メールマガジン バックナンバー

1788号 2019年1月9日

変化・変容・成長のための”OS”は、「ブログ/メルマガ」を書くこと

(本日のお話 2497字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
また1件の組織コンサルティング。
ならびに夜は長らくお世話になっているお客様と新年会でした。

年末年始は「リベラルアーツのワークショップ」について
ひたすらプログラム開発をしていたので、

お酒をしこたま飲む、ということはほぼほぼありませんでしたので、
楽しく飲ませていただいた一日でした。
やっぱり、美味しいお酒は楽しいですね。

(O社の皆様ありがとうございました!)




さて、本日のお話です。

よくよく思うことなのですが、
人材育成で最も大切なことは、実は研修ではなくて、

「粛々と、地道に続ける」

こと、これにつきます。

このことは何度もお伝えしていますが、
改めてそのことを感じる昨今ですので、
本日はそのお話を皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【変化・変容・成長のための”OS”は、「ブログ/メルマガ」を書くこと】。


それでは、どうぞ。



■1ヶ月ほど前ですが、
ある大手企業の人事部長の方から、
こんな本質的な質問をいただました。

それは、


「『7つの習慣』って、すごく研修プログラムがいい、と言われますよね。
 それで本当に人って変わるんでしょうか?」


という素朴な問いです。

素朴なのですが、本質的で、
そして一番よく頂く質問。

その人事部長は、これまでも

・事前学習
・マネージャーの巻き込み
・事後学習の施策
・手あげ式の研修
・パートナー制度で学び合う

、、、他、たくさんの取り組みをやってきたそうです。


しかしながら、本当に「人が変わるか」といったら、

「変わる人は変わる」けれども、それは、
もともと変わりそうだった人がたまたまタイミングよく変わっただけ。
タイミングの問題であり、教育による影響は少ないのではないか、、、

そんな疑問なのでした。



■その話を聞いて、私としては、

「いえ、こういうプロセスでやれば、確実にいけます」

と言いたかったのですが、
結局、私の口からお伝えした言葉としては、

「正直なところ、
 ”研修だけ”では人は変わらないです」

という話でした。

ただ、続いて、こう強くお伝えいたしました。


「結局、人が変わるのは、『繰り返し』です。

 ”然るべきもの(努力・労力・時間)を自分が捧げて、
  変化・変容を実感したとき”

 です。

 研修は気づきのきっかけにはなりますが、
 あくまでそれはスタート。

 学んだことが形になり、成長実感になり、
 自分の自信に繋がる、という本質的な変化を求めるなら、
 「本人が地道にやる」、そして自信をつけるのこと、

 これにつきると思っています。」

、、、

そんなお話でした。


■これは、強く思うのですが、
人が変わるとしたら、


『繰り返し』か『衝撃』


このことしかないのです。

ただ、その人が一夜に変わるほどの圧倒的な『衝撃』を引き起こそうとすると、
タイミング、価値観、リスクなど、色々な変数があり、
なかなかコントロールが難しかったりします。

ですから、精度高く、
万人が変わることができる施策が唯一あるとすれば、
それは『繰り返すこと』です。

そして、それを代表する一つの施策が、


【ブログ/メルマガを毎日書くこと】



なのです。


■大久保寛司さんという『人と経営研究所』という、
人材と経営に関わられる組織の所長をされている方がいます。

彼が、こんな詩を書かれていました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<積み重ねること>

(前略)

わずかの進歩
わずかの蓄積

このわずかなことを
どれだけ確実に積み重ねることができたか

薄いものを 何枚も重ねたもの
細いものを 何本も束ねたもの

これこそが強いのである

本物は
小さなことの積み重ね

(引用:『考えてみる』著:大久保寛司)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■ブログ/メルマガを毎日書く。

それは、

「思いを言語化する」

という習慣であり、

「PDCAを何度も回す」

という習慣であり、

「その行為を”積み重ねる”」という習慣。

そのことに他なりません。

それは、パソコンで言うなら、
「Windows」や「Mac」のような、軸となる『OS』です。


・今日1日で、学んだこと
・今日1日で、感じたこと
・今日1日で、新たに気づいたこと
・今日1日で、できるようになった小さなこと

、、、

それを”粛々書き記していくことで、
自分の「反省/振り返り/計画のサイクル」が、
無意識に”積み重ね”られていく。




正直、面倒くさいかもしれない。
地味で、誰も褒めてくれないものです。

でも「労無くして益なし」なのです。

もし、本当に変化を感じたいのであれば、
薄紙を積み重ねるがごとく、
「地道な一歩」をひたすら積み重ねること。


それを1ヶ月でなく、
3ヶ月、1年と粛々と積み重ねたとき、
初めて振り返って自分の歩んできた道のりの長さを知り、
それが自信に繋がるのです。

そして、その身にまとった、
そこはかとない自信が、

「あいつ、なんか雰囲気変わったよな」

という周りの評価にも繋がるのです。
ただ、それは結果論なのです。


■一旦そのモードに入れば、
「ボーナスモード」です。

何もしなくとも、”成長している感覚”が気持ちよくなり、
中毒患者のように自分の背中を押してくれます。
勝手に足が出るようになります。

ただ、そこに至るまでが、やっぱり、

『地道な、粛々としたアクションを”積み重ねる”こと』

が必要になる。

この『繰り返し』こそが「人を変化・変容させるOS」であり、
その代表とされる施策が、


【ブログ/メルマガを毎日書くこと】


である、

私は、そのように強く思っています。


■何歳でも、いつからでも始められることです。

ただ、やりたいと思うかどうか。
その一歩を踏み出そうと思うかどうかは、その人次第。


研修等が終わった後の、
地味で、誰も褒めてくれない時間に、
「粛々と歩み」を「積み重ね」続けること。

そして、それをより高いレベルで続けるため
そして、言葉をより洗練させていくため、
敢えて外部に晒すこと、自らに外圧をかけること、

すなわち、


【変化・変容・成長のためのOSは、「ブログ/メルマガ」を書くこと】


そう、改めて思う次第。

企業研修などではなかなか取り入れづらい行動ですが、
めちゃくちゃ効果があります。

本当に、おすすめです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も、皆様にとって素晴らしい1日となりますように。

================================
<本日の名言>

人は繰り返し行うことの集大成である。
だから優秀さとは、行為でなく、習慣なのだ。

アリストテレス
================================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す