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1932号 2019年6月3日

「型」に囚われると、カタくなる ~「型」を有効活用し、最短で成果を出すための心得~

(本日のお話 1852字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

この土日はコーチングの勉強のために岡山へ行ってきました。
改めてコーチングについて学び、「シンプルだけど深いなあ」と感じた2日間。
きちんと「型」を消化して、価値に転換していきたいと思います。



さて、早速ですが本日のお話です。

昨日コーチングの勉強を体験しつつ、
「学びの”型”の意味」について考えておりました。

その中で、基本的だけど、大切だなと感じた気づきがありましたので、
皆さまにご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「型」に囚われると、カタくなる ~「型」を有効活用し、最短で成果を出すための心得~】


それでは、どうぞ。


■どの世界にも、「型」というものがあります。

コーチングであれば、

・傾聴
・承認
・質問

という「大きな型」があります。

そして、それらの「大きな型」の中には、また別の「小さな型」が存在します。

それは「空手」の基本の構えの上に、
蹴り、突き、上段、中段、下段と技術がのってくる、
というイメージでしょう。

先程の「コーチング」でいえば、
「質問」という大きな型の中には、

・今日のテーマはどのような話をされますか?
・今日のゴールはどのような状態を実現できれば良いと思われますか?
・このテーマを解決することは、あなたにとってどのような意味があるのですか?

という、「効果的な質問」という「小さな型」が存在していたりします。

これは多くのコーチが使い、そして一定の成果を得られるものです。

ゆえに、「型」なのです。


■しかし、「型」というのは、その言葉通り、
ちょっと「カタい」イメージがします。
(注:おやじギャグではありません、、、汗)

「型」というのは、あくまでも多くの人々に”効果的であった”と言われるものを、
経験知を元に、パターン化、体系化したものとなります。

色々な個性的な顔を平均していくと、
最終的にはバランスがとれた整った顔になる。
しかし、なんだか無機質でアンドロイドのようにも見える、、、

というように、

『バランスは取れているが、なんだか無機質』

というのが「型」の持つ特徴とも言えるのかもしれません。

標準化すると、どうしても特徴や個性は、
削ぎ落とされてしまうものなのです。

それには、「機能する点」もあれば、「機能しない点」もあるのです。

だから、その、「型」の機能を、
重々承知しておく必要がある。


■以前、私が”クライアント”として、
コーチングを体験をしていたときに、しばしば感じていたことがありました。

それは、

”コーチングをされているのに、居心地が悪い”

という体験です。

その理由を考えた時に、
コーチがよく言う(言いまくる)ある質問が気になっていたからでした。

それは、

「今、どんな風に感じていますか?」
「今日は、どんなことをお話されたいですか?」
「紀藤さんは、◯◯と感じられたのですね」
「私には◯◯のように見えます」


それを”一様に”&”無機質”(ここがポイント)に繰り返す。

その質問の内容自体は、大切だと思います。
でも、コーチによっては(特に経験が浅い方)は、
その言葉がなんだか「棒読み」のようで、セリフを読んでいる風に伝わってくる。

つまり、

”その人自身の言葉ではない感”

がにじみ出ていて、「型」に囚われているという、
違和感を覚えてしまったのでした。

すると、結果的にコーチングにも集中が出来ないし、
当然、コーチもコーチとしてクライアント(私)に貢献できない、、、

ということになります。

そんなことで、
「型」はあくまで「型」なのだよなあ、、、と思ったのでした。


■「型」とは、繰り返しますが、

”人々の知見を集めた集合知”

です。

それは活用することで、
私達の学習効率も高まり、時間と労力の節約になります。

しかし、あくまでもそれだけであり、
完璧な存在ではないものです。

コーチングの「型」意外にも、
他のコミュニケーション流派(=型)、
人と人のあり方を定義する別の「型」もあり、
完璧な「型」など存在しないのです。

そのことを「型」を活用する私達は、
しっかりと把握しておく必要がある。

本来は、

『「型」を活用して、求める成果を出す』

ことが目的であるわけですから、
”「型」に従うのは、一プロセスである”ことを理解しておかねばならない、
と思うのです。


■「型」を活用することはとても大切。

しかし、「型通りやっているのになぜダメなのですか」という
「頭のカタい人の言い訳」のような思考に陥ってしまっては、
やはりよくない、と思うのです。

特に歴史の浅い、歴史という年月と、
人の視線にさらされていない「型」はそれ自体まだ未熟で
なおさらその傾向がある、とも感じます。

あくまでも「型」は「型」。

武道で言う、「守破離」にも語られる、
”守る”というステージということを、きちんと認識すること。
「型」を使い倒して、自分に早く馴染ませること。

その「型」が何を目的とし、何を実現したいのかを、深く考えること。
これが大切だと思うのです。


■「型」に囚われると、カタくなる。

ゆえに、「型」に対しての心得として、


1,「型」を学ぶことはプロセスの一つ

2,「型」を使い倒し、自分に馴染ませる

3, 「型」が実現したいことを、とらわれずできるようになる


そのような「全体としての成長プロセス」を念頭に置き、活用することが、
最短で成果を生み出すために大切な心得であろう、

私自身、まだまだ未熟であるものの、
そんなことを感じた次第です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>

私はものごとをとことん突き詰めるのが好きなんだ。
そうすれば、たいてい良い結果が出るから。

ビル・ゲイツ
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