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1668号 2018年9月10日

白馬国際トレイルランに参加して感じた、「主役は主役にさせてもらっているのだ」という話

(本日のお話 2157字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日日曜日は、朝7時から、

『白馬国際トレイルラン2018』
https://www.hakubatrail.jp/

に参加をしてまいりました。


私の先輩で、白馬の出身だった方が、

”白馬=雪”

だけではなく、

・白馬の魅力を知ってもらうために、

・夏場の白馬の楽しみ方を伝えるため、

・街全体を一つのイベントで繋げるため、

・日本が誇る自然資源の素晴らしさを世界に伝えるため、

作り上げたこの「白馬国際トレイルラン」という企画。


私も数々レースに参加をしていますが、
本当に「素晴らしい!」と心からお伝えしたくなる、

そんなレースなのでした。


今日はそのレースに参加しつつ、
感じたことについて、皆様に
ご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【白馬国際トレイルランに参加して感じた、
 主役は主役にさせてもらっているのだ、という話】。


それでは、どうぞ。



■昨日の、「白馬国際トレイルラン」。

私は昨年に引き続き、2回目の参加です。

54キロの距離を、「白馬」の
夏の山の中を上がったり降りたりを繰り返す、
そんなレース。

合計2000メートルの距離を登りますので、

「富士山の登山」
(富士山登山は大体5合目からスタートですので)

をイメージしてもらえればよいかもしれません。


■私は、諸々バタバタしており(言い訳ですが、、、)
今回は、1週間前に10キロ走っただけで、
全く練習ができておりませんでしたので、
心から不安を抱えてスタートしました。



当日は、雨(しかも結構激しい)。

結果、山道は泥だらけ。
本当に沼地のようなところを、
ジャブジャブと足でかきわけながら進みます。

中には、小川のように
水が流れているところを駆け下りたりするのです。

登りも泥で滑るし、
下りは更に泥で滑る。

中には、途中で転倒して、
そのまま滑って木に激突し、
動けなくなっている選手もいました。。。

しかし、そんな倒れている選手のため、
近くにいるレスキューを呼びに行く選手がいました。


合計3つの山を越えるのですから、
当然、誰もが楽なハズはなく、
皆が、ヒイヒイ言いながら進みます。

そんなキツイ状況でも、
誰かのことを考えている、、、

そこにレースの美しさを垣間見ました。



■また山を登り続けると、
歩けども歩けども前に進まない。

本当に「苦痛」といえば苦痛なのですが、
最も厳しい「山登り」が始まるとき


『ここから登り。キツイけど頑張れ!
 (登ったら達成感があるよ)』


と立て看板が、
子供の字で書かれていたりして、
それがまた、励まされるのです。

こういう小さなことが、
元気づけて、前に進むパワーをくれるのです。



はたまた、山道の道中、
どしゃぶりの中、崖の上に立っているスタッフさんが、


「Keep Moving!!
 がんばれ、がんばれ!
 足を動かし続ければ、いつかは頂上に着くから!」


とひたすら声を張り上げ続けていたり。

その時は、その声に本能的に励まされ、
その声を心に染み渡らせて、なんとか登り続けました。

でも、あとで思うと、きっと、
このスタッフさんは最初から、何時間もずっと、
こうやって次から次へ登ってくる人のために、
声をかけ続けたのだと思います。


そんな声に見守られ、最後まで走り、ゴール。



■今回、私自身の記録は、
”8時間19分(去年より+30分)“で、
去年の記録は越えることなく、完走をしました。

しかし、タイムが良くなかったから、
満足感がないか、というと、
そういうわけでもないのです。

また別の

“素晴らしさ”

に気づくことができた、
そんな気がしているのです。



その”素晴らしさ“というのは

「白馬国際トレイルラン」でも何でも、
一見、ランナーたちが”主役”のように見えても、
本当に、それはごく一部である、

ということでした。

例えばレース当日には、
脇役と言われる方たち、例えば、


・「立て看板」を作った顔も知らぬ小学生

・自分のタイムを投げうってでも怪我をした参加者を助けた、
 別の参加者たち

・雨の中、ひたすら声を書け続けたボランティアスタッフさん

・応援してくれる街の人たち

、、、

それらがあるからこそ、
その日の主役であるランナーたちは輝くことができ、
そして気持ちのよい思い出が作れたのだろう、、、

そう感じたのでした。



■そして、そんなことを考え、思うこと。

それは、どんなイベントであれ、
レースであれ、プロジェクトであれ、

【主役は、自分で主役になっているのではない】

ということ。

それはあくまで、
「主役になれる場を与えてもらっている」
ということなのです。

もし、今回のレースが、
1人孤独に走る「トレイルラン」であれば、
完走した感動も、こうはならなかったのです。


上記の当日関わったスタッフの方以外にも、

・見えない部分でテントを作ったり、片付けたり
・コースを試走したり、
・危険がないようにリスクに備えた計画を立てたり
・周辺の方への協力・依頼をしたり
・地味な広報活動を行ったり、

というような方がいたからこそ、
「一つのイベント」が成り立ち、

そしてそれにより、「主役」として、
その場を立たせて貰ったのだ、

これが一つの事実ではなかろうか、
そう思ったのでした。

だからこそ、

スポットを当ててもらえる喜びを感じ、噛み締め、
感謝の念を持ち続ける事が大事なのだろう、

そんなことを思った次第。

そして、結論、
『白馬国際トレイルラン』、最高でした。

発売20分でチケットが売り切れる理由、
よーくわかりました。

本当に、皆様もぜひ!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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<本日の名言>


恩を受けた人は、その恩を心にとめて
おかねばならない。しかし、恩を与えた人は、
それを覚えているべきではない。

キケロ

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