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1784号 2019年1月5日

「どうにでもなれ効果(What's Hell効果)」を乗り越える方法

(本日のお話 1811字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日金曜日は、溜まっていた新聞をひたすら読み漁りつつ、
読書や、研修の企画など。

年末年始の新聞は、平成のまとめとして面白いものが多く、
予期せず「リベラルアーツ探求のワークショップ」のネタになりそうで、
熟読したり、そこから派生して、色々調べたりで、
あっという間に1日が過ぎてしまいました。

こういう知的探求をひたすらできること、
贅沢な時間だな、と噛み締めております。

もうすぐこのお休みが終わってしまうのが残念ですが、
学んだことをアウトプットする1月にしてまいります。



さて、本日のお話です。

昨日、上記の活動に加えて、
久しぶりに「10キロのランニング」をしました。

多分、2~3ヶ月ぶりくらいに走った気がします。

本日は、この「ランニング」をしばらく出来なかった理由、
そして、そのことから学ぶ、

”小さな進歩を続けるための工夫”

について学んだことがありましたので、
本日はその内容を皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【「どうにでもなれ効果(What's Hell効果)」を乗り越える方法 】。


それでは、どうぞ。


■ランニングをやめてしまった理由。

それは正直、

「どうでもよくなってしまった」

という感覚があったからかもしれません。


「忙しかった」という言い訳。

今は前ほど速く走れなくなっているから、
なんか億劫という感覚。

ムエタイ始めたから、体重増やしたほうが有利だし、、、
という、よくわからない理屈。

、、、

理由は色々あるのですが、
とにかくしばらく走っていませんでした。

でも、ちょっとモヤモヤしています。

■そうすると、そのモヤモヤは、
不思議なことに他のことにも連動します。

「走ってない=体重を増やす時期なのだ」

などといって、体質改善のために、
あまり砂糖や炭水化物を取らないように気をつけていたのに、

気づけば、ワークショップで余ったクッキーやら
チョコレートをドカ食い、、、。

結果、体重がこれまでに記録しなかったほど、
最重量になっていました(7キロ増)。

(年末年始、私と同じようになった方もいるかと、、、汗)


ちなみに、動かないので、肩こりもすごい。

一応ムエタイをちょくちょくやっているものの、
半年~1年前走りまくっていた時の、

”自律しているという自尊心”や、
”肉体の健康さ”

は、確実に以前より目減りしてしまったのでした。


■そんな中、先日、
私と妻の大好きな「メンタリストDaigo」の、
WEBの役に立つ話を見ながら、とある話を学びました。

それが、非常に面白く、参考になる話なのでした。

どういう話かというと、


『どうにでもなれ効果(What's Hell効果)』


という”心理学的な傾向”がある、という話です。



先の私の話ですが、端的に言えば、

・ダイエットしようと思っていた
 ↓
・でも、チョコレートを一個食べてしまった。。。
 ↓
・失敗だ、自分は意志が弱い。
 ↓
・ああ、もう一個も二個も一緒だ。(どうにでもなれ)
 ↓
・気づいたらチョコレートを一箱食べていた。 

、、、

という構造になっています。

すなわち、一つ失敗すると、
なし崩し的に自制心が「崩壊」してしまう。

そして、それは「ダイエット」だけでなく、
自分は自制心がないし、、、ということで、
その”崩壊”は、他の領域にも及んでくる。

例えば、

・「部屋の片付け」もしなくなる、
 ↓
・雑になって、仕事に対しても、ヌケモレが多くなる
 ↓
・更に自尊心が既存される

というように。

この流れを、

『どうにでもなれ効果(What's Hell効果)』

と呼ぶそうです。


■そして、これを聞いて、
はたと気付かされたのです。

自分のランニングをやらないことと、
チョコレートをやたら食べて太ることは、

こういう理由だったのか、、、と。


そして、同時に気づいたのが、

『これは誰にでも起こりうる「心理学的な傾向」である』

ということでした。


思うのですが、私達は、

「原因が明らかになると、対策が打ちやすくなる」

というものです。

「何が原因かわからない」と、

”意思が弱いからだ”とか、
”自分がダメだからだ”で、

ざっくりと否定して終了してしまいます。
でも、そういうわけではないのです。

つまり、なし崩し的に自制心が崩壊してしまうのは、

”『どうにでもなれ効果(What's Hell効果)』
 という心理学的な働き”

と、”認識する”としたら、
闇雲に、「自分の弱さ」のせいにはしなくてよくなるのです。

これをわかっていないと、

「自分は自制心がないからダメなんだ。
 チョコ1個食べたし、その後は我慢できずに1箱食べてしまった、、、
 いつもそうだ、ああ、なんて弱い自分。」

と闇雲に自分を攻めてしまうだけになるのです。

ただ、

”心理学的な、ヒト全般に働く傾向にすぎない”

にも関わらず。

すなわち、

「原因を明らかにして、自分と分ける」こと。

このことがまず大切だと、
強く思うのです。


■そして、「原因を明確にし、自分と分ける」ことをしたら、
その続きがあります。

それが、”対策”、です。では、

「どうすれば『どうにでもなれ効果』を防げるのか?」

という話。ここが気になるところ。

では、このなし崩し的、
「どうにでもなれ状態」を避けるには、一つ、


『ゆるい長期目標を持つこと』


が重要である、とのこと。

例えば、ゆるい長期目標とは、

「今日、チョコレートを我慢する」(短期)

だけではなく、

「この3ヶ月間で体重を維持する」(長期)

というゆるい目標を持ちましょう、ということ。


今日、チョコ1コ我慢することは難しかった。
でも、体重を維持したい、というような

”『ゆるい長期目標』があることが、もう一つの防波堤になる”

わけです。

それが、対策の一つの工夫。


■その他にも、工夫として

・『「禁止目標」はたてない』

(=「甘いものを我慢する」じゃなく、
  「甘いものを食べない日を1日つくる」というイメージ。
  「~しない」はパワーがでない。)

・『「失敗した後のリカバリの数を数える」こと』

(=失敗してもOK。それよりも、
  もう一度「再開できた」ときを褒め称えてあげる。
  それも、一つの進歩としてカウントしてあげる)

などが効果的であるとのこと。

繰り返しますが、

「1,原因を明らかにして」
「2,自分と分けて考えて」
「3,対策を立てる」

これが、自尊心を保ちつつ、
小さな前進をするために、非常に重要なポイントになるのです


■新年、いよいよ来週から、
本格始動する方が増えてくるかと思いますが、
ぜひ、新しい1年を試みるにあたって、

”小さな進歩を尊んであげる1年”

にしていきたいものだな、

そんなことを思う次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も、皆様にとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

困難な何事かを克服するたびに、
私はいつも幸福を感じます。

ベートーヴェン
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