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1941号 2019年6月12日

礼法のストーリー ~物の受け渡し編~

(本日のお話 1815字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は「ストレングス・ファインダー」研修の実施でした。

対象が研修会社の方でしたので、
若干緊張してしまいましたが、楽しい時間でした。
「強み」というテーマは、やっぱりポジティブになりますね

また夜は、ストレングス・コーチの仲間とお食事。
フィードバックが勉強になりました。



さて、早速ですが本日のお話です。

週末の話ですが、「礼法」を学びにいきました。

その際に、「受け渡しの作法」について学んだのですが、
その考え方が、当たり前だけど気づいていなかった、
大切な内容だなと感じたのでした。

本日はその学びを皆さまにご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【礼法のストーリー ~物の受け渡し編~】


それでは、どうぞ。


■新入社員が入社して学ぶのが、
「マナー」です。

・電話のとり方
・挨拶の仕方
・入室の仕方
・名刺の受け渡し方、

などでしょう。

なんとなくやっているとロボットのようですが、
段々慣れてくると、スムーズにできるようになり、
その所作が板についてくると「一人前感」が出てきます。

そして、その慣れた仕草は、
洗練されてくるととても美しいものであり、
一つの動作で、その人の”人となり”も見えたりするものです。

ゆえに、「マナー等の所作」は、
思った以上に大事なことではなかろうか、と思います。


■「名刺の受け渡し」や「電話」であれば、
実践する機会がたくさんあるでしょう。

しかし、その他のマナーはどうか。

例えば、

「法事の際のご焼香」
「卒業証書の授与式」
「客人を招き、品を受け渡しする」

など。

あまりその機会がないゆえ、
なんとなく、これでいいのだろうか…

と思いつつ、チラチラと横目で、
他の人の作法をみて、そして真似をしたり、

ネットで調べ他作を一生懸命
頭の中で反芻して思い出したり、、、

そんな人もいるのではないでしょうか。
(私と同じように…)


■しかし、これらのことは、
「なぜそういう作法になったのか?」という
『礼法のストーリー』を学ぶことで、
途端にクリアになるものなのです。

そのことを先日学び、
「へー、そういうことだったんだ!」
と、はっとさせられたのでした。



例えば、「法事のご焼香」。

その作法をネットで調べると、

「抹香(粉状のお香)を、
 右手でつまみ、
 額におしいただく。」

とあります。

この一文にある、

1、「右手」でつまみ、
2、 額に「おしいただく」

ここに、「礼法のストーリー」が込められています。


あるいは、「卒業証書の授与式」もそう。

校長先生の前で、

・おじぎをして
・まず右手から証書をつかみ
・そして証書を持った手を上にあげる

という行為をすることがあります。
ここにも、ご焼香と共通する、
「礼法のストーリー」があるのです。


■礼法の先生曰く、
もともと日本の家も、扉も、
すべて”右利き用”に作られています。

右利きがスタンダードな社会。皆右利きが前提である。
そして「右」で持ったほうが、利き手なので安定感がある、
ということになります。

ゆえに、大切なものを受け取るとき、
大切なものを渡す時は必ず、

『右手から取る』
(=絶対に落とさないという意志の現れ)

という意味を表すのです。



「おしいただく」というのもそう。

ご焼香で、とった抹香を額に近づけることを、
”おしいただく”と言います。

卒業式で、もらった証書を頭の上に掲げることも、
”おしいただく”と言います。

あるいは、お客様や大切なひとから、
何か頂いた時に、ありがとうございます、といいつつ、
なにげなく「頂いた品を持った手を上に挙げる」動作も、
”おしいただく”となります。

これも、相手から頂いたもの、手にとったものが、

『極めて大切なものである』

と意を示すため、”自分より高い位置に挙げる動作”をするのです。

それが、ご焼香のときにお香を額に近づけたり、
頂いたものを上に掲げる、という行為に繋がります。

そして、それが一つ一つの作法の動作を統合するものであり、

『礼法のストーリー』

となる、そんな話を聞いたのでした。


■「具体と抽象」という言葉があります。

「具体」は、本当に一つ一つの”言動”です。
非常にアクショナブルなこと。

「抽象」は、その言葉通り”概念”であり、
具体を統合する考え方、思想です。
アクショナブルではないものです。

しかし、「抽象」を理解すると、世界が変わって見えることがあります。


個々の”具体的な作法”を一つ一つ覚えようとすると、
キリがなくなってしまうもの。
覚えるのも大変です。

しかし、本日ご紹介したような、
”抽象”としての礼法の概念、すなわち、

「”右手”から受け渡しする意味」
「”おしいただく”という行為に秘められた意味」

という『礼法のストーリー』を知ることにより、
それらの今まで知らなかった意味が、
一気につながってきたりします。

ゆえに、”「具体と抽象」を同時に学ぶこと”は
極めて重要であろうと思いましたし、
同時に、マナーなどの作法に関する”抽象”とは、

【礼法のストーリー】

であろう、そんなことを思った次第。

人の学びの全ては「具体と抽象の往復運動」、これにつきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>


私はものごとをとことん突き詰めるのが好きなんだ。
そうすれば、たいてい良い結果がでるから。

ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
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