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3056号 2022年7月4日

「みんなの参考論文、全部読んでます」の一言インパクト

(本日のお話 2032字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は、終日翌週の
レゴを活用した対話型の研修の準備。

一緒に実施するパートナーと
デモ実施をしたり、問いを練ったり、
なかなか濃厚な日曜日でした。

最近ますます「問い」の大切さと、
またそれを作り上げる難しさを感じます。
もっと様々な視点を持って出来るようになりたい、と
思った一日でした。

今週も盛りだくさんなので、
頑張りたいと思います。



さて、本日のお話です。

土曜日に、大学院のプロジェクトの
成果報告会がありました。

色々楽しくも刺激的な1日でしたが
振り返ってみて1番印象に残ったのは

「懇親会での先生の一言」

だったなあ、と思ったのでした。

今日はそのお話から
他者からの学び(一言のインパクト)について、
気づきをご共有させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは、

【「みんなの参考論文、全部読んでます」の一言インパクト】

それでは、どうぞ。

■現在通っている大学院。

※立教大学大学院経営学専攻
リーダーシップ開発コース
https://ldc.rikkyo.ac.jp/

こちらの2年次のプロジェクトでは、

22名いる同期の仲間が

・それぞれクライアント組織を見つけ、
・経営課題を、そしてまつわる人・組織の課題を特定し、
・先行研究、理論に基づいて経営インパクトをもたらす解決策を行う、
・そして評価するという、

一連の流れを一人で行っていきます。

■そして、土曜日は、
その春学期の成果報告会ということで
皆で中間の発表会を行いました。

5名1グループくらいに分かれて

・10分のプレゼン
・教員・同期の仲間から質問12分(耐えるのみ・・・)

という流れでした。

■皆、さすが、、、と思うものばかりで
また大変刺激になりました。

私(紀藤)の発表は

”「マネジリアルコーチング」をテーマに
マネジャーの皆様の変化変容を通じて
現場のキャリア自律支援を行う”

というテーマで進んでおり、
ある意味、王道(と勝手に思っている)です。

もちろんフィードバックにより
良くも悪くも、自分のまだまだ
掘り下げられていないところ、

これから探究すべきところを
明らかにしてもらった感じで、
良くも悪くも予想の範囲内であった、

とも感じました。

■ただ成果発表会の中で、

より刺激的だったのは
やはりチームの仲間の発表でした。

例えば、

・イクルーシブ・リーダーシップ

・リーダー・アイデンティティの変容(他水準自己概念獲得)

・知覚された組織的支援(POS:Perceived Organizational Support)

などなど、

連続して話すと舌を噛みそうな概念、

自分が見たことも聞いたこともないような概念を用いて、
組織の課題に紐づけているところに、

刺激と、好奇心と
自分の勉強不足感とあこがれが
入り混じった気持ちを感じつつ、

(こういうのも、深く離開したいなあ)

と、なんだかミーハーな気持ちを
覚えて発表を聞いていたのでした。

■、、、とそれを踏まえて、
時間が進み、場面は変わって、夜の懇親会。

完全なリモートワークでの授業なので
なかなか先生方ともお話をする機会がないのですが、

そんな雑談の中で
先生がふと、こんなことを言われていました。

「今回のプロジェクトで、
皆さんが参考文献に書かれた参考論文、
全部読んでますよ。

そこから、皆さんの資料で(気になるところを)
◯つけたりして、チェックしてます」

とのこと。

、、、!

めちゃくちゃ忙しいのに、
そこまでされているのか、という驚きの中、
このような話を続けられていました。

「ちなみに研究って、
一人でやるのは限界があるんです。

他の人が読んだ論文を調べて、
視野を拡げることをしてますよ」

と。
(みたいな話だったと思います)

■ここで私が刺激を受けたのは
大きく2つでした。

1つ目は、

『トップランナーとして走られている先生でも、
視野を拡げ続けている』

ということ。

ものすごく多忙であり、
既に膨大な知見がある。

先生ですら(だから、とも言えますが)
それくらい貪欲に読んでいるのに、
初学者の自分が貪欲に学ばないのは、
どういうことだろうか、

インクルーシブリーダーシップかっこええ、、、
とか言っているよりも、参考文献紹介されているのだから、
それを読めばいいじゃん、、、と

自分自身が無意識に
「これくらいの学びでよいだろう」と思っている範囲が、
いかに小さいかを思い知らされ、反省をしたのでした。

■そして2つ目が、

『仲間の研究から学ばせてもらう』

こと。

これまた当たり前ですが、
それぞれ違った能力と視点を持つ仲間が存在している
コミュニティがあるわけです。

特に大学院は、お金と時間と労力を使って、
そこに飛び込んできた人々の集団。

その人達が全力で頑張った軌跡が
プロジェクトの報告書に現れています。

そして参考になった論文の一覧も、
そこに全部開示してくれている。

加えて、多分質問すれば、
色々教えてくれるはず。

それらの情報を
リソースとして活用しない手はない、
ということでした。

■先生というその領域での
大きな地図を持っている人ですら、
”自分一人で出来ることは限界がある”とし

他者(学生)からの学びを、
ご自身の学びに変えているということは、

大いに刺激にあるとともに、

自分に当てはめても
自分の小さな視点から脱却し、
他者の視点を取り入れて地図を拡大するために、
必要な学びのプロセスなのだろう、、、

そんなことを思ったのでした。

■そして書いてみて、改めて思います。

それは

”書籍からの学びよりも
他者の一言のインパクトは大きい”

ということ。

誰かの一言は、
自分の行動を改めよう、
とするきっかけにもなりえます。

これから
大学院は夏休みのようなので、

・視野を広げる(=論文もっと読む)
・仲間の研究から学ばせてもらう

この2点は、この夏にしっかり
注力していきたい、

そんなことを思った次第です。

まだまだ学ぶことは
たくさんありそうです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

批判を恐れることは、成功を恐れることだ。
ナポレオン・ヒル

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