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541号 2015年5月26日

熟した方が美味い

■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。

家に帰ってから、最近気になっている
「アレルギー食事療法」についての本を、
読み漁っておりました。

同じテーマの本を
何冊も読んでみると、同じ専門家でも色んな意見があり、
興味深いです。

腸が大事とか、肉は食べたらダメとか、
タンパク質の取りすぎが良くない、などなど。
(逆に何が正しいのかわからなくなりますが・・・汗)

答えはまだわかりませんが、
先人の知識を活かしながら、
アレルギー体質を改善して見ようかと思っております。

こちらの学習成果報告は、改めてぜひ。

■本日は、2012年に100万部のベストセラーになった、
「置かれた場所で咲きなさい」著:渡辺和子
より一部ご紹介したいと思います。

著書の渡辺和子さんは
アメリカ文学者でもあり、
ノートルダム清心学園の理事長。

多くの方から尊敬を集める方です。

ちなみに彼女は小学校3年生、9歳の時、
2.26事件の際に、目の前1mの場所で、
当時教育総監だった父が青年将校に襲撃され、
43発もの銃弾を撃ち込まれ、
命を落としたのを目の当たりにしたという、
壮絶な経験をされているとのこと。

深い深い傷を負ったであろう体験があるからこそ、
彼女をより魅力的にしているのではないか、
そんなことを考えてしまいました。

そして、そんな彼女が、
「成長する」ということについて
語っている内容です。

それではどうぞ。


肉体的成長は終わっていても、
人間的成長はいつまでも可能であり、すべきことなのです。

その際の成長とは、伸びてゆくよりも熟してゆくこと、
成熟を意味するのだといってもよいかもしれません。

不要な枝葉を切り落とし、身軽になること、
意地や執着を捨てて素直になること、
他人の言葉に耳を傾けて謙虚になることなどが「成熟」の大切な特長でしょう。

世の中が決して自分の思い通りにならないこと、
人間一人ひとりは異なっていて、
お互い同士を受け入れ許し合うことの必要性も、
歳を重ねる間に学びます。

そして、これらすべての中に働く神の愛に気付き、
喜びと祈りと感謝を忘れずに生きることができたとしたら、
それは、まぎれもなく「成長」したことになり、
財産となる歳を取ったことになるのです。


「置かれた場所で咲きなさい」
渡辺和子 著
幻冬舎より


■いかがでしょうか。

「成長」というと、何となく、
<もっと大きく、もっとすごくなること>
というように感じます。

例えば、

・地位が上がったり、
・勝てなかった相手に勝てるようになったり、
・出来ないことが出来るようになったり、
・給料が増えたり、能力が高まったり、

というように、新しい物を獲得し、
”木が大きくなる”
ようなイメージを、
つい持ちがちかもしれません。

渡辺さんが言う言葉を受け止めて、
視点を変えてみたらどうか。

新しいものを獲得する成長でなく、

・意地や執着を捨てたり、
・素直になったり、
・相手の声に耳を傾けられるようになったり、
・小さなことに感謝できるようになる、

といった、

”不要な枝葉を切り落とす”

ことによって、成熟、すなわち
「成長する」という自分の磨き方もあるのかもしれません。


■チーズも、ワインも、
熟成した方がより美味しい、なんていいますが、
私たちも「熟す」という視点で、
自らの成長を考えてみると面白いかもしれません。

「7つの習慣」でも、
人を真に育てるのは、
謙虚、勇気、正義、思いやり、
などだと言います。

流れが速く、成果も求められる世の中ですが、
どんなときでも本質を見失わないようにしたいものですね。


最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 ハゲ頭の向こうには、
若者が想像しているよりも多くの至福がある。

              ローガン・スミス

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