メールマガジン バックナンバー

2194号 2020年2月22日

「プレッシャー」と「創造性」の関係性

(本日のお話 2314字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は歴史ある某メーカー様にて、
ストレングスファインダー研修の2日目でした。

熱気が溢れる皆様と、
一緒に時間を過ごせたことは、
私自身、充実した時間でございました。

改めてこのような機会がありがたく、
幸せだなあ、と思います。

(M社の皆様、ありがとうございます!)



さて本日のお話です。

研修でしゃべっていても、
メルマガで物事を書いていても、

「新しいものが生み出される
 創造的な瞬間がある」

と感じることがあります。

本日はそんな
「創造的な頭脳がて働くルール」について、
思うところがありましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「プレッシャー」と「創造性」の関係性】


それでは、どうぞ。



■きっと皆様の中で、

企画をしたり、
プレゼンをしたりする中で、
多くの方の前で、集団の目に晒されつつ、

「きわどい質問をされた」

というご経験をお持ちの方は、
仕事をする上で、少なくないのではないか、

と思います。



■これは実にハラハラするもので、

ドキリとするような、
焦りを感じるとか、
場合によっては思考停止するとか、

「心が波立つ感覚」

とでもいうのでしょうか。

なんとも悩ましい瞬間、
とも言えるかもしれません。


しかし、最近思うのが、
このような

”きわどい質問”が生み出す可能性

についてです。



■私も研修など、
人前に立つ事が多いです。

衆人環視の中で、
特にその道のプロ(講師)として立つときは、

逃げることができない立場、
その場をホールドしなければならない立場で、

・厳しい質問、
・難しい質問、
・これまで聞かれたことがない質問、
・複雑に絡み合っており端的に答えることが難しい質問、

などを受けるとき
”心が揺れる”のを感じます。



■それはなぜかというと、やはり

『その「場」から試されている』

から。

「場」というのは、
人々が作り出す空気感、とも言えるものでが、

うまく答えられず、
モヤモヤさせたまま終わってしまったら、

「そうですか、、、わかりました、、、」

と言われつつ、内心、
自分の経験や力量に疑いを持たれる結果になります。
(口に出さずとも、そんな空気になる汗)


あるいは、よくわからないからといって、
適当に受け流す、あやふやでごまかすと、
やっぱり、

「ああ、、、そういう人ね、、、」

とやはり口に出さずとも、
自分の内面の勇気や誠実さを疑われ、
自身の信頼を失うことになってしまいます。



■ゆえに、厳しい質問、
際どい質問というのは、

『その場から試されている』

わけであり、そんなときは、

頭をフル回転させて、
何とか自分の脳内の回路の中から、
1つの納得解を紡ぎ出そうと、

脳内に電流を大量に走らせて、
持っている知識や思考を結びつけようとするように、
頭に強い電圧をかける感覚になります。

これは、正直しんどいです。
ヒリつく感覚です。


、、、しかし、不思議なものです。

このような負荷をかけて、
「何とかしなければならない」というとき、

”緊張にさらされるが故に
創造的な脳が活性化される”

とも感じるのです。



■大喜利の如く、
短時間で考えに考えて、

はっとひらめいた答えが、
自分でも驚くようなものであったり、

あるいは自分のその言葉に、
強い感情が乗る内容だったり、

あらゆる自分の中にある知識を組み合わせた、
着想の結晶のごときものだったり、、、。


緊張の中で、中だからこそ、
希少なものがうまれると感じるのです。



■ちなみにこれは、
「メルマガ」でもそうです。

メルマガは、
自分の先輩経営者の方、
自分よりずっとお立場上の方に
しばしばご登録いただくことがあります。

そして、そういった

「自分が尊敬する人に読まれている」

という緊張感を持って書いた記事と言うのは、
(とはいっても日々真剣に書いていますが)


自分が、

”これまで使ったことが無いような比喩”
や、
”いつもよりも感情が乗るストーリー”

が紡ぎ出され、

(あくまでも個人的にではありますが)
自分で納得行くメルマガがかけた、と思えことが、
ままあるものです。

これもまた、不思議だなあ、、、と。



■この、緊張と創造的な頭脳の関係について、
これも先程の研修と並べて考えると、

共通して言えることは、
繰り返しになりますが、


”緊張感、プレッシャーがあるが故に、 
創造的な脳が活性化して、新しいものが生み出された”


と思ったのです。



■思うに、人はただ、
”長く続けていれば成長する”とは思いません。

人の成長とは、
「質」と「量」により、
ある程度、測れるはず。


いくら長いことやっていたとしても、
1回ごとの行為が、

それが素振りであれ、
メルマガであれ、
プレゼンであれ、
研修であれ、
日々の仕事であれ、


”惰性でやっているとしたら、
そこに大きな成長は無い”


ものです。



■そこに緊張があり、

成果に対する責任があり、

何とか良いものを、
という情熱があるからこそ、

「創造的な頭脳が活性化される」

ものだし、ゆえに


『想像を超えた成果が生み出し得る』


のではないか、
私はそのように感じております。



■私は脳科学の専門家ではないので、
これが唯一無二の方法だとは思いません。

リラックスするがゆえに、
新しいものが生み出しやすくなる人もいるでしょう。

しかし、


「あのプレッシャがある真剣な一瞬が、
 脳を、自分をブレイクスルーさせた」


というのは多くの人に当てはまると思いますし、
そんな瞬間に思い当たるフシがある方は、

自ら挑戦し、そのような環境を、
勤めて作り出していくことが、
自分のポテンシャルを引き出すきっかけになるのでは、

そんなことを思っております。



■ゆえに、私自身も、衆人環視の中でも、
いつでも狙い打ちにされうるど真ん中に立ち、

「(ドキドキしながら)
 どうぞどこからでもどうぞ」

という姿勢でありたい、
そんなことを思った次第です。


最後までお読み頂きありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

危険を冒さなければ危険を乗り越えることはできない

ジョージ・ハーバート(イングランドの詩人/1593-1633)

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