メールマガジン バックナンバー

2584号 2021年3月18日

「自分は何によって憶えられたいか」。ドラッカーの問いを考える

(本日のお話 1514字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

ならびに、お昼のランチミーティング
夜のオンライン懇親会など。

やはり対面で人と会うと
気持ちが高ぶりますね。



さて、本日のお話です。

昨晩、マーケティングのプロの方と、
お酒を片手に、色々と話をしていたのですが、
その中で諸々感じることがありました。

今日はその気付きについて
皆さまにご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、

【「自分は何によって憶えられたいか」。ドラッカーの問い】

それでは、どうぞ。

■シンプルな問いほど、難しい。
このことを痛感しております。

私事ですが、
最近諸々転機がありました。
(子どもが生まれたり大学院にいく、など)

自分がどこへ向けて進むのか、

その方向を見つめて
考え直す時期に来ているように感じます。

起業して3年までは、
色々と武器を揃え、
自分の専門分野を模索しました。

ストレングス・ファインダー
システムコーチング
7つの習慣
OKR

などいくつかのツールを行き来し
できることも増えました。

自分のしっくりくる立ち位置を
見つけようとしてきました。

■そして、これから
更に前に進むにあたって、

TwitterやYoutubeなどで、
メッセージを発信していこう、

と思いました。

その過程でご縁があった

マーケティングのプロの方、
動画制作の方、Twitterのプロの方などと、

打ち合わせをする中で
立て続けにこう聞かれました。

「誰に、どんな価値を提供したいんですか?」

とのこと。

色々語ったのですが、
色々語りすぎてコアがなにかわからない、

と自分で思いました。

”初めて会う人に
自分のこと、会社のことを
どのように伝えるのか”

こんなこと、考えていて
当たり前のようにも思えるし、

何度も考えてきたつもりなのに、

明確に答えられない自分が
そこにいたのでした。

■あれもこれも、と
複数答えることはむしろ簡単です。

しかしながら、

「自分の”コア”とは
一体どのようなものだろう?」

と考えた時に、
何とも言えない難しさを感じます。

■今、私もTwitterをやっておりますが、

そのTwitterの世界を見ても
発信力を高めている方は、

”どのような人に対して
何を発信して、
どんな価値を得られるのか?”

という”しぼり”が、
しっかりとできています。

■言葉にすると、

そのキャッチコピーは
わずか10文字程度。

しかし、

シンプルに表現された言葉には
膨大な思考錯誤のプロセスの先にあります。

■人というのは元来複雑なもの。

なので、その複雑さを
絞ることは実に大変なのです。

ただ、何かを伝える際に、

『極限まで絞りに絞り込んで、
凝縮した”コア”だけ残す』

というプロセスを経ることで、

・自分が何を最も大事にしたいのか

・自分はどんな価値を世に提供したいのか

・自分の中心となる能力はなにか

という自分の軸を、必然的に
考えざるを得なくなります。

■繰り返しますが、我々の中には

シンプルに語れない、
多くの想いがあります。

ただ、同時に、

”自分の軸が何か?”

を考えようとしたプロセスは
実に重要なことであろう、

と感じております。

■有名なドラッカーにまつわる
このようなエピソードがあります。

ドラッカーの著書より
引用いたします。

”私が十三歳のとき、宗教の先生が、

「何によって憶えられたいかね」

と聞いた。

誰も答えられなかった。

すると、

「今答えられると思って聞いたわけではない。
でも五〇になっても答えられなければ、
人生を無駄に過ごしたことになるよ」

といった”

(ドラッカー名著集『非営利組織の経営』)

■「自分が何によって憶えられたいか?」

実にシンプルな問いです。

そして、シンプルがゆえに、
深く、自分に突き刺さる問いなのでしょう。

■人はできることが増えるほど、

選択肢も増えて、
何をしたいのかを選べるようにもなります。

しかし、自分は何を
軸として生きるのか、

誰に、どのように貢献するのか?

このことは時折立ち止まって
考えていきたい問いである。

そんなことを感じた次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

=========================
<本日の名言>

あなたは目的があってここにいます。
この広い世界にあなたと同じ人間はいません。
過去にもいなかったし、未来にもいないのです。
あなたは何かの必要を満たすためにここに連れて来られたのです。
このことについて、ゆっくりと考えてみてください。

ルー・オースティン

=========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す