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1878号 2019年4月9日

News Picksゼミに参加して思った「初心者であること」がもたらす価値

(本日のお話 1950字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は新入社員研修ディスカバリーの立ち会い。
並びに2件のアポイントでした。

夜からは「News Picks」の主催する3ヶ月のゼミ、
『事業を成長させるマーケティング』に参加の第一回目でございました。

Yahoo!のマーケティング本部長を務める井上氏と、少人数で学ぶという場で、
かなり濃厚な時間になりそうで、とても楽しみです。



さて本日のお話です。

「News Picksの学びの場」も「マーケティング」も、
私にとってはなじみがない場所です。
完全に素人です。。。

そこにとりあえず飛び込んでみましたが、
その中で、多くの刺激をもらった昨晩でした。

今日はそんなNewsPicksゼミで感じたことを、
皆さまにご共有させていただきたいと思います。

タイトルは


【 News Picksゼミに参加して思った「初心者であること」がもたらす価値】


それでは、どうぞ。



■私ごとではありますが、色々なワークショップや研修に参加しています。
(そもそも、研修を提供している会社でございますので、、、)

しかしながら、昨日の「News Picks」のゼミなるものは、
申し込むのに少し抵抗がありました。

というのも、これは完全に私の偏見が理由です。
”賢そうな人が集うメディア「News Picks」”が主催しているからには、

・ベンチャー&テクノロジー
・スタートアップやIPOしてなんぼ
・MacBookとアップルウォッチがシンボル
・ビジネススクール出身者多数
・コンサルなど頭が良さげな人が多い
・生息地は六本木、見た目もおしゃれな人が多い

、、、であろう、あるいは、

「ロジカルマウント」(=ロジカルな物言いで賢そうに見せる)
「横文字マウント」(=横文字の連発で賢そうに見せる)

そんな勝手なイメージを持っており、
億劫になっていた自分が、確かにいたのでした。

(完全に偏見ですね、、、、苦笑)


■ちなみに実際、どうだったかというと、
昨日の「マーケティングのゼミ」に参加すると、

・現在マーケティング業界で日本を牽引するフロントランナーである講師が登壇
・参加する人も前線でその分野で活躍をしている若者中心である
・会場は六本木ヒルズだけどみんないい人

であり、逆によくあるセミナー好きが集まる場ではなく、
意識高く、かつ前のめりな空気が生まれている素晴らしい場でした。

よって、早口で、マーケティングの理論や現実について語る講師。
その早い内容についていき、深い質問を繰り出す参加者。
そして、そんな様子を見ていて、へーそうなんだ、と懐く私。

そんなこんなであっという間に2時間が経ったのでした。


■新しい世界ですから、知らない事だらけ。
というか、聞き慣れない言葉だらけ。

例えば、

「フリークエンシー」(頻度のこと)
「データドリブン」(データ中心に考える)
「アスピレーション」(意欲を中心に考える)
「ワンページャー」(1ページの資料)
「オーセンティシティ」(正当性、自分らしさ)
「MMM」(なんだっけ、、、。忘れました)

というように。

参加者がどれだけ解っていたか走りませんが、
私はよくわかりませんでした。

”言葉”はその世界の思考のパターンを切り出したものですから、
少なくとも上記の言葉を使う世界と私は、
これまで別の世界にいたということは間違いありません。

「私の世界」と「マーケティングの世界」の2つの世界に、接点はなかったのです。

ですから、居心地の悪さ、落ち着かなさなど感じるのも当然。

ここは今、自分の場所ではない。

そう、感じたのでした。


■しかしそんな中、同時にこうも思ったのです。

『「未知の世界にいる」と感じている今この時間こそが、
  ”成長のゴールデンタイム”だよな』

と。

知らない言葉。
知らない概念。
賢そうに見える周りの人たち。

そんな状況においては、
自分が「この分野における圧倒的な初心者である」ことを知らしめられます。

しかし「自分は何も知らない」というのは、
いつになっても、いくつになってもそうなのです。
ソクラテスが「無知の知」(=私は知らないことがあると、知っている)といったように。


「未知の世界」に身を置くということは、
学び続ける意欲を掻き立ててくれるようにも思うのです。


■ある特定の分野にずっといると、
「自分が実は何も知らない」と言うことを、つい忘れてしまいがちです。

特に、ひとつの会社や組織で長く、
その世界で未知のことが起こらない場合は、特にそう。
全て自分が知っているような気になってしまう「おっさん化」が進みます。

しかしそうなると、つい謙虚さを忘れてしまったり、
知らず知らずのうちに偉そうになってしまったり、
自分は能力があると誤解してしまう。

結果、中長期的には望まない結果、

・信頼されない、
・成長しない、
・固執する、柔軟性を失う、
・世界が狭くなってしまう、

ということに繋がっていくのです。


■ゆえに、狭い世界に閉じこもることを防ぎ、
常に挑戦を促し続けるためには、


【「自分が初心者である場所」に身を置き続けること】


が重要なのです。

初心者であることは、己の無知を知らせてくれ、挑戦を促してくれるのです。

だからこそ、

・普段、自分が行かない学びの場に行くこと
・普段、接することがない足を踏み出すのが怖い場所に、あえて参加すること
・自分の専門領域と全く違う領域に足を踏み出すこと

を、皆さまにも強くおすすめしたい、
そんなことを思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

目をさましているものには、
なにか虻(あぶ)のようなもの(刺激)が必要だ。

ソクラテス

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