当てはまりうる話ではないか、

そのように思いました。

誰しもが、「負け癖」というものは、
持ちうる可能性があります。

昔から、何かを続けているけれど、
なかなか上手くいかない。

そんなときは、もしかすると、

(どうせ自分には無理だろう)

という「負け癖」を持っているかもしれない。


■人には「自意識」と呼ばれるものがあるといわれます。

それが、テニスであれ、
英語であれ、囲碁であれ、仕事であれ、

「自分は勝って当然」
「勝つべきである」

と思う人もいれば、

「自分は負ける」
「どうせ負けるだろう」

と思ってしまう人もいる。

どちらが正解・不正解というのは関係なく、
しかし、確実に影響を与えています。

そしてそれが、
実際の能力・スキルにもまして、
自分に大きな影響をもたらしている、

そのように思います。


■意外と普段はなかなか
意識することはないと思いますが、

何か結果をより良くしようとする上で、
このような内的な部分を見つめることは、
非常に重要だと思います。

すなわち、

『自らに「負け癖」はついていないだろうか』

と時折、問いかけてみることは
大事なのではないか思うのです。

そして、自意識が「負け癖」に
染まっていることを認識したのであれば、

日本ラグビー代表がその後行ったような
必要に応じて「誇りを取り戻す活動」、
すなわち「負け癖に打ち克つ」ような活動として、

・自分の理想的な姿を思い描く
・勝ちのイメージを朝晩叩き込む
・強いセルフイメージを紙に書く

というような活動に、
取り組んでみることも効果的なのではないか、

そのように思います。

(今日は紹介をしませんでしたが、
 これはまたの機会にお伝えしたいと思います)


■とにもかくにも、自己認識は重要。

私自身もだらだらと英語学習をして、

「のびてないけど、センスないし、こんなものかな」

というような
”負け癖”に支配されそうになっている事に、
はた時がついた今日この頃。

セルフイメージを今一度し、
強く、前向きで、ハッピーで、
勝ち続けるようなよい方向に向けて行きたいな、

と自分自身思い直した次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。

【本日の名言】 自分に打ち勝つことは
勝利のうちで最大のものである。

プラトン

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