メールマガジン バックナンバー

1698号 2018年10月10日

「ホメロセメロ」から考える、”他人の意見”を、上手に割り切る技術

(本日のお話 2543字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。

また、夕方からは明日の研修のため、
羽田空港から福岡へ移動。


さて、明日10月11日(木)19:00~に、
「メルマガ交流会」を行います。

何名かキャンセルが出たため、
もしご都合が空いた、という方がいらっしゃれば、
ご参加頂くことが可能です。

以下、詳細をお送りしますので、
ご興味がある方は、ぜひお越し下さいませ。

(以下詳細です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【メルマガ交流会 ~縁を拡げ、見識を拡げる~】

■内容:
多様な人々と繋がり、学びながら、ご縁や見識を拡げます。
皆様の収穫になるちょっとしたワークもやろうと思います。

― 交流会のイメージ
 第1部:自己紹介
 第2部:そのまま懇親会

■日時: 10月11日(木)19:00-22:00
■場所: 都内某所
■費用: 4000円(食事、お酒込)
■定員: 30人程度
■対象:メルマガ読者の皆様

※お申込みはコチラ
https://goo.gl/forms/c28Kx1hqP8D93H6j2

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さて、本日のお話です。

最近、平日、休日ともに、
ワークショップをたくさん行うようになりました。

その中で、「お互いにフィードバックをし合う」という、
とても効果的な技法があり、私もよく使います。

ただ、この”フィードバック”というのは、
ある種、劇薬みたいなものでもあり、

「気づき」が得られることもあれば、
時に「気づき」ならぬ、「傷つき」になることもあります。

(あんまり上手くないですが、、、事実です)


そんな中、

”相手のフィードバックを、
 上手に受け止める方法・心構え”

について、思い出した、とあるエピソードがありました。

本日はそのお話について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【「ホメロセメロ」のワークから考える、
 ”他人の意見”を、上手に割り切る技術】。


それでは、どうぞ。


■かなり激しめの研修で、
一気にマインドを変える合宿があります。

いわゆる、

・体育会系研修
・気合・根性系研修

という類の研修ですね。

研修・トレーニングの手法には色々な賛否両論があり、
参加者や価値観によっても正解が多岐に渡ります。

ですから、

「これが絶対」

と呼べる研修はありません。


しかし、

”お客様がリピート&新規が入り、生き残っている研修”

というのは、何かしらの理由があるもの。

ですから、あながちそういった気合系研修も
「時代遅れ」と言って切り捨てられないものも、
多々あるというのは、事実かと思います。


■そんな、”気合系合宿研修”の一つの中で、

「自分の既成概念を壊す」
「そして新たな自分を手に入れる」

ということが行われているものがある、とのこと。

そして、その中の、印象的なワークに、


『ホメロセメロ(褒めろ攻めろ)』


というものがある、と。



目的は、

「人間関係における既成概念を壊す」

ことを目指します。

平たく言えば、

『誰かの言葉に惑わされない、動じないためのワーク』

とでも言えばよいでしょうか。


■ルールは、こんな内容です。

まず、グループ6人くらいで組んで、
1人を選びます。

そして、その選ばれた人に対して、

「ホメロ!(褒めろ)」

と講師が言えば、
全力でその人を「褒める」。

思っていても、思っていなくても何でも良い。

とにかく参加者も、相手のためと思って、
全力で「褒める」ことに徹します。


がしかし、

「セメロ!(攻めろ)」

といった瞬間、状況が逆転します。

これまで”褒めて”いた人が一点、
「攻める(相手をけなす)」ことをする、

そんなルール。



■1分前には、

「いやー、顔がカッコいいよね。
 目の形とか最高にキレイ」

「頭良さそうだよね、本当に賢そう」

「人当たりもいいし、人望がありそうだよね」

と『褒め』まくっていた人が、
「攻めろ」と言われた瞬間に途端に変貌する。

、、、

「なんか、自分でイケメンって思ってる?
 そんなことないからね、全然」

「賢そうに振る舞っているのが、
 なんとなく癪に障るよね」

「八方美人で信頼できなさそう。
 みんなにも言われるんじゃない?」


そんな風に、
ガラリと変わってしまう。


■もちろん、それは本心ではなく、

「ワーク」であり「空気」により
そうさせられているのです。

でも、その「言葉」によって、
参加している人は、”感情”を揺り動かされる事を知るのです。

一度「褒められ」れば、
それが本心であろうがなかろうが、

・嬉しくなったり、
・自信がついたり、
・その人の事が好きになったり。


しかし、逆に言葉によって、
「攻められる」と、

・腹が立ったり、
・悲しくなったり
・自信がなくなったり、

してしまう。。。

それが、たとえ『相手の気まぐれからでた言葉』であっても、
心揺さぶられてしまう。

それが、人間という生き物のようです。


■しかし、この
『ホメロセメロ』のワークから思うこと。

それは、実は、

”現実世界も同じようなものかもしれない”

ということなのです。

例えば、「研修のフィードバック」についても、
それは、あくまでも、

「相手の視点」

から言っているだけです。

事実とは限らない。

どれほどの責任で言葉を発しているか、
というと、意外とそうでもなく、

「なんとなくそう思ったから」
(=フィードバックした人の”気分”)

「自分がこだわっているポイントだから」
(=フィードバックした人の”価値観”)


で、言っているだけである場合も、
もちろんあるわけです。

(そうではなく、真剣に言っている場合も、
 もちろんありますが)


■だからこそ、
”受け止めるも受け止めないも自分でコントロールする”、
すなわち、

【「相手の言葉」に、一喜一憂しない技術を持つ】

ということは、
沢山の人の中で働き、生きていく私達が、
強く、逞しく生き抜く上で、大切なスキルではないか、

と思ったのです。


■成功者のバイブルである、
世界的ベストセラー『7つの習慣』では、

「第1の習慣 主体的である」

において、

『刺激と反応の間にスペースを持つこと』

が、「自立」した人生を送るための、
必須要素である、と述べています。



例えば、ネガティブな言葉を投げかけられたとき。

確かに嫌な気持ちになる。
それは仕方ない。

でも、その刺激に「反応」を、
どう選ぶかも選択できるのもまた、人間なのです。


・今の状態を客観的にみることができる(自覚)

・感情的になったらどうなるかを想像することもできる(想像力)

・どういう自分でありたいか考えることもできる(良心)

・どう「反応」するかを決めることもできる(意志)


それらの力は、『人に備わった4つの力』であり、
そして意識して鍛えることができるものです。


■日常生活に置いて、
『ホメロセメロ』のワークまでは行かずとも、
誰かの言葉で感情が動くときは、あるもの。

そんな時、

”刺激と反応の間にスペース”

という言葉を思い出し、
自分の感情を律する筋肉を過ごすことができれば。

きっと、より生きやすく、
健やかな毎日が送れるのだろう、
と思いますし、それこそが、


【「ホメロセメロ」のワークから考える、
  ”他人の意見”を、上手に割り切る技術】。


なのではなかろうか、
そんなことを思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。


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<本日の名言>

人付き合いがうまいというのは、
人を許せるということだ。

ロバート・フロスト
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